高柳明音、林翔太が出演の「ホロー荘の殺人」の舞台挨拶レポート

ミステリーの女王と評される作家アガサ・クリスティーの1946年に残した名作を野坂実が演出、舞台化したノサカラボ「ホロー荘の殺人」が、東京・日本橋の三越劇場で2023年5月3日〜5月8日まで上演されている。

GWラストに舞台観劇に、ぜに足を運んで欲しい。

関連記事

ミステリの女王アガサ・クリスティー作品の中でも名作と名高い「ホロー荘の殺人」の舞台に出演する、高柳明音へインタビュー!もともとミステリ作品が好きだった高柳明音に、役をもらった時の気持ちや、演じるミッジ・ハーヴェイのことから、稽古中のエピ[…]

高柳明音

舞台「ホロー荘の殺人」

主演のヘンリエッタ・アンカテル役に凰稀かなめ、ガーダ・クリストゥ役に紅ゆずる、ルーシー・アンカテル役に旺なつき、ヴェロニカ・クレイ役に綾凰華など、錚々たる宝塚出身女優が名を連ねるなか、ミッジ・ハーヴェイ役を熱演しているのが高柳明音(元SKE48)である。

ホロー荘の殺人

高柳明音自身もミステリー好きを公言しており、今回の出演には力が入るところ。ミッジは、半分だけ貴族の血筋が通った一般女性。儚さと芯の強さを兼ね備えたところが魅力で、感情の起伏も激しく、ストーリーの大きな鍵を握る重要な存在だ。

エドワード・アンカテル役の林翔太、ジョン・クリストゥ役の河相我聞といったイケメン俳優との共演ぶりにも注目!

ホロー荘の殺人

詳しい内容は「ネタバレ」になるので控えさせていただくが、アガサ・クリスティーならではのミステリアスなストーリーが見る者すべてを引き込んでいき、どんでん返しの急展開で、後半は手に汗握ること間違いなし!
その背景に、華麗なる貴族の栄枯盛衰を感じることもでき、スケールの大きな作品に仕上がっている。

出演者、野坂実コメント

初日のゲネプロ(=通しリハーサル)を前に、出演陣が抱負や見どころを語った。

ヘンリエッタ・アンカテル役(凰稀かなめ)
約1カ月間、この日のためにみんなで稽古を重ねてきました。本番でも失敗を恐れず、来ていただいた方に楽しんでもらえるよう、頑張っていきたいと思います。
稽古場の雰囲気は、先輩方も優しくて笑いの絶えない現場でした。でもやる時はやる、というのはさすがみなさんプロですね。「ホロー荘の殺人」はストーリーが複雑で、それぞれの演者が場面に合わせて配役に取り組んでいます。何度も見ていただくと、また違った発見ができると思いますので、ぜひ繰り返しお楽しみいただければ幸いです。
凰稀かなめ

ガーダ・クリストゥ役(紅ゆずる)
原作の小説、映像も読んだり見たり研究してきましたが、この出演者でしかできない舞台になっていると思います。皆さんにも、いろいろ推理してもらえればと思います。個人的には宝塚時代の先輩のかなめさんがいてくれるのも心強かったです!

紅ゆずる

エドワード・アンカテル役(林翔太)
いよいよ初日を迎えるということで、とてもワクワクしています。この伝統ある会場(三越劇場)に立てるということも、すごく光栄です。最後の公演まで、心を込めてエドワード役を演じたいと思います。

林翔太

ミッジ・ハーヴェイ役(高柳明音)
GW後半になりますが、ほぼ連日2公演となりますので、ぜひお時間の都合が合えばいらしてほしいです。一度だけではなく、2度見ると感じ方も違うと思うので、何度でも楽しんでください。みなさんと一緒に、素敵なGWを「ホロー荘」で過ごすことができたら嬉しいです。

高柳明音

ルーシー・アンカテル役(旺なつき)
アガサ・クリスティーがどうしてこの役を設定したのか? 野坂さんが、これをどのように料理するのか? をずっと考えてきました。
あとはバトンを渡された立場なので、ルーシーという“暴走する”キャラクターを自分なりに精いっぱい演じたいと思います。
旺なつき

ヴェロニカ・クレイ役(綾凰華)
週末のアンカテル家に集まった個性豊かな面々の中、招かれざる客として登場するヴェロニカ役ですが、思いを大切に演じたいと思います。伝統ある劇場で、重厚な作品に取り組むということで、1回1回の公演を大事にしていきたいです。

ガジョン役(佐々木梅治)
ヘンリー卿ご夫妻を支えるという役柄ですが、出入りの多い設定なので、少しも気が抜けないです。他の演者さんに迷惑をかけないよう、演じたいと思います(笑)。

ジョン・クリストゥ役(河相我聞)
ジョンのような役柄は初めてなのですが、とても楽しみにしております。素敵な共演者さんと一緒に、最後まで頑張りたいと思います!

コフーン警部役(細見大輔)
役名や呼び名がいろんなパターンで飛び交っているので、ご覧いただく方も、ちょっと混乱するかもしれません。その際には、警部役の私のセリフを聞いていれば、誰のことを話しているのかが大体わかります(笑)。参考にしてください。

ペニー刑事役(松村優)
細見さんがおっしゃったように、コフーン警部のセリフを聞いていれば、内容についていけると思いますが、それでもわからなくなったら、私のセリフを聞いてください(笑)。素晴らしい舞台に立てて光栄です、最後まで頑張ります。

ヘンリー・アンカテル役(中尾隆聖)
素晴らしいメンバーと、この会場で舞台に立てることが幸せです。初めて共演させていただく方が多いのですが、何より旺なつきさんと夫婦役をできるので楽しみにしています。

野坂実(演出・構成)

野坂実

アガサ・クリスティーの原作ですが、小説としても読み応えが高いですね。
そしてアガサ自らが戯曲化している作品のなかで、もっとも感情表現が多くて、演目としてふさわしいことから、ノサカラボ第1回公演に選ばせていただきました。キャスティングに関しても、私自身が憧れている、尊敬している、信頼できる俳優さんという条件で、みなさんにオファーさせていただいたので、とても満足しています。

稽古の初日から、全員が台本を手に持たず合わせていたのにはビックリしました。
1週間ほどで、セリフから立ち位置までもうすっかり仕上がっていて、その先はさらに深めていくという作業でした。私の演劇人生でもこのような経験はなかったので、すごい出演者たちだなと感動しています。
この三越劇場で公演できることにも感謝しています。


 

ゲネプロ写真

テキスト:川西わたる
撮影ケン木村

関連記事

ミステリの女王アガサ・クリスティー作品の中でも名作と名高い「ホロー荘の殺人」の舞台に出演する、高柳明音へインタビュー!もともとミステリ作品が好きだった高柳明音に、役をもらった時の気持ちや、演じるミッジ・ハーヴェイのことから、稽古中のエピ[…]

高柳明音
推しごと公式Twitter