2024年3月12日(火)赤羽ReNY alphaにて行われた、復興支援イベント「届け!!能登半島」をレポート。
1月1日(月)に発生した能登半島地震。復興作業は進んでいるものの、いまだに地震の爪痕が残されたままの場所も多く存在する。そんな中、自分たちに何かできることはないかと、一般社団法人全日本エンターテイメント協会がイベントを開催。
総合MCにカブキロックスの氏神一番を迎え、さまざまなアイドルやアーティストが出演した。
ライブ模様を撮り下ろし写真と共にお届けする。
神月乙桜
イベントのトップバッターを務めたのは、江戸時代からタイムスリップしてきた吉原の花魁・神月乙桜。
赤を基調とした華やかな着物を身にまとい、1曲目『花魁☆DOCHU』を優美に歌い上げた。「今日はここにいる方々の9割くらいが若いおなごを観にきたと思うんでありんすが、初手があちきですみません。あちきは御年280歳なので、ちょっと若いには程遠いんでありんすが……」と、キャラクターを前面に押し出しコメント。
次が早くも最後の曲であることを明かし、「主さまたちもよく知っているような一曲を持ってきたので、主さまたちと一緒に盛り上がっていけたらと思いんす」と笑顔を見せ、ラストはボーカロイドの人気曲『千本桜』を披露した。
可愛いって言わないと呪う!
2組目に登場したのは、バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHIやメイビーMEに楽曲提供しているメイビーモエがプロデュースするアイドルユニット・可愛いって言わないと呪う!。
昨年12月にお披露目ライブを実施し、早くも大きな注目を集めている新進気鋭のグループだ。
1曲目は、彼女たちの代表曲『可愛いって言わないと呪う』をキュートに歌い上げ、会場を沸かす。
そのまま2曲目『ふぉりらぶ!』、3曲目『中華食べたい』を続けて披露。元気いっぱいの可愛いパフォーマンスを見せ、ファンからは盛大な拍手が送られた。
MCでは、翠茉りのが「能登半島では、まだまだ大変な思いや、辛い思いをされている方もたくさんいるかと思います」、星菜あむが「可愛いって言わないと呪う!のステージが、今日ライブを観てくださった皆さんの笑顔の理由になれたら嬉しいです」、水嬉るいが「かわのろは、自分たちにできることを精一杯頑張って、皆さんの笑顔の源になります」と、被災地への想いをそれぞれコメント。
続く4曲目は、サビの振り付けが印象的な『アイドルのゆううつ。』。メンバーたちのパフォーマンスに合わせ、振りコピをして盛り上がるファンの姿も見られた。
5曲目は独特なリズムが楽しい『しあわせゲットだぜ』を熱唱。ラストは人気曲『IDOL LIFE』を全力で歌い、清々しい笑顔でステージを後にした。
2023年12月2日(土)MAGNET by SHIBUYA109 MAG’s PARKにて行われた可愛いって言わないと呪う!のデビューライブ「可愛呪♡フェス 〜可愛いって言わないと呪う! ついにデビューします。来ないと呪う〜support[…]
RED-i
続いて、RED-iが激しいSEをバッグに颯爽と現れる。ロックテイストな『FIRE×FIRE』からスタート。
2曲目は息の合ったダンスパフォーマンスに目を奪われる『アナタニ愛ヲ』、3曲目は疾走感あふれる『THIS LIFE』を続けて披露する。そして、息つく暇もなく4曲目『RED IMPACT』に突入。まったく疲れを覗かせず、完璧な歌とダンスで会場に訪れたファンを魅了する。
そして「ここでひとつになって踊りましょう!」と会場を煽り、5曲目はアツいダンスミュージック『SHA DA DA』を熱唱。
そのままノンストップで6曲目『I CAN BE』を披露し、MCへ。
今回のライブについて「私たちアイドルは、被災地に対して何か物理的に支援をするということはなかなか難しいのですが、でも、日々を過ごしている中で、元気をもらえたり、心が温かくなったり、「独りじゃないんだ」って思えるものが音楽だと私たちは思っています。一人ではちっぽけな私たちですが、こうして6人が集まり、そして応援してくださる皆さんがいるおかげで、素敵な音楽を届けることができています。今日はこうやって皆さんと、本当に幸せな時間を過ごすことができて嬉しいです」と語った。
MCでは氏神一番が登場
ライブパート終了後、MCの氏神一番が登場。氏神一番からの「俺、アイドルを見て初めてこんなに『カッコいい』と思えた」というコメントに、メンバーたちは可愛い笑顔を見せた。その後、可愛いって言わないと呪う!が再び登場。
氏神一番と軽快なトークを繰り広げる。若く、テンションの高いメンバーたちに対して「何を聞いたらいいかわからない……」と氏神一番が焦る場面もあり、会場の笑いを誘った。
Symdolick
4組目は、「オシャレ高速チョイ横アイドルロック」をコンセプトに掲げるSymdolick。
1曲目からフルスロットルで『Caligula 流れ』を披露し、会場を沸かす。2曲目は、キラキラと輝く映像をバックに『Regret』を熱唱。
続けて、『幸せVIOLENCE』『Psychology』『GAME』『JOKER,ACE』と4曲をノンストップで力強く歌い上げ、歌唱力と表現力の高さでファンを圧倒した。
MCでは「今日は “届け!!能登半島” ということで、Symdolickの音楽で、誰か1人でも笑顔になっていただきたい。そんな気持ちを込めて、最後にこの曲を歌います」と語り、7曲目に歌ったのは『キボウノヒカリ』。これまでの激しい楽曲とは打って変わって、爽やかな正統派アイドルソングで会場を盛り上げた。
最後に「雨の中来てくださって本当にありがとうございます! 寒い中だったけど、30分間、Symdolickの音楽でちょっとでも笑顔になっていただけたらなという気持ちで、気合いアツアツでお届けしました」とコメント。
クオリティの高いパフォーマンスを見せてくれたSymdolickに、会場からは大きな拍手がおくられた。
プエラの絶対値
ライブのトリを飾ったのは、プエラの絶対値。リーダーの楠茉夏が「頑張る女の子が悲しむ姿をもう見たくない」という想いからプロデュースしたグループだ。ユニット名には”絶対にプラスになる女の子”という意味が込められている。
1曲目は元気いっぱいの王道アイドルソング『ビビデラビぴょん』、2曲目はコミカルな歌とダンスに引き込まれる『Never Give Me Up!』を続けて披露。
MCで楠は「このような復興支援のライブには初めて出演させていただくので、とても嬉しいです。私たちのプラスのパワーを、会場に来てくださっている皆さんと、配信を見てくださっている皆さんと、そして能登半島の皆さんに届けられるように頑張りたいと思います」と意気込みを語った。.
3曲目『夢に恋して』、4曲目『アイドルヒーロー』と、プエラの絶対値の魅力が詰まった楽曲を続けて熱唱。キラキラしたパフォーマンスで会場を沸かせた。休憩を挟まず、5曲目『絶対運命Q.E.D.』を全力で歌い上げ、ファンは大盛り上がり。ラスト6曲目は、彼女たちの人気曲『プエランドパレード』で会場をひとつにし、拍手と声援に包まれながらステージを締めくくった。
「絶対プラスになる女の子」のコンセプトで、赤色担当・楠 茉夏がプロデュースする8人組アイドルグループ、プエラの絶対値。NIG2024では見事に1199ptで準グランプリに輝いた。ライブ模様を撮り下ろし写真満載でお届けする。[…]
大トリは氏神一番
ライブのエンディングでは、出演アイドルが全員集合。
ラストは、なんと「イカ天」で一世を風靡した氏神一番がソロ曲を披露することに。歌った楽曲は、人気YouTube番組「令和の虎チャンネル」のエンディングテーマにも起用された『栄冠は君に』。
大盛況の中、復興支援イベントは締めくくられた。
テキスト:渡辺ありさ
撮影:ケン木村