【ライブレポ】弱さをさらけ出す感情剥き出しのステージ、HzMe デビューライブ『First Hz』

HzMe

7人組アイドルグループのHzMeが、2026年5月10日、Spotify O-WESTにて「HzMe Debut LIVE『First Hz』」を開催した。

テキスト:川上良樹
撮影:真島洸

HzMe デビューライブ『First Hz』

HzMeは『Appare!』『Palette Parade』『UtaGe!』を擁する「株式会社PLAYYTE」発のグループ。注目のデビューライブは、グループがステートメントとして掲げる「孤独だった周波数が、“私たち”になる瞬間。」を体現したステージになった。

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周波数を思わせる規則的な音から始まったSEは、7人が姿を現すとともに複雑さを増す。やがて観客のクラップと一つになったメロディは、そのまま表題曲『First Hertz』へとなだれ込んでいった。

そんな独特な幕開けをしたステージで披露されたのは、未発表含む全6曲。綺麗にまとめることより、感情をそのままぶつけることを選んだようなパフォーマンスが続いた。

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歌唱では、身体を深々と折り、言葉を叩きつけるように叫ぶ場面が際立つ。圧倒的な声量を出していたのは伊波凛で、楽曲の緩急を担う存在感を漂わせていた。

グループとしての統率力を感じられたのは、振り付けの随所に取り込まれたフォーメーションダンス。ヒップホップを10年間していたものの、アイドルとしての表現に苦戦していた永江梨乃も、この日は壁を打ち破るように輝きを放っていた。

メッセージ性の強いものからダークポップなメロディまで、多彩な楽曲が披露された本ステージ。どの場面でも、早川渚紗がキラキラとした笑顔を見せていたのが印象的で、舞台に柔らかさを与える役割を担っていた。

HzMe

MCでは、橋本美桜が「約1年半ぶりに、アイドルとしてステージに立てました。いま、めちゃくちゃ幸せです!」と感極まった様子を見せる。2024年に解散した『真っ白なキャンバス』のメンバーだった彼女の言葉を聞いたフロアは「待ってました」といわんばかりの歓声を会場に響かせた。

そんな橋本が「誰にも聞こえない悲鳴をあげているあなたへ、全力で届けます。」とメッセージを紡ぐと、事前にリリックビデオが公開されていた『行方不明』がスタート。

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ここでアイドル未経験である小熊来実が、ステージに膝から崩れ落ちるような全力パフォーマンスを会場に見せつける。小熊が懸命にあげた腕をライトが照らすと、衣装の袖が透明にきらめいた。

感情剥き出しっぱなしの全員が紡いだラストナンバーは、未発表曲である『メランコリック』。「生きてる 生きてる 生きてる」と繰り返すサビでは、拳をあげる観客とメンバーの周波数が重なった。

小熊来実

すべての曲を終え、晴れ晴れとした表情を見せる7人。関西出身で、初めてアイドルのステージに立つ三浦翠が「ライブってこんなに楽しいんやな」と素を垣間見れるようなコメントをすると、会場はさらに温かな雰囲気に。

最後に藤井優衣が「こんなにたくさんの人が来てくれて、これからどんな世界を見れるんだろうとワクワクしています」と感想を綴る。そして「これからも付いてきてくれますか?」と会場に問いかけると、すっかりHzMeの虜になったファンたちは歓声で応えた。

三浦翠

藤井優衣

その優しさに触れ、肩を震わせた藤井を支えるようにメンバーはステージをあとにした。未完成のまま歩み出した7人のFirst Hzは、この日たしかに鳴り響いた。

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【公式X】
https://x.com/hzme_official

セットリスト

  1. First Hertz
  2. Halo
  3. アイニー
  4. アンチシンデレラ
  5. 行方不明
  6. メランコリック

 

ライブ画像

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