近年バンドを従えてライブを行うアイドルグループも増えているが、そんなステージが似合うのは、やはりゴリゴリにロックテイストを打ち出した、NANONIのようなグループを置いてほかならない。
そんなロックアイドルNANONIが、6MC10人組ガールズバンド結成しバンドセットワンマンが、渋谷clubasiaにて開催された。
テキスト:川西わたる
撮影:ケン木村
NANONIワンマン「THE GREAT FAR EAST TREND KILL」
2025年4月の発表からスタートしたNANONIバンドプロジェクト。11月に初公演があり、これで2回目。今回はフル尺でバンドセットのスペシャルワンマンライブというだけあって、ファンの期待値も爆上がり。会場となった渋谷clubasiaは、ステージリハーサル段階から爆音のギターが鳴り響き、明らかにアイドルライブの本番前とは違う雰囲気が漂っていた。

ゆっくりライブを楽しみたいファンのために「安全エリア」が設置され、それ以外はモッシュ、ダイブ、サーフ、リフトなんでもOKの規制なしエリア。開演時間の頃にはぎっしりとオーディエンスで埋め尽くされ、熱気に満ちている!
ギター×2、ベース、ドラムと揃ったバンドメンバー4名もすべて女性。メンバー合わせて総勢10名が繰り広げるパフォーマンスは果たしてどんなものになるのか?
ステージ上のスクリーンに、メンバーがステージ裏で円陣を組み気合を入れる姿が映し出されると、フロアから大きな歓声が沸く。その声に応えNANONIがステージへ向かう。
まずはバンドメンバーがステージに登場すると、さらに大きな歓声とクラップが沸き起こり、緊張と興奮の交差した空気が会場に満ちる。

激しいドラムのビートが降り注ぐ中、上手と下手に分かれて登場する6人。バンドプロジェクト用にしつらえたパンキッシュなバンギャ風の衣装は、ライダースジャケットをベースにアレンジしながら、メンバーカラーをあしらったのがポイント。迫り出したバルコニーから大きなフラッグを揺らしてファンを煽る。『ゲコクジョウlong ver』のイントロが始まり、いよいよ開演。いくつもの拳が突き上げられ、ファンのコールが巻き起こる!

たたみかける『モーニングルーティーン』はメンバーの動きに合わせて左右移動から、サビでは前方突進。落ちサビで肩組みフォーメーションと、転換に応じてフロアは完全一体化する。『わすれもの』ではサークルが形成され、『色づく夜の星たち』ではリフトも出現するなど、興奮のるつぼ。
「私たちNANONIです!」と叫べば、「ジャーン」バンドメンバーが応える! NANONI6人が自己紹介し、4月のワンマンでバンドプロジェクトを発表してからこの日までがあっという間だったことを述べ、あらためてバンドメンバー4名もファンに紹介していく。

「まだまだ声出せますよね? まだまだ回れますか〜?」とイキナリ ミッポの煽りで、沸き曲『ぐるピコランド』に突入すると、まさにぐるぐると回転サークルが発生し、楽しくもカオスなフロアに。
フィンガーピッキングで極太サウンドをもたらすベースと、乱れぬビートを刻むドラムが生み出すリズム隊に、奥行きあるディストーションサウンドがマッチするツインギターが全体で分厚いサウンドを構築。
クールな『タイムリープ』で雰囲気を大人っぽく変えつつ、前向きソング『走れ!』ではスカコア調の2ビート裏打ちリズムが心地いい。さらに『泡沫の星』『幻想ゲーム』と泣き系のナンバーでこのエモパートを締めくくった、NANONIバンド。

ここからの再加速を予感させるように、メンバーが入れ替わり立ち替わりファンを煽りながら、キラーアンセム『嘘も死も』へなだれ込むと、ライブのクライマックスが到来。リフトで担がれる者あり、人の波を泳ぐダイバーあり。ノールールな中でもファン同士がお互いケガしないよう助け合っている姿もロックの美学!
タテ乗りハイビートの『さよならフラストレーション』では手のアクション、ヘドバンで応えるフロア。尖ったギターリフが冴える『サイアイ』、本編の締めとなる『long time for…』のサビでは、ウォ〜オ〜オ〜と全員の拳がステージへ向けて、力強く突き出される。

暗転したclubasiaのフロアに、アンコールを熱望するNANONIコールが沸き起こる。
先に登場したのはバンドメンバー4人。ステージ上でバッチリ決めポーズするとそれぞれ自分の持ち場へ。チューニングが整うと、『SAI-KOU』のサビがスタート。6人が上手から飛び出して、スカパンクビートで押しまくると、さらなるピークの盛り上がりが訪れる。ブチ上がったテンションでメンバーのイノリエマがステージからダイブすると、それをしっかり受け止めて“華麗に泳がせる”オーディエンスとのコンビネーションが完璧だ。

「NANONI初のフルバンドセットワンマンライブにお越しいただきありがとうございました!」と感謝を述べ、記念撮影のあと「最後、みんなでこの曲で締めたいと思います」とミズシノ リズムがつぶやき、いよいよラストソング『はじまりの歌』へ。手を左右に突き出したり広げたり、揺れたりと、最後までステージとの一体感を作り上げた。10名が一列となり、お別れの挨拶。全員がピック投げでバンドっぽく観衆とお別れとなったが、「NANONIのバンドプロジェクトはこれからも続いていく!」と、力強く宣言してくれただけに、このメンツでの再会に期待しよう!
さらにステージ上のスクリーンには5周年ワンマンライブ「決意」を、2026年4月24日に渋谷WWWで開催することをサプライズ発表。メンバーにとってもファンにとっても、来年へ向けての新たな目標ができた瞬間だった!


セットリスト
- ゲコクジョウlong ver
- モーニングルーティーン
- わすれもの
- 色づく夜の星たち
- ぐるピコランド
- タイムリープ
- 走れ!
- 泡沫の星
- 幻想ゲーム
- 嘘も死も
- さよならフラストレーション
- サイアイ
- long time for…
- SAI-KOU
- はじまりの歌
――アンコール――
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