幼い頃から女優を目指し、ドラマや映画、舞台と幅広く活動している「つじかりん(戸田華鈴)」。
映画や舞台の裏話、演技に対する思いについて話してくれた。
gtag('event', 'conversion', {'send_to': 'AW-770261615/Udk4CP3jucUDEO-Epe8C'});プロフィール名前:つじかりんニックネーム:職[…]
女優は小学校の頃からの夢
推:ではまず、自己紹介をお願いします。
私はスヌーピーが大好きなので、いつかスヌーピーと仕事をしたいと思っています。
最近はアニメや漫画にもハマっているので、いつか2.5次元作品にも出演したいです。
よろしくお願いします。
(※インタビュー時は「戸田華鈴」にて活動)
推:戸田さんの、これまでの活動について教えてください。
推:私の看板作品はこれだ!っていうものはありますか?
大学や高校、中学の友だちからおめでとうって連絡をたくさんもらいました。あと、熊本の親戚が一番最初に「CM出てるね!」って連絡してくれて。それがとても嬉しかったですね。やっぱりたくさんの人に見てもらえたという点では、今のところアットホームさんのCMが一番大きいかなと思います。
推:なるほど。そもそも女優になろうと思ったきっかけはなんですか?
小学一年生の時に「ごくせん」を見て、主演の仲間由紀恵さんがドラマでの印象とCMやバラエティでの印象が全く違うのが面白いなと思って。それがきっかけだったと思います。
なぜか、私もこの業界に入りたい!じゃなくて、私もこの業界に入るんだなぁって思ってました。それからは将来の夢を聞かれるたびに女優って答えてたみたいです。
推:小さい時から女優を目指してたんですね。
推:そんな子どもの頃からの夢だった女優という仕事をしていく中で、自分の中でなにか考え方が変わったり、気づいたりしたことってありますか?
その時の記憶で、舞台に立つのがすごく楽しかったなっていうのと、やっぱり人に見てもらいたいなっていうことはずっと思っていたんですが、学業優先の家庭だったので、高校生までは学業をメインにしていました。高校3年生になって進路を決めなきゃいけないっていう時、自分は何がやりたいんだろうって改めて考えました。
そこでやっぱり「女優になりたい」と思って、この業界に入ったんです。
なので最近は、裏方の人たちにも楽しんでもらえることを重視するようにしてますね。やっぱり現場の雰囲気が良い方がやりやすいですし。自分が一度ADをやった時にも感じましたが、役者も裏方もこの業界は大変だけどやっぱり楽しいなって改めて感じました。
見てくれる人にとって身近な存在でいたい
推:自分のファンを増やすためにしていること、気をつけていることは何かありますか?
舞台を見に来てくれた人は、なるべく顔と名前を覚えるようにしてて。次来てもらった時に覚えている方が、その人も私も嬉しいじゃないですか。
あとはYouTubeやSNSで私生活を出すようにしてますね。女優だけじゃなくいろんなことにも挑戦したいので、素の自分を見てもらいたいなって思っています。
推:別の世界の人間じゃなく、身近な存在でいたいっていうことですね。
作品を見ていて、「これドキュメンタリーなのかな?」って思ってもらえるくらい。やっぱりフィクションであってもリアルとして見せたいですね。
推:役柄としては、どんなキャラクターを演じたいですか?
推:応援してくれているファンと接する時に気をつけていること、もっと好きになってもらえるように心がけていることはありますか?
私以外の推しもいる中で、私の舞台を見に来てくれるのって結構すごいことだなと思ってて。この業界ってやっぱりファンの方に応援してもらわないと成り立たないので、こまめにチェックして会った時に話題がふれるようにしてます。
推:ファンとしては、そんな風にコミュニケーションがとれると嬉しいですね!
最近あった面白い出来事や事件はありますか?
あ、事件じゃないですけど、ジムに通い始めました。
私すぐ転ぶんですよ。階段で足踏み外したりすることが多くて。受身が取れなくて、パッと手をついたりできないんです。そういう時に体幹がしっかりしていれば転ぶこともないかなと。
あとはただ単に痩せたいていうのもありますね。映像だと横に広がって見えるし。私は特に横に広がって見える丸顔なので、ジムに行って痩せられるところを痩せて、もっと見た目を良くしたいなと思いました。
GACKTさんや二階堂ふみさんと一緒だった「翔んで埼玉」
推:今までお仕事してきて、思い出に残ってることってなんですか?
その現場がずっと笑顔が絶えなくて、ほんとに楽しかったです。
しかも私の役柄的に、休憩場所や時間が監督さんやGACKTさん、二階堂さんと全く同じで。その時に輪の中に入れてもらえたっていうのはすごく嬉しかったです。
私はなるべく喋らないようにして、いろんな方の話を聞いてました。
あと監督さんがとにかくずっと笑ってらっしゃって、それもすごく思い出に残ってますね。
推:大ヒットした「翔んで埼玉」ですが、撮影現場も和気あいあいとしていたんですね。他に思い出に残っていることはありますか?
でも続けたことによってオーディションなしで直接オファーをいただけて、しかも人生初めてのオファーだったので、すごく嬉しかったです。
配信を続けられたのは、やっぱりファンの方が応援してくれたというのが大きかったので、印象に残ってますね。どの作品も、自分が費やした時間以上にファンの方々が時間を費やしてくれたり、お金をかけてくれたり、こういうのって芸能活動してないと絶対にありえないことじゃないですか。だからもっと応援してほしいなとも思うし、もっと応援してくれる人たちを大切にしたいなって思います。
その人たちありきで出演させていただいた作品も多いので、本当にありがたいですね。全部が思い出です。
推:先ほど撮影現場のお話も出ましたが、今だから言える裏話はありますか?
本当はオーディションのグランプリの方だけ、役名付きのエンドロール記載の予定だったんです。私は特別審査員賞の特典として、少量のセリフ付きの役だけだったんですけど、ちゃんとエンドロールも乗せてもらって、しかも映画ドットコムにも私の名前を乗せてもらえたんです。
本当だったら絶対にありえないようなことをしてもらえたので、それは裏話かな。
私もまさか映画ドットコムに名前乗せてもらえるなんて思わなくて。
推:そんなことがあったんですね。シーンが増えたのを知ったのはいつだったんですか?
ただ、監督さんが覚えてるかわからないですけど、撮影中みんなで話してた時に、私が「エンドロール乗るんですかね〜」みたいなことを言ったら、監督が「乗せるよ」って言ってくれたんです。そういう風に自分から言ってみるのも大事だったのかな?と今は思いますね。
推:かなり早い段階でシーンが増えてたんですね。オーディションの時に、監督が「この子いいな」と思ったからシーン増えたのかもしれないですね!
私「NYLON JAPAN」に掲載させていただいたことがあるんですけど、その誌面を進藤監督が見てくれたみたいで。それで誌面に載ってた私の名前でSNS検索してくださって、フォローまでしてくださいました。
その後SHOWROOMのイベントで、進藤監督の作品の出演権オーディションがあったんです。その時私は「翔んで埼玉」のイベントに出てたので、そっちのイベントには出られなかったんですけど、インスタのマイストーリーで「オーディションを受けたかったな」ってちょっとわざとらしくつぶやいて。
そしたら進藤監督から「明日最終オーディションで、急なんですが来れますか」って連絡が来て、オーディションに参加させてもらえることになりました。
結果、主演はもらえなかったんですけど、ちょっとした役で出演させていただき、舞台挨拶にも登壇をさせてもらいました。今でも進藤監督と繋がりがあるので、本当にSNSって大きいなと思いましたね。
推:映画初出演のきっかけはNYLON JAPANだったんですね。
あの時ストーリーに投稿して良かったと思いました。この話は舞台挨拶の時に、進藤監督が私をキャスティングした理由っていうのでお話をしてくださったんです。
推:NYLON JAPANに掲載された時の、裏話ってあったりしますか?
こっちは初っ端から二人で撮影に行く予定になってて、だからバラバラじゃないんだ〜みたいな話はしてました。
大変だったこともあり、思い出に残ってます。ずっと初めて雑誌に載るならNYLON JAPANって決めてたので、夢が叶ったのも嬉しかったですね。
なのでまたいつか戸田華鈴として誌面に載せてもらいたいなって思ってます。当時のインタビューにも書いてあるんですよ、いつかオーディションじゃなくて、作品で出たいですって。
子ども歌舞伎の経験を生かした舞台「狂宴哀歌」
推:戸田さんの思う自分自身のセールスポイントを教えてください。
冒頭にヒロインが一人で歌うシーンがあったんですけど、私日本舞踊を習ってたので、そのシーンの振り付けを「自分でしてみてください」って言われたんです。
でも遊女役はやったことなかったですし、どうすればいいかわからなくて。それで子ども歌舞伎の時の先生に、ちょっとお願いできませんかって言ったら振りを考えてくださいました。日本舞踊ができるっていうのもありますが、つてがあるっていうのもセールスポイントになるのかなって思います。
推:「狂宴哀歌」、観に行きました。とても素敵な歌声でしたね。
最初は自分の歌が下手すぎて、サビで声が出なかったんです。それでボイストレーニングをつけてもらって、泣きながら練習しました。稽古が終わるたびその日の動画を見て、自分の演技の下手さとか歌の下手さに、ヒロインやめたいって思うこともありました。
推:そんなことがあったとは。本番は堂々とした歌と演技で、とてもそんな風にはみえませんでしたが……
初日はやっぱり緊張しました。初っ端から歌うし、そもそも人前で歌を歌うのが人生で初めてだったので。
大千秋楽は超楽しかったです! もう終わりだっていう開放感が出ちゃって、すごく楽しんで演技できました。
どんな作品も好きになること
推:演技をする上で大切にしてることはなんですか?
浮気相手の役をやった時、まずやったことがないっていうのと、初めての作品で不安だったっていうので、最初すごく嫌な気分になっちゃったんです。
でもその役にならなきゃいけないし、台本はあるけど実際に演技したら全然違う人になったりするから、そういうので自分らしさを出したいなって思いました。好きになることによって、役や作品に入りこみやすくなるじゃないですか。
だからなるべく台本は読むようにしてます。webCMみたいに撮影が1日しかない時も、絵コンテを読み込んで、撮影中も最初から最後までずっと見て、その中でどれだけ自分で遊べるかなって考えています。
でもいろんな監督さんから、「オーディションって好みがある。良くても悪くてもその監督さんが決めることだから、別に落ちたところであなたは悪くない」って言ってもらえたんです。正直、楽しんだ者勝ちだよって。
それだったら自分自身が楽しんで、その姿を見てもらえたらいいかなと思うようになったので、最近のオーディションでは楽しむようにしてます。なるべく喋るとか、なるべく笑顔でいるっていうのも心がけていることの一つですね。
推:台本や絵コンテを読み込んでもらえるっていうのは、制作側としても嬉しいと思います。
映画のオーディションだと結構長いんですけど、広告系は一瞬で終わります。自己紹介の動画を撮って、一発なにかやって終わり、みたいな。出会って10秒ぐらいでなにかやって、「はいオッケーです。分かりましたじゃあまた」みたいなこともあれば、何回もやってくださいっていうこともあったり、本当に場所によって全然違います。演技せずに終わったりとか、こんなにあっさりなんだっていうこともありますね。そういう時は、人柄を見られてるのかなぁ。
やらないで後悔するより、やって後悔したい
推:女優になりたいと思っている人、女優になりたいけどまだアクションを起こせていない人へのアドバイスはありますか?
私自身は小学校の頃から女優をやりたいってずっと思っていたので、演技や作品に対して真剣に向き合いたいタイプなんですよ。
でもそうじゃない人も多かった。なんで頑張ろうとしないんだろう、なんでチャンスを自分から逃そうとするんだろうって思うことも結構ありました。
俳優になりたいんだったら、もっと自分をアピールするべきだなって思うし、やらないで後悔するよりやって後悔する方がいいと思います。
私もあの時こうやっとけば受かっただろうとか、たらればが本当に嫌いで気持ち悪いので。それだったら、本当に女優を目指したいのであれば、誰が何と言おうと自分を曲げないでやりたいことに向かうべきだなって思います。そういう人たちの方が、自分も役者をやる上で一緒にいて楽しいですし。
以前ある現場で泊まりがけの撮影をした時に、本当に映画が好きで女優としてやっていきたい、台本をもう朝から晩まで、食事の直前まで台本を読み続けてる、みたいな人がいたんです。そういう人とは一緒に台本の読み合わせをしていて楽しいし、私ももっと頑張ろうっていう風にモチベーションも上がります。
私は盗めるところは盗みたいので、できる限り現場にいて他の方の演技を見ています。現場でしか学べないことは絶対にありますし、そういうものは学んだ方がいいと思います。
推:先輩の演技や仕草を、見て盗むと。
人間性は顔にも出るし、役にも出ます。エチュードをやる時にはすごくその人の性格が出ますし、台本をちゃんと読んでるか読んでないかで、エチュードのやり方もキャラクター造形も変わってきちゃうから、周りの人のためにもちゃんと準備してやるべきだと思いますね。
役の解釈が違ったとしたら聞けばいいし、自分なりに思ったことがあるのならそれに合わせればいい。特に自分の意見は言ったほうがいいと思います。
そっちの方がかっこいいし、現場が早く回るからみんなも優しくなるし。撮影が押すとみんなピリピリしちゃうじゃないですか。まあ仕方ないですよね、みんな帰りたくもなるし、終電もあるし。結局は楽しい現場が一番いいですね。
夢は死ぬまで女優を続けること
推:最後に、戸田華鈴さんの夢や目標を教えてください。
まずは、私が一番好きな映画監督、堤幸彦監督の作品に死ぬまでに絶対出ること。
スヌーピーとのコラボレーション企画とか、スヌーピーの商品のモデルとか、スヌーピーに関わる仕事をすること。
自分の好きなアニメや漫画、小説の作品に、登場人物じゃなくて裏方でもいいから携わりたいです。
あとミュージカルをやって歌の楽しさを知ったので、歌を歌いたい。舞台や映画、CM、どんな媒体でも歌を使うものはやってみたいです。実は声が私コンプレックスだったんですけど、この業界に入ってからは声を褒めてもらえることが多かったので、今後は声を活かしていきたいなって思ってますね。
私ゲームが大好きなので、ゲームのキャラクターだったり、ゲーム関連のお仕事もやりたいですし、時代劇も出たいし、やりたいことが多すぎるんですけど……年に1本は絶対舞台に出たいですね。
私は素の状態を撮ってほしいと思ってて、ポーズをきめた写真よりも、日常のワンシーンを映画みたいに切り取った写真がいいなって思います。
一年かけて作ってみたいなって思ったりしますね。いろんなところに行ったり、いろんなことをしたり、っていう写真集を作りたいです。
1年で人って顔も変わるし、体型も変わるし、そういうの面白いじゃないですか。対談も入れたいけど、入れるんだったら対談相手の人たちと一緒にどこか行ってるところを撮りたいし、自分一人だけじゃなくて誰か他の人も出演させたいですね。自分で作品を作ってみたいです。
推:映画みたいな写真集、素敵ですね! 他に目標はありますか?
だから自分に合う洋服を作ってみたいし、イヤリングやピアス、指輪も作ってみたいなって思いますね。
今バイクの教習をしているので、バイク関連の仕事もしてみたい。バイク雑誌の表紙とか、モデルっぽいこともやってみたいなって思います。
あと化粧品のモデルもやりたいