2022年6月17日(金) 新宿ReNYにて行われたスプスラッシュのデビューライブ「We Are Spslash!」をレポート。
ついにスプスラッシュがデビュー
3月25日(金)、「ORIGAMI 大感謝祭『宴 Vol.2』」でデビューメンバーがお披露目された、スプスラッシュ。応募総数200名以上の中から、歌やダンスなどの厳しい審査を経て、選ばれた9名の精鋭たち。ルックスとパフォーマンスのレベルが高く、正式デビュー前から大きな期待を寄せられていた。そんなスプスラッシュが、収容人数800人規模の新宿ReNYでデビューライブを開催。前売りチケットは完売し、デビュー前のアイドルとしては異例の注目度の高さである。
キャパ800人規模のライブハウスがSOLD OUT
そして迎えた、デビューライブ当日。当日チケットを含め、予想よりも多くのファンが来場。開演直前、メンバーたちの気合を入れる声が、袖から会場に響き渡った。モニターにメンバーが次々と映し出され、いよいよライブが幕を開ける。メンバーはカラフルなオリジナル衣装に身を包み、ステージに登場。ストロボに照らされながら、SEをバックに激しいダンスパフォーマンスを見せた。
1曲目は、デビュー曲となる「We Are Spslash!」。メンバーのアカペラから始まる特別バージョンで披露。高い歌唱力を持つメンバーが多いからこそできるアレンジだ。元気でポップな楽曲に、可愛いダンスが映える1曲。フレッシュな印象の強いスプスラッシュのデビュー曲にふさわしい。
最初のMCは、自己紹介からスタート。緊張気味でたどたどしいところはあるものの、それも含めて可愛らしい。パフォーマンスのクオリティが高いだけに、トークの初々しさとのギャップにキュンとする。
その後は、2曲連続で新曲を披露。「エンドレスパーティー」は、ノリが良くライブ向きの曲だ。大所帯のユニットならではの迫力ある群舞が見どころ。続く「ファビュラストキオ」は、EDM調で切れ味抜群の楽曲。アイドルらしからぬカッコいいダンスパフォーマンスと、幼さの残る柔らかな歌声に引き込まれる。
息を切らせながら、2回目のMC。新曲2曲について、佐藤葵依は「1曲目は可愛くて元気な舞踏会をイメージした曲で、踊ってて楽しい。ファビュラストキオは、ラップしたりダンスが激しかったり、THE・カッコいいって感じの曲だったんですけど、ダンスが大変だったね」とレッスン時の苦労も語った。この後の曲もオリジナル曲ということで、振りコピ講座を実施。講師は、ダンスが得意な吉松遥が務める。「両手を出してください」という指示に従わなかったファンに対し「一人ずつ言っていこうか~?」と鬼教官ぶりを発揮。メンバーと会場の笑いを誘った。
オリジナル曲もカバー曲も全力投球
MCを終え、「皆さん、一緒に踊って盛り上がっていきましょう!」と元気よく「しぇけらっ!」を熱唱。先ほどの丁寧な振りコピ講座のおかげか、会場がひとつになり、全員で楽しく踊っている様子がうかがえた。5曲目は「アッパライナ」。人気アイドルグループ・Appare!のカバーである。9人でのパフォーマンスは迫力があり、サビのキレは本家並み。間奏のヘドバンも激しくキメており、会場を沸かせた。
続く6曲目は、アイドルグループ・Cheeky Paradeのカバーで「チィキィファイター」。揃ったダンスとキュートな表情、「ワタシのコト スキでしょ?」という歌詞に胸がときめく。あっという間に、約30分のライブ本編が終了。
メンバーたちがはけた後は、アンコールを求める手拍子が鳴りやまない。ステージがパッと明るくなり、「アンコールありがとうございますー!」との声とともに、水色のTシャツを着たメンバーたちが登場。出てきてすぐに「しぇけらっ!」を再び披露した。緊張が解けたのか、満面の笑みで自由に歌い踊るメンバーたち。曲の後のMCでは盛大なアンコールに感謝の気持ちを伝え、一人ずつが今日の感想とこれからの意気込みを語る流れに。
言葉を詰まらせながら語る場面も「支えてくれたみんなに感謝」
まずは、“小さな体に大きなアイドル魂”平野七夕から。
「平日にも関わらずたくさんの方に来ていただけて本当に嬉しいです。オーディション、プレデビューと、短いようで、長いようで、短かったんですけど(笑)、ここがゴールじゃなく、今日がデビューなので、これからもスプスラッシュのライブにたくさん遊びにきてください」。
続いては、“最年少黒髪ボブ”の瀬乃まりん。
「4ヶ月間、すごく長いようで短かったんですけど、正直、踊れなくて歌えなくて、レッスンに行きたくないと思う日もありました。でも、こうしてデビューができて良かったです。来週からは毎週のようにみんなと会えるのが嬉しいです」。
3人目は“キレキレダンスのおしゃれギャル” 菜月結衣。「この9人と一緒のステージに立てて、1年後も2年後も、これよりもっと大きなステージでライブができるようになればいいなという目標ができました」。
次は“圧倒的顔面偏差値”を誇る星川明日美。「オーディションのときに初めてみんなと会って、仲良くなれるかなとか、色々不安はあったんですけど、こうしてみんなでステージに立ててすごく嬉しいです。そして、今日来てくださった皆さん、本当にありがとうございます。まだスタート地点なので、これからもたくさん会いに来ていただければと思います」。
“アイドルマスター” 津島かりん。
「私はダンスがすごく苦手で、ついていけるか不安だったんですけど、こうしてみんなと一緒にステージに立って、パフォーマンスを披露することができて良かったです」。
そして、MCでも個性があふれていた“天然ぽわぽわ未確認生物” 西宮ほのか。
「今週の華金をスプスラッシュに使ってくれてありがとうございます。私はアイドル活動が初めてなので、頑張りすぎて喉を枯らしたり、腰を痛めたり、色々あって、努力が全部良い方向にはいかないなぁというのを最近実感しました。でも、ネガティブになっているときに、みんなとかみんなとかみーんなとかが支えてくれて、こうしてステージに立てています。」
続いて、“パワフルパフォーマンスエース”の吉松遥。
「私は和歌山県から上京してきて、今日でちょうど2ヶ月ほどになります。私はすごく実家が大好きだったので、やっぱり寂しいな、辛いな、と思う日もたくさんあるんですけど、そんな日こそレッスンに行けば、うるさい、楽しいメンバーがたくさんいて、SNSをアップすればみんなからたくさん反応がもらえて。
すごく私にとって心の支えになってました。私はまだまだ、人を支えたり救ったりできるような人じゃないと思うんですけど、これから先、スプスラッシュとして活動していく中で、一人でも多くの人を支えたり、前向きな気持ちにさせられるような人になりたいです。
これから先も、たまにこのデビューライブのことを思い出して、『久しぶりにスプスラッシュを観に行こうかな』と思ってもらえるようなライブになっていたら良いなと思います。」
“ふわふわ系ビジネスピンク” 桜庭風花。
「新宿ReNYというすごく大きな場所で、こんなにたくさんの人に来ていただけて、本当に嬉しいし、ありがたいことだなと思っています。この9人でオーディション期間から頑張ってきたんですけど、今までやったことのない、ダンスとか、ボイトレとか、基礎から教えてくださる先生たちがいて、そのおかげで今日みんなでここに立てているんだなと思います。これからも9人とチームスプスラで頑張っていきます」。
ラストを飾るのは、“太陽系おてんば元気印!” 佐藤葵依。
デビューまでに様々な葛藤があったという佐藤葵依は、「みんなのコメントを聞いてたら、泣きそうになって……。言うことを忘れちゃったんですけど(笑)。私はずっと就活生で、進路を考えたり、悩んだりしてて、それでも突然『アイドルになる』って言い出したとき、周りはみんなびっくりしたと思うんですけど、それでも支えてくれた、家族とか友達には本当に感謝したいです。オーディション期間中も、皆さんにすごく励まされていました。そういうときに、支える力のすごさを学んで。だから、これからは私が誰かのことを支えられるような、スプスラに来たら絶対に元気になって『明日も頑張ろう』と思えたり、私みたいに夢を諦めかけていた人がまた一歩踏み出す勇気を与えられるようなアイドルになりたいです」と、涙ながらに語った。
最後はデビュー曲「We Are Spslash!」
最後は、MVが流れるモニターをバックに、デビュー曲「We Are Spslash!」を熱唱。1回目よりもさらに元気に、可愛く、楽しそうに歌い踊るメンバーたち。ファンも色とりどりのサイリウムを揺らし、大盛り上がりの中デビューライブは幕を閉じた。
今月末には1stデビューアルバムのサブスク配信が始まり、生誕公演の開催や、対バンライブの出演回数もどんどん増えているスプスラッシュ。盛大なスタートを切り、ここからテッペンを目指し駆け上がっていく。半年後、1年後には大人気アイドルとして名をとどろかせていることだろう。
セットリスト
1、We Are Spslash!
ーMCー
2、エンドレスパーティー
3、ファビュラストキオ
ーMCー
4、しぇけらっ!
5、アッパライナ
6、チィキィファイター
ーーアンコールーー
7、しぇけらっ!
ーMCー
8、We Are Spslash!
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