2021年6月にGIRLS VEAT「白球乙女!!」で舞台初主演を果たし、コロナ禍においても精力的に活動を続けている女優・結城美優。舞台を中心に活動している彼女に、女優を志したきっかけや活動にかける思いを聞いてみた。
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プロフィール名前:結城 美優(ゆうき みゆ)ニックネーム:ゆうきみゆ職業:女優生年月日:1998/12/22身長:160cm所属:株式会社ZETT担当カラー:青(好きな色)SNSアカウント[…]
「自分じゃない誰か」になれる演劇に惹かれて
推:まずは自己紹介からお願いします!
結城美優と申します。よろしくお願いします!
推:なにか趣味や今ハマっていること、特技などはありますか?
自粛期間になってからなのでここ2年くらいなんですけど、UFOキャッチャーにひとりで行くのにハマってて。
少しは外に出ないとなって思ってたんですけど、外に出る理由がなくて。じゃあUFOキャッチャーをしに行こうと思って、そこからハマりました。なので趣味はUFOキャッチャーですね。
特技なのかわからないんですけど、バドミントンを学生時代にやってたので、ある程度体を動かすことは得意なのかなと思います。
推:結城さんは女優として舞台を中心に活動されていますが、この活動を始める前はなにか人前に出るような活動をされてたんですか?
特にしていなかったです。そもそも、人前でしゃべるのはそこまで得意ではなかったですね。
推:そうだったんですね。女優になろうと思ったきっかけはなんだったんでしょうか?
私、アイドルさんがものすごく好きで。保育園の時はミニモニ、小学校の時はAKB48、中学校の時はももクロが好きだったんですよ。
みんなきらきら輝いててかわいいな、かっこいいなって思ってたんですけど、私は自分の顔があんまり好きではなくて。実はいまだにそうで、今は自分に「かわいい」って言い聞かせて頑張ってるんですけど(笑)
学生の時に舞台を見に行く機会があって、そこで自分じゃない誰かになれるってすごく素敵だな、それなら私も輝けるかもしれないって思ったのが、舞台をやってみようと思ったきっかけですね。
推:もともとはアイドルのファンだったんですね! でもアイドルにはならずに、女優を目指されたと。
アイドルさんって、素の自分って輝いてらっしゃる方が多いじゃないですか。でも私が素の自分で輝くのって難しいなって思ったんですよね。
見た目とかしゃべり方的に「陽キャでしょ?」って言われること多いんですけど、それこそUFOキャッチャーしに行かないと家から出ないくらい引きこもり気質で。
そういう面でいうと、きらきら輝くっていうのは、自分じゃない他の人にならないと無理だなって思って。それでアイドルは諦めました。
フリー時代は裏方の仕事も経験
推:結城さんの、女優としての最初のお仕事はなんだったんでしょうか?
俳優になるための学校に行ってたわけじゃないので、独学で、舞台に立って学ぶしかなくて。
なので、高校卒業したくらいからオーディションをめっちゃ受けてたんですけど、ENGさんでやってたオーディションで受かって、それが初舞台になりました。
推:先日、結城さんが主演されたRAVE☆塾「璃色リベリオン」を拝見した際に、以前は舞台の裏方もされていたというお話を伺ったのですが……
18歳で活動を始めてから20歳までの2年間はフリーで活動していたので、その間は当日スタッフだったり演出助手だったりをしながら、役者として表に出たりもしていました。
推:それは、アルバイトをするにしてもやっぱり舞台に関係したことをやりたい、という思いからだったのでしょうか?
そうですね、当時は自分の力不足で出れないっていうことも多かったので、せめて舞台に触れていたかったし、それに舞台のスタッフをやると、昼と夜のどっちかとか、公演を見せてもらえるんですよ。
そこで学ばせていただけるっていうのがすごく貴重だなって思って。それにお金もなかったので、無料で見させていただけるっていうのがすごくありがたかったです!
推:確かにスタッフとして稽古の段階から間近で見られるのは、すごく勉強になりそうですね!
そうなんですよ、そこで学ばせていただいたことはすごく多いです。
コロナ禍で感じた「カーテンコール」のありがたさ
推:実際に女優として活動してみて、なってよかったなと思ったことはなにかありますか?
このコロナ禍で特に思ったんですけど、お客様の顔を見ながらのカーテンコールって舞台の醍醐味だなって。
舞台が中止や延期になるなか、それでも演技が見たいって言って足を運んでくださる、時間もお金もかけて私たちを見に来てくださる方々の笑顔や泣き顔を見れた時は、本当にやっててよかったな、これからも続けていきたいなってすごく思いましたね。
推:結城さんがファンと接する時になにか気をつけていることや、大切にしていることはありますか?
私は基本的に「元気!やる気!」って感じなので、それを分けられたらいいなって思って接してはいますね。
少しでも笑顔になってくれたら、明日も頑張ろうって思ってくれたら、元気になってくれたらという思いで、それこそファンの人じゃなくても、スタッフさんやキャストの方にも、「面白いやつだな、明日も絡みに行こう」じゃないけど、そんなふうに思ってくれたらいいなって思っていつも接してます。
推:ファンの方だけでなく、スタッフや共演者に対しても心がけていらっしゃるんですね。
友達って思ってくれたらいいなって。キャストさんもスタッフさんもお客様も、みんな「結城友達だよ!」みたいな感じになってくれたらいいなって思ってます(笑)
短刀での殺陣に挑戦した「KINTOKI」兎跳役
推:今まで演じてきた役のなかで、特に印象深かった役はなんですか?
去年まではオフ会とかもやらせていただいてたんですけど、その時によく言ってもらえたのは「KINTOKI」っていう作品の兎跳(うと)っていう役ですね。
初めて短刀を使った殺陣に挑戦させていただいたんですけど、それはすごく自分のなかでも大変で。
コロナ禍で大変だったっていうのも、殺陣が大変だったっていうのもあるんですけど、自分の中で作り上げていけた作品だったなとは思います。
あともうひとつ、お客様によく言っていただけるのは、昨年の11月にやらせていただいた「STARGAZER」っていう作品のスフィア役なんですけど、ちょっと知的障害がある子の役で。
いつも元気で明るい役が多いんですけど、そうじゃなくて知的障害があってちょっと発音しづらくてっていう役は初めてで、新しいことに挑戦させていただいたので、印象に残ってますね。
推:短刀の殺陣は難しいと聞くのですが、実際に挑戦してみていかがでしたか?
刀が短い分、人との距離が近くなっちゃうので「当たりそうで怖い!」って思いながらやってました。相手が長物だったりすると余計に怖くて。
銃とかは今までやらせていただいたことがあったんですけど、短刀はなかったんです。
銃だと遠い距離から撃てたりするんですけど、短刀はそうはいかないので、至近距離での戦いがすごく難しかったです。でも楽しかったですね!
推:殺陣自体は、それ以前にも舞台などで経験されてたのでしょうか?
「真約 魔銃ドナー」っていうアリスインプロジェクトさんの舞台や、「マジカル・リバース・ワールド2019」っていう舞台に出させていただいた時にやったりとかしてました。
あと「降臨Hearts&Soul」っていう舞台でも、ちょっとだけ刀を振らせていただいたりしてたんですけど、がっつり人間同士の殺陣、みたいなのは「KINTOKI」が初めてでしたね。
推:そうだったんですね。舞台の稽古のなかで殺陣を一から学んでいくのは大変そうですが、その辺りはどうでしたか?
頭がパンクしました! それこそ、セリフを覚えるのももちろん、立ち位置とか出るハケるを覚えて、それプラス新しいことを覚えなきゃいけないってなると、もう混乱しちゃって。
しかも殺陣によっては似たような動作をする時もあるので、「これはどっち?」ってなったりしてましたね(笑)
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