2023年11月26日、六本木BIGHOUSEにてトランジールとしての1stワンマン「HELDER」が開催された。
7月に「SHIKASHI」から改名してから突き進んできた「トランジール」の”これまで” “今”そして”未来”を見せつけるライブとなった。
その模様を、撮り下ろし写真と共にお届けする。
トランジール 1stワンマン「HELDER」
開演時間が近づくにつれて、会場にファンが集まってくる。
そのファンの数に、会場後方に設置された関係者やスタッフのスペースを急遽潰しての開演となった。
会場の明かりが落ちると、ステージ後方のスクリーンにメンバー個別の映像やトランジールのライブ映像などが映し出され、SEと共にイノリエマの「みなさん、お待たせしました。私たちがトランジールです! HELDER 最高に楽しんでいきましょう~! クラップッ!!」という声が会場に響き渡る。
大きなクラップと共にトランジールがステージに登場した。
盛り上がり必至の『Answer』からスタート
トランジールの初ワンマンの最初を飾るのは、盛り上がり必至の『Answer』だ。メンバーそれぞれのソロパートで大きなコールや、間奏でのミックスと会場が湧く。
続く『Clown』は、「黒く染まる闇に覆われた世界、揺らぐ心抱き締めたくなって、白く染めた無責任な未来、運任せて失望ならおやすみ世界」と少しダークな歌詞に、エレクトリックな曲調で、そのアンバランス心に刻まれる一曲である。
3曲目『渋谷スペクトル』は、疾走感のある楽曲で「jump!」の声に合わせて、トランジールもファンも飛び跳ねて、ライブを楽しむ。
盛り上がれる3曲を終えて最初のMCとなる。
メジルシキイロが「みんなの目印は?」と問いかけると、ファン達が「キイロ!」と声を揃えて答える。 続いてイノリエマとナントカナンも自己紹介すると大きな拍手が会場を包んだ。
「ちょびっとお天気が斜めでしたが、心は快晴にできるように私たちがみんなを楽しませて行きます!」とイノリエマが意気込みを語る。続けて「県外から来た人はいますか?」と質問すると、ほぼ全員がふざけて「はーい!」と手を挙げる。ファン同士も仲の良く楽しい現場だ。
そこに乗ってメジルシキイロが「これからは、グローバルなグループでやっていきたいと思います(笑)」と、ファンたちを笑わせた。
短めのMCを終え、披露するのはトランジールの代表曲のひとつでもある『空想日記』。「曖昧な灰色の空の下 淘汰された僕だけの道 歩いて行ける僕の足で 迷わず突き進め! 残された脆い純情 抱きしめてもう壊さない このままでいいのだと 僕だけを信じていく」と、辛く悩み迷っている状況でも突き進む事をトランジールが支えてくれる曲だ。そんな曲に乗り、ステージも客席も腕を振り上げ、回し、と熱量をまだまだ上げていく。
『LIGHTNOW』、『Determination』と、ナントカナンのダンスのキレが光り、イノリエマの歌声が刺さり、メジルシキイロのパワフルなパフォーマンスに突き動かされる。
トランジール初披露曲
6曲を終えると再びMCに。
今回のワンマンに合わせて作成されたグッズが紹介される。メジルシキイロがTシャツを、イノリエマがアクリスタンドを紹介すると、そのたびに購入したファンが嬉しそうにグッズをステージに見せつけた。
ナントカナンからは、なんとファンクラブが開設された事が告げらると、大きな拍手が起きた。こちらは月額500円から加入でき、メンバーとメッセージのやり取りができるようだ。
そしてMCの最後に初披露曲が2曲あることが明かされると歓声が湧き、そのまま初披露曲が披露される。
1曲目は『レボレボ☆レボリューション』だ。今までのトランジールの楽曲とは違い、可愛いが詰まった一曲になっている。続く初披露曲2曲目は、これまた新しい一面を見せてくれるラップ調の『今やるSHIKAねぇ』だ。 どちらも、今までのトランジールにない曲だが、トランジールらしさもある、これからを見せてくれる曲たちだ。
9曲目はトランジールの大人気曲『Mer』。イントロが流れナントカナンが歌い始めると歓声と拍手が湧きケチャがされる。イノリエマのパートではクラップ、コールへと変化し、メジルシキイロが「みんな、お待たせしました!大好きなMer!!みんなの事を思って歌います」と伝えると、大きなミックスが打たれる。それぞれのソロパートでは名前のコールがされ、ラストのサビでは全員でジャンプをし最高の盛り上がりを迎えた。
トランジールの想い
3曲続けて披露し、MCでは新曲のタイトルが伝えられた後に、今回のワンマンのタイトルである「HELDER(ヘルダー)」の話になる。
この意味が「主人公」であるとイノリエマが語る。この「HELDER」が何語かライブで話すために直前に調べたが、ググると自分たちのライブ情報しか出てこなかったとネタばらしをし、ひと笑いが起きる。
(※トランジール公式サイトにて ドイツ語の造語であることが判明
https://tranzeal-official.bitfan.id/contents/133677)
イノリエマ「改めて、今日来てくれて嬉しいなと思います。日々、嫌な事もあるけど、私たちもみんなも”主人公だ”と思って楽しんでくれたらと思います。私たちもみんなの事が好きだし、今日は私たちの事が好きな人しかいないじゃん! 今後もこういう両想いの空間、温かい幸せな空間を、何度も何度も作っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします!!」と感謝の気持ちを語った。
ナントカナン「このMCで話す事はその時の気持ちで話したいと思って、決めてきていませんでした。今日、出て来た瞬間から盛り上がってくれて、本当に楽しいと思いました。3人になって1年ちょっと経ちましたけど、長く見てくれてる方も、最近来てくれた方も、これから一緒にトランジールの輪を広げて行きたいと思います。みんなの力も借りると思いますが、永くよろしくお願いします」
メジルシキイロ「正直、グループとしては3人というのは少ない方だと思います。たくさん、たくさん思う事がありました。 本当に大変だったよね、3人で(笑) でも、この3人でしかできない空間があったと思います。そこについて来てくれた、みなさん本当にいつもありがとう。これからも、よろしくお願いします!」
それそれが想いを伝えると、気持ちを込めた曲を歌いますと伝え、ポジションにつく。『エピローグ』と曲ふりがされると、ステージの照明が落ち真っ暗になる。
さっきまで大盛り上がりだった客席が静かになり、想いを受け取るためにステージに意識が集中する。
イントロが始まるかと思いきや、アカペラで歌い出され、その歌詞がダイレクトに伝わってくる。このまま1曲歌いきるかと思いきや、途中から曲が入る。すると歌詞に意識が集中したままメロディが乗り『エピローグ』切なさが強烈に伝わってきた。
静かに聞き入る曲から一転、ギターサウンドが特徴的な『Never pain』、『サイレントテイル』と続く。
気が付けば、本編最後の曲となってしまう。「みんな、今日はありがとう。トランジール、ラストの曲になります。死ぬ気でかかってきて! 『雷声ーーーーー!!』」とイノリエマが叫ぶ。
客席も今日一番の気合を入れてコールで応える。トランジールの熱さ、カッコよさ、美しさが味わえる曲だ。ファンも拳を突き上げ、ヘドバンをし、一体となって最高に盛り上がった。
アンコール
全12曲を終えたトランジールは、「ありがとうございました」と感謝を伝えステージを後にした。
が、会場のファンは、もっとステージを見たいと、盛大なアンコールを始める。 その声にライブTシャツに着替えたトランジールがステージに戻って来る。
アンコール1曲目は、伸びやかな歌声が心地よい『ヨルヲコエル』である。トランジールもライブの楽しさから自然と笑顔になり、ファンと一緒に楽しんでいる。
そして、本当に最後の曲となる。「聞いてください、『パッパラパー』」と曲ふりがされる。楽しいがいっぱいつまったこの曲のイントロが始まると、ステージ後ろのスクリーンに3人、そしてファンとの思い出の映像が流れる。”これまで”から”今”までの3人が濃縮された、最高にエモい演出であった。
アンコールも含め14曲を披露した1stワンマン「HELDER」は、これからより人気がでるトランジールの姿を見せてくれたものなった。
セットリスト
- Answer
- Clown
- 渋谷スペクトル
- 空想日記
- LIGHTNOW
- Determination
- レボレボ☆レボリューション
- 今やるSHIKAねぇ
- Mer
- エピローグ(アカペラ)
- Never pain
- サイレントテイル
- 雷声
- ヨルヲコエル
- パッパラパー
――MC――
――MC――
――MC――
――アンコール――
ライブ画像ギャラリー
撮影:ケン木村
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