【ライブレポ】真っ白なキャンバス 6周年ワンマン 『一輪咲いても僕は僕』 “白キャンの全て”が込められたライブとなった

真っ白なキャンバス

2023年12月2日(土)、真っ白なキャンバスの6周年ワンマンライブ『一輪咲いても僕は僕』が、日比谷野外大音楽堂にて開催された。
MCを最小限にしステージパフォーマンスで、集まったファンに気持ちを伝えたライブとなった。

そんなライブ模様を、ここでしか見れない写真と共にお届けする。

真っ白なキャンバス 6周年ワンマン

エモ系グループの代表格「真っ白なキャンバス」も結成6周年。人気アイドルとして風格を漂わせる存在となった彼女たちだが、ついにライブの殿堂「日比谷野外大音楽堂」でのワンマンを実現させた!

6周年記念ライブ「一輪咲いても僕は僕」に向けてPRやチケットの手売りなど、気合十分で迎えた当日。風はほぼゼロで、12月とはいえ過ごしやすい陽気だった東京。

アニバーサリーワンマンという特別な舞台、ファンもブーストのかかった前がかりのテンションで、開場前から日比谷公園周辺の興奮が高まる。大音楽堂のステージには白いカーテンが天井から吊るされ、冬っぽい柱状のオブジェも白で覆われ、グループ名にふさわしい装飾となっている。

前奏から歓声があがる

まだ明るかった場内も、いつものSEから7名が登壇する頃にはいつの間にか薄暗くなっていて、ファンの照らすペンライトが美しく映える。
「何かを見つける」というテーマに沿って編集されたメンバー紹介の映像が投影され、いよいよ開演!

1曲目『アイデンティティ』の前奏が流れると「ウォ〜」と大きな歓声が沸き起こる。
メンバー7名は上下セットアップの衣装。上は長袖で、ふわっとしたトップスの袖口は2本のラインが入り、お揃いのネクタイもあしらった制服風。下は色担当カラー別のスカートで、黒いベルトのようなリボンがアクセント。

真っ白なキャンバス

続く『白祭』ではステージ上で7本の花火が噴き上がるという、大会場ならではの熱い演出。特徴的なリズムに合わせた振り付けと火花が美しく溶け込む。
すっかりメンバーも客席も温まったところで、『ポイポイパッ』。白キャンでも珍しい、底抜けに明るいアッパーチューン。振りコピしやすいポイポイダンスでグッとフロアとの一体感が高まっていくのを感じさせられる。

真っ白なキャンバス

『Heroism』をパフォーマンスする頃には周辺も完全に真っ暗で、この曲中でメンバー自己紹介もミックス。上手の三浦菜々子から下手の橋本美桜まで、ひとことずつ今日への意気込みを述べていった。

フォーメーションを整えて、アカペラの歌い出しで始まった『ぼっち』。白キャンらしいエモさが滲み出る良曲で、7色のペンライトが美しく日比谷の夜を照らし出す。

加速を止めない白キャンのワンマンは、スカ調の2ビートが腹に響く激アツナンバー『オーバーセンシティブ』、ライブのブチ上がり定番曲『ダンスインザライン』とたたみかけ、序盤から盛り上がりは最高潮に達する!

続いての『HAPPY HAPPY TOMORROW』では、客席に7色の巨大バルーンが登場。ファンの後押しで場内を跳ね回りながら、メンバーの待つステージにも到達。まさにメンバーとファンの間に広がるHAPPYな空間にぴったりの演出である。

真っ白なキャンバス

ここで突然MVが流れるなか、新曲『マイクレイジー』を披露。ハイスピーディなロックナンバーで、外連味の無い疾走感がいかにも白キャンらしい。「ウォ〜オオ〜オオ〜」のコールレスポンスも加わり、今後ライブでも定番になりそうな良曲だ。
無言でメンバーがステージをから去ると、スクリーンにはドキュメンタリービデオが流れ、各メンバーが今日にかける思いや、これまでの感謝を順番に語っていく。

真っ白なキャンバス

再びメンバーが現れると、サプライズの新曲初披露。歌詞がスクリーンの映像に流れるなかでパフォーマンス。夢を追いかける人への前向きな応援ソングで、次の『桜色カメラロール』ともリンクして、明るい未来へそっと背中を押してくれる。

歌姫、三浦菜々子の歌い出しから始まる『世界犯』、さらにドラマチックな『わたしとばけもの』では、周年ライブのゲストとしてお馴染みのダンサーチームがパフォーマンスをサポート。圧倒的な表現力でライブのスケール感を拡大させてくれた。
中盤ラストの曲となる『共に描く』では、「ほら、もうひとりじゃないんだよ」のフレーズをコール&レスポンスで繰り返して中締めとなる。

真っ白なキャンバス

ようやく挟み込まれたMCでは、ここまでノンストップで14曲を連続でパフォーマンスしたこと、そのうち新曲を2曲披露したことを紹介。

するとここで、「みんなにやってほしいことがある」と橋本美桜の「手持ちのペンライトを白にして」のリクエストで、白いライトの海が広がるなか、『光になって』がスタート。幻想的なオープニングの冬曲が、まさにこの時期とマッチ。スノーマシンやドライアイスの演出で、透き通った世界観を描き出した。

真っ白なキャンバス

しっとりしたムードが支配するところで一転、「後半戦もっと盛り上がっていくぞ〜」と浜辺ゆりなが煽り、エンディングへ向けての急加速となる『闘う角には幸来る』。スモークの効果とオーディエンスのジャンプで再び一体感が生まれてくると、ついに白キャンの代表ナンバー『SHOUT』。キラーチューンが満を持して投入、ひと際ファンのコールも大きくなり、エンディングへ向けて疾走。そのまま「次の曲で最後になります」と小野寺梓が笑顔で話し、『全身全霊』を曲振り。6年の思いを込めて、全力でパフォーマンスを展開。

真っ白なキャンバス

すでに本編で18曲を披露してきた白キャンだが、客席から沸き起こるアンコールに応えて再び登場する。
今回のワンマン用グッズである、黒のロングTシャツを着用し『キャンディタフト』を熱唱。アンコール2曲目『自由帳』の歌い出しでは、センター小野寺梓の目に涙が浮かぶ。ラスサビではメンバーの動きに合わせて肩を組むファンも多く、大団円でのフィナーレを迎えた。

メンバーからの気持ちが伝えられる

「アンコールありがとうございます!」と感謝の言葉から、メンバーそれぞれの感想へ

浜辺ゆりな
浜辺ゆりな
「ここ1年くらい、全員揃うライブが少なくて悔しかった。でもこうして大好きな6人と一緒に6周年ライブできて嬉しい。こんなにも温かいファンの方に囲まれて幸せだと思いました」

西野千明
西野千明
「みなさん楽しかったですか?私は日比谷野音で他のアイドルさんを見て、白キャンもこの場所に立ちたいと思うようになりました。今年は夏場に休んでしまったのでみんなに迷惑や心配をかけました。それをちょっとでも挽回できていたら嬉しいです」

橋本美桜
橋本美桜
「11月から療養させてもらっていて、ご心配おかけしてしまいすみません。みんなが逞しくなっていくなか、自分は成長できてるのかなと悔しい気持ちもありました。ここに立ててよかった。待っててくれてありがとう」

三浦菜々子
三浦菜々子
「ここに来るまで苦しいこと、悔しいこと、いろいろあったけど、今日は最高の景色を見せてもらえて、アイドルやっててよかったなと思ってます。6周年できるって当たり前のことじゃないし、ここに立てたのもみんなが応援してくれるから。昔から応援してくれている方も、最近知ってくれた方も、私たちにとっては同じ重要な存在。白キャンを好きでよかった、と思ってもらえるよう、これからも思いを伝えていきます」

鈴木えま
鈴木えま
「7人でここに立つことができて嬉しい。今年はいろいろとご心配をおかけしたと思いますが、白キャンはこれからもこの7人で頑張りますので、ついてきてください」

麦田ひかる
麦田ひかる
「たくさんの応援をありがとうございます。この野音を楽しみにしていました。ここまで嬉しいこと、上手くいかなくて悔しいこと、さまざま積み重ねて、大切な思い出になるライブをみんなと一緒に作ることができました」

小野寺 梓
小野寺 梓
「この1年いろんなことがあって、私はメンバーの心を支えられているのか? と自問自答することも多かったんです。でも私はみんなに愛されたいという思いが強いからこそ、その分みんなにも愛を捧げられるんです。これからもメンバーもファンも、私の愛で包んでいきます! みなさんの応援のおかげでこの日を迎えることができました」

ラストはPART-TIME- DREAMER

ステージからの記念撮影、ダンサーチームの紹介を挟み、本当のオーラス。
小野寺の曲振り、三浦の「これからも私たちと同じ夢を見てください!」の煽りから『PART-TIME- DREAMER』がスタート。ラスサビではキャノン砲からの銀テープ飛ばしが炸裂。感動の6周年ワンマン、そのエンディングに華を添えた。

真っ白なキャンバス

 

セットリスト

  1. アイデンティティ
  2. 白祭
  3. ポイポイパッ
  4. Heroism
  5. ぼっち
  6. オーバーセンシティブ
  7. ダンスインザライン
  8. HAPPY HAPPY TOMORROW
  9. マイクレイジー
  10. 新曲(ヒロインアワー)
  11. 桜色カメラロール
  12. 世界犯
  13. わたしとばけもの
  14. 共に描く
  15. ――MC――

  16. 光になって
  17. 闘う角には幸来る
  18. SHOUT
  19. 全身全霊
  20. ――アンコール――

  21. キャンディダフト
  22. 自由帳
  23. ――MC――

  24. PART-TIME-DREAMER

 

ライブ画像ギャラリー

真っ白なキャンバス

テキスト:川西わたる
撮影:矢沢隆則

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