2024年11月に、幕張メッセイベントホールで解散ライブが控えている真っ白なキャンバスにとっては、“最後のTIF”となってしまう中での、感慨深いメインステージ。
その大事な30分間を、メンバーもじっくりと噛み締めるようなムードが感じられた!
テキスト:川西わたる
撮影:ケン木村
真っ白なキャンバス
西へと沈みかけた夕陽とステージのコントラストも美しいマジックアワーに現れた、白キャンの7人。
エモさ爆発の『アイデンティティ』のイントロで鳥肌が立つと、貫禄の存在感で堂々としたパフォーマンス。白と紺のコンビネーションで清楚な印象の衣装も、動きに合わせて美しく揺れている。
さらにライブでの人気曲『ダンスインザライン』が始まると、観衆たちのテンションにも火がつく。徐々に周りが薄暗くなり、ファンの持つペンライトの色もキレイに浮かび上がってきた。
ここでシャッフル調のダンスナンバー『レイ』を披露。さらに底抜けに明るい沸き曲『ポイポイパッ』はTIF用のロングイントロバージョンで、メンバーがひとことずつ挨拶コメントを挟むというスペシャル版。振り付けの楽しいサビは、誰もが真似したくなるパート。
そして、クライマックスの時を告げるように看板曲である『SHOUT』が流れると、「ウォ~!」という大歓声が自然発生。ファンたちが自分の名前を必死に呼ぶ声を耳にして、橋本美桜は感激のあまり歌えなくなるような場面も……。
その橋本が「これで最後になります。最高の時間ありがとうございました~」とアナウンスして『桜色カメラロール』を切なく歌う。「だから、さよなら 笑顔で言うよ~、だから、さよなら 涙を拭いて~♪」というフレーズが、聴衆の心にしんみりと響いたはずだ。
最後の挨拶で、小野寺 梓は「こうしてHOT STAGEに立たせてもらえる白キャンを誇りに思います。私たちは11月に解散ライブを行います。一緒に最後の日を迎えたいです!」と感動メッセージを送った。
セットリスト
アイデンティティ
ダンスインザライン
レイ
ポイポイパッ
SHOUT
桜色カメラロール