2024年7月27日（土） 青山月見ル君想フにて行われた、HOTALOOPの新体制お披露目LIVE「蛍窓-keisou-」。
このライブハウス「青山月見ル君想フ」は、HOTALOOPがデビューライブを行った場所である。
一度活動休止となってしまったHOTALOOPが、新体制となりお披露目というエモいシチュエーションとなったライブ模様をお届けする。
テキスト：渡辺ありさ
撮影：ケン木村
HOTALOOP 新体制お披露目LIVE「蛍窓-keisou-」
全員がアイドル未経験者で構成された、楽曲派アイドルユニット「HOTALOOP」。「蛍のように一瞬の輝きの為に、見えないところで時間をかけて成長する。それを何度も何度も繰り返して大きな光になる。」をコンセプトに活動している。
6月に5人の新メンバー加入が発表され、過去最多の6人体制となった彼女たち。一時的な活動休止から3ヶ月以上が経ち、今回、満を持しての新体制お披露目ライブを実施することとなった。当日は、HOTALOOPの再始動を心待ちにしていた多くのファンが来場。会場にはスタート前から熱気が漂っていた。
遥か、彼方。 と IDOLESTがお披露目ライブに駆けつける
まず登場したのは、『あの頃の夏』をコンセプトに活動する正統派アイドルユニット「遥か、彼方。」。この季節にぴったりのパフォーマンスを見せ、会場を盛り上げた。MCでは「HOTALOOPさんのために、この会場をもっと温めませんか？」と呼びかけ「もっともっと盛り上がっていけますかー！？」と客席を煽る一幕も。その言葉通りキュートな歌とダンスでファンを沸かし、会場をアツくさせた。
続いてライブを行ったのは、今年5月にデビューした渋谷発のアイドルグループ「IDOLEST」。登場からラストの楽曲まで、息つく暇もない怒涛のステージングを披露。元気いっぱいのパフォーマンスで、訪れたファンを魅了した。MCでは、「HOTALOOPさん新体制、おめでとうございます！ 楽屋にチョコパイとかいっぱいあって嬉しかったです」と可愛くコメント。会場を穏やかな空気で包み込んだ。
HOTALOOP
そしていよいよ、HOTALOOPがステージに降臨。フリルがふんだんにあしらわれた美しい新衣装に身を包み、大勢のファンを前に少し緊張した表情を見せるメンバーたち。初ステージでの緊張で固いライブになってしまうかと思われたが、『アナタイロ』のイントロが流れると全員が満面の笑みを浮かべ、元気な歌とダンスを披露した。
2曲目は『ループ＆ループ』。まだ初々しさの残るパフォーマンスだが、彼女たちの一生懸命さがひしひしと伝わってくる。MCでは「（曲中で）もうコール入ってたね。やっぱりすごいね、みんなの対応力は。初めて披露した曲なのに、みんなありがとう」と、嬉しそうに語っていた。
ポップでキュートな『アフヌン女子征服計画』を披露すると、次はメロディアスかつ疾走感のある『三日月猫』を続けて披露。
5曲目『プロローグ』では、彼女たちの全身全霊のパフォーマンスに応えるよう、ファンから盛大なコールがおくられる。会場のボルテージは高まり続け、留まるところを知らない。
デビューへの思いを語る
MCではそれぞれが、デビューへの思いの丈を熱く語った。
熊野りり
「こんな素敵なメンバーに囲まれて頑張っていくので、これからもっともっとHOTALOOPを大きくしていきたいです。今日、アイドルデビューできてとってもとっても嬉しいです。これからたくさん辛いことも楽しいこともあると思うんですけど、全力で突っ走っていきたいと思います。これからもHOTALOOPと熊野りりをよろしくお願いします」
熊野みみ
「今こうして私がここに立てているのは、色んな方の支えがあったからです。私は数ヶ月前までは普通に働いていた人間なので、そのときはアイドルデビューできるなんて思っていませんでした。そのときの自分に言ったらびっくりしちゃうと思います。でも私は今、このメンバーとみんなと出会えて本当に幸せです」
愛瀬あおい
「みんな、ただいまー！ いっぱい待たせてごめんね。でも、このパワーアップしたメンバー、パワーアップしたHOTALOOPで帰ってきました。まずはメンバーのみんな、HOTALOOPに入ってくれて本当にありがとうございます。私はちょっと前に一人になって、先が見えない状況だったんですけど、そのときに辞めなくて良かったなと強く思っています。みんなのおかげで今はめちゃくちゃ楽しい日々をおくれているので、これからもここにいるメンバー、ファンのみんな、一人も欠けることなく最高の思い出を作っていきたいと思います」
橘華るい
「私は一年前くらいから配信を始めて、ずっとアイドルになりたいと思っていたんですけど、途中で配信をサボってしまった時期もあって、本当にアイドルになりたいのか？ と思われてしまったこともあるかもしれません。それでもみんなの支えがあったから配信にも戻って来られたし、名刺配りなどを通じて新しく私を知ってくれた人とも会うことができて本当に嬉しいです。次は私が恩返しをする番で、私と、HOTALOOPのメンバーで頑張っていきたいです」
月透ないな
「メンバーからも、事務所の方からも赤ちゃんって言われて、ついにはファンの方からも赤ちゃんと言われるようになってしまったんですけど（笑）私自身プライドを持ってステージに立っているので、ステージに立っている姿は赤ちゃんじゃないんじゃないかなと思います。でも本当に、今日ここにいらっしゃる皆さんのおかげで、月透ないなという存在が輝けているのかなと思うので、今後も輝き続けられる存在でいたいなと思うし、みんなからの応援があってこそなので、感謝と初心を忘れずにこれからも頑張っていきます」
雨宮みのん
「ずっとアイドルになりたいと思っていて、でも今までいろんなことがあって、もう（アイドルに）なれないんじゃないかなと思って諦めちゃいそうだったし、歳が大きくなっていくにつれて学校でも『アイドルになりたい』というのも恥ずかしくなっちゃって。でも今ここに立って、あのとき諦めなくてよかったなとすごく思います。みんなが集まってくれたり、素敵なメンバーと出会えたことが幸せです。ずっとみんなと一緒にいたいと思います」
新曲が披露
後半戦の前に重大発表が。1曲目に披露した『アナタイロ』に加え、本日はもうひとつ新曲を用意してきたと告知した。「日々生活していると、明日が怖くなってしまう。そんな夜もあると思います。ひとりでも大丈夫だって、そう思っていても、くじけてしまうかもしれない。そんなときに、この曲があなたの支えになりますように」という言葉とともに、新曲『星明かり溶けるまで』を熱唱。繊細なハーモニーと、エモーショナルな歌詞に心を揺さぶられる。ファンが色とりどりのサイリウムでステージを照らし、彼女たちのパフォーマンスをより一層美しく彩った。
7曲目はポジティブな王道アイドルソング『キミとミライ』。そして「今日という日が、みんなにとって最高の一日になりますように」と語りかけ、ラストに歌ったのは『夏夢』。タイトル通りの爽やかな楽曲で、会場の盛り上がりは最高潮に。メンバーとファンの心がひとつとなり、大盛況のうちにステージは締めくくられた。
お披露目ライブを終えたメンバー全員に花束が贈られ、喜びを露わにする彼女たち。さらに、HOTALOOPの月一定期公演「発光」が開催されるというサプライズ告知も飛び出し、会場には大きな拍手が響き渡った。
まだスタートを切ったばかりのHOTALOOP。これからの伸びしろに期待大のステージとなった。
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遥か、彼方。
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