元「モー娘。」の尾形春水がアイドルグループをプロデュースするというプロジェクトが昨年10月からスタートし、いよいよが実施された。
テレ玉にて毎週木曜の深夜24:30〜25:00に放送中の「Harunation TV」でも追いかけてきた、このオーディションの最終審査の模様をお届けする。
尾形春水プロデュース アイドルオーディションFINAL
尾形春水プロデュースの新アイドルプロジェクト。公開オーディション会場となったのは、横浜のライブハウス「1000CLUB」で、なんと尾形プロデューサーだけでなく、来場のお客さんにも実際に審査・投票してもらい、合格者を決めるというガチなコンテンツ。
340名を超えたという応募者の中から選考を重ねて、最終審査に残ったのは8名のフレッシュなアイドル候補たち。ナレーションのクリステルチアリさんによるカッコいい呼び込みアナウンスから、1人ずつポーズを取ってステージに現れた。
はるフェス
審査へ入る前に、「はるフェス」と題してゲストによるミニライブを展開。まずは公開収録の進行MCも務める「Mesia」の2人(黒咲りの、佐倉みゆう)は、ハイテンポなギターロックサウンドに乗せて、全開のアッパーチューンを挨拶がわりにお届け。


続く「PATI PATI CANDY . . .☆」は、尾形春水も客席で見守る中、元気いっぱい、息の合ったパフォーマンスでフロアを温めてくれた。メンバーのもこちーず(メンバーカラー:ストロベリーレッド)は元々、尾形春水の大ファンということで、夢の共演が叶った喜びを語っていた。


歌唱&ダンス審査
2組のライブが終わると、歌唱&ダンスの披露。8人の候補者が「太陽チーム」「海チーム」と4名ずつに分かれ、課題曲『無限シグナル』をパフォーマンス。この曲は、尾形プロデューサーが自ら作詞したオリジナル楽曲で、切ない胸キュン系のテーマが、これからアイドルを目指す彼女たちにぴったり。
本番で歌詞が出てこなかったり、振りが飛んでしまったりと、緊張の中で実力を出しきれなかった候補者もいたようだが、水色とピンクのサイリウムで温かく迎えてくれるフロアのお客さんや審査員たちによって和やかなムードに支配された。
2分間の自己PRタイム
そのままスタートした2分間の自己PRタイムが、最後の審査ポイントとなる。
緊張しながらも、候補生たちは自分のアピールポイントを披露していった。
横山愛優美
猫が大好きということで「ネコ耳」カチューシャをつけて、ネコにちなんだ早口言葉にチャレンジ。さらには得意の韓国語による流暢な自己紹介で、バッチリと締めてくれた。
るな
軽音楽部所属だったということで、アコースティックギターを持参して生演奏…のつもりだったが、緊張して上手く音が出ず、急遽アカペラに切り替えてBiSH『星が瞬く夜に』を即興で歌い上げた。
萩原華
「リズム天国」という音ゲーに入っているアイドル曲を即興歌唱。ゲームの内容通りにコールを返すなど、優しく応えてくれるお客さんもいて、いい後押しとなっていた。
さき
「この晴れ舞台を、皆さんで一緒に楽しみましょう!」と、モーニング娘。の代表曲『LOVEマシーン』を初々しく歌って踊り、憧れのアイドルに一歩近づいた!?
ぱろん
福井から遠征してきた彼女は、これまでもいろんなオーディションを受け、上手くアピールできなかったというが、3次審査でも披露した「変顔」でリベンジ。最後は、地元の福井弁でも可愛くPR。
宮本佳奈
いきなり、シマウマの好きなポイント(!?)を3つ紹介してから、特技のサックスで「シュガーソングとビターステップ」のフレーズを生演奏。しっかり印象を残していった。
川村玲菜
絵を描いたり、刺繍やソーイングが得意という彼女。手先の器用さをアピールするべく、なんと「5秒間で三つ編み早作り」に挑む。高校時代はいつも髪を結んで登校していたそうだ。
加藤美侑
緊張しがちな性格なので、それを和らげるためにお笑いの動画をよく見る彼女。「お客さんも、投票を前に緊張していると思うので…」と芸人「ですよ。」さんの持ちネタをカバーして、笑いを誘ってくれた。
キャラクター豊かな8人の自己PRタイムも終わり、それぞれ重要な1票を持つお客さんが投票に移る。尾形プロデューサーもバックステージへ下がって最終選考に入った。
はるフェス後半パート
開票・審議時間を使っての「はるフェス」後半は「LoveCherish」が登場。カラフルなコスチュームに身を包み、弾けるような全力の熱いライブを展開。結果を待つ8人の候補者たちも、先輩のパフォーマンスを参考にしようと、フロア後方で見守る姿が印象的だった。


