俳優の山谷花純が11日、アップリンク吉祥寺にて開催された、映画「夢の中」の公開記念舞台挨拶に登壇。
レプロエンタテインメントが主催する映画製作プロジェクト「感動シネマアワード」にてグランプリを受賞した今作の公開に、喜びの心境を表明した。
山谷花純が『夢の中』の舞台挨拶に登壇
今作は、『蝸牛』でMOOSIC LAB 2019短編部門グランプリほか四冠を達成した新鋭・都楳勝監督の最新作。
血まみれで息を切らし「かくまってほしい」という男・松下ショウと出会った藤野タエコ。生気がなくうつろな瞳をしたタエコは、そんなショウに「私の最期をきれいに撮ってほしい」と頼む。ショウは何から逃げてきたのか、タエコの頼みは本当に彼女が望んでいることなのか。お互いにわからないまま、2人は時間を共有するうちに、それぞれの感情と記憶が入り混じった奇妙な世界に引き込まれていく物語となっている。
今作の中で、独特の存在感を放つモデル・根本アヤを演じたのが山谷花純。
山谷は、連続テレビ小説「らんまん」や大河ドラマ「鎌倉殿の13人」などに出演し、今年は、「新空港占拠」や、現在放送中の「アンメット」など、話題作に続々と出演し、好演が評判の演技派俳優だ。
両肩を大胆に見せた黒のロングドレスに身を包み登壇した山谷は、「舞台挨拶に登壇するのが久しぶりで緊張しています」と、引き締まった表情で劇場に集まった観客に挨拶。
今作は、撮影が3年前だったとのことで、山谷は、「3年前ってコロナ禍の中での撮影だったので、今とはまたちょっと違った状況で撮影を進めていたんですけど、ドラマとはまた違った、映画ならではの、みんなで一緒に作っているというか、模索しながら1つの作品に向き合っていく環境でした」と、振り返ると、「あと、誰よりもやっぱ都楳監督が現場で1番ニコニコ楽しそうに撮影してたことが印象的で、本当に楽しい撮影期間でした」と、都楳監督をチラリと見ながら笑った。
今作の印象に残っているシーンについて問われると、山谷は、「最近、『オッペンハイマー』を見たんですよ。都楳さんの世界観はクリストファー・ノーランに似ているなと感じまして」と、頷くと、都楳監督は苦笑いをしながらも嬉しそうな様子を見せる。観客からは「おお!」と、歓声が上がった。
山谷は続けて、「それこそ、どのシーンというより、作品の中での時間軸がどこに繋がっているのか、ご覧になった皆さんは、頭の中で整理ができてないと思うんですけど、それも映画ならではの楽しみ方であって、正解が人それぞれ違っていいっていう、そういう作り方をされてるところがやっぱり次世代のクリストファー・ノーランだなと思ってます」と、満面の笑みを見せながら絶賛した。
さらに山谷は、「この作品を撮影していた当初、自分の中で仕事の壁にぶち当たっていた」と撮影当時の心境を赤裸々に吐露。
「心の中で思っていることを、この作品でアヤという姿を借りさせていただいて、ある意味発散ではなく、ひとつ開放させていただいた作品です。”夢の中”のように、皆さんの頭の片隅にこの作品が生き続けられたらいいなと願っています!」と、噛みしめるように語った。
今回の舞台挨拶では、山谷のほかに、主人公の藤野タエコ役で「隣の男はよく食べる」、『輝け星くず』ほか近年出演作が続き評価を高める山﨑果倫や、松島ショウ役で連続テレビ小説「ちむどんどん」などドラマ、映画を中心に出演し、監督作『君に幸あれよ』ほか映像作家としても注目を集める櫻井圭佑、脚本と監督を務めた都楳勝も登壇し、ぎっしりと満員に埋まった会場を盛り上げた。
作品情報
『夢の中』
山﨑果倫、櫻井圭佑
アベラヒデノブ、金海用龍、森崎みのり
玉置玲央、山谷花純
脚本・監督:都楳勝
企画・製作・制作プロダクション・配給:レプロエンタテインメント
配給協力:インターフィルム
公式サイト:https://yumeno.lespros.co.jp
公式Twitter:@yumeno_movie
公式Instagram:@ClingtotheNight
©「夢の中」製作委員会
山谷花純 公式リンク情報
・Instagram
https://www.instagram.com/kasuminwoooow/
・X(旧Twitter)
https://twitter.com/minmin12344
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