公開収録をサポートしてくれた、ゲストの中西香菜(元アンジュルム)コーナーも設けられ、フリートークを展開。尾形春水との出会いやエピソードを披露。今だから話せる裏話を盛り込みつつ、尾形との絆の深さを話してくれた。
合格者発表
ステージではいよいよ合格者発表の瞬間が近づく。まずは1人ずつ今日の感想を述べていくが、みんな緊張の中ではあるが、ちょっぴりホッとしたような表情に変わっていたのが印象的。
尾形春水が登壇し、自身がこのプロジェクトにかける思い、彼女たちに託したい夢を述べるとともに、たくさんの応募をいただいたこと、候補者のこれまでの努力、頑張りに感謝を告げる。

そして、尾形の口から、8人の名前が順番に呼ばれると、合格者の発表はいつされのか?とキョトンとしている。
だがこれは、まさかの全員合格だったのだ!
その発表に驚きを隠せない候補者たち。涙が止まらなくなる者、理解できず呆然とする者もいたが、尾形は8人をチームとして迎え入れ、レッスンなどを通じながら編成や活動の仕方を考えていくそうだ。
この8人と尾形プロデューサーが新しい一歩を踏み出した瞬間。この日、横浜の1000CLUBに訪れたオーディエンス、いや審査員たちは、時代の目撃者となった!
また、4月22日夜には「合格者授賞式&挨拶会イベント」の開催が決定した!
詳細情報は尾形春水のXにて発表されるので、ぜひ確認してほしい。
尾形春水 X:@harunaogatajp
尾形春水
イベント終了後に、尾形春水プロデューサーへインタビューを行った。
推:まさかの全員合格。判定はかなり悩んだのでしょうか?
尾形:本当に悩みました。今回は公開オーディションという形式で、お客さんにも審査していただいて、合格・不合格を判定しなくてはいけなかったんですが、どうしても決められなくて…。昨年の10月から、みんなと一緒に過ごしてきて、いろんな思いや決意を聞いてきましたから。この全員で一緒に夢を追いかけたいなと。そのためには、どうしても誰かを不合格にすることはできなかったです!
推:予定より審査の時間もかかりました
尾形:そうですね、悩んでしまったので。でも、このプロジェクトは私がプロデューサーなので! 私が出した答えが全員合格です。私が選んだ道を、みんなで進んで行けたらいいなと思います。
推:どのようなチーム編成を考えていますか?
尾形:実はもともと、5人グループにしようという計画だったんですね。それが8人になったので、ひとつのグループにするのか、今日のように4人ずつでグループに分けるのか。そのあたりはリハーサルを重ねながら、決めていきたいなと思います。3〜4月中にはこのメンバーのお披露目イベントをどこかでできたらいいなと思っていますので、楽しみにしていてください
合格者 一問一答
合格発表をされた、メンバーたちに一問一答形式にて答えてもらった。
(インタビューの時刻の都合により、高校生メンバー2名が回答できなかった質問もある)
Q:立ってみたいステージは?
横山愛優美:日本武道館
萩原華:日本武道館と横浜アリーナ
川村玲菜:横浜アリーナ
加藤美侑:日本ガイシホール
ぱろん:日本武道館
さき:TIF
Q:発表を待つ間の気持ち・心境は?
横山愛優美:絶対不合格だと思っていたので、気が気ではなくて…。もう早く終わって欲しいと感じていました。
萩原華:まったく自信がなくて、ダメだと思っていました。泣くのをこらえていました。
川村玲菜:結果がどうなるかは、もうあんまり考えていなくて。それよりも、パフォーマンスするのが楽しかったです。
加藤美侑:自分の名前が呼ばれるとは考えていなかったので、もうあんまり緊張はしていなかったです。
ぱろん:全員の名前が呼ばれたので、まさかそれが合格者発表だとは思わなくて。すぐには理解できなかったです。びっくりしました。
さき:とにかく緊張していました。全員が呼ばれるとは思わなくて…。今でもよくわからない状況です。
Q:尾形プロデューサーにリクエストは?
横山愛優美:メンバー8人+尾形さんの9人でステージに立ってみたいです
萩原華:可愛い衣装が着たいです
川村玲菜:衣装の製作・企画に携わってみたいです
加藤美侑:一緒に漫才をやってみたいです
ぱろん:マルチに活躍したいので、バラエティやCMにも出てみたいです
さき:一緒に写真を撮りたいです。人生相談にも乗って欲しい
るな:可愛い衣装が着たいです!
宮本佳奈:海老を食べに連れて行ってください(笑)
テキスト:川西わたる
撮影:ケン木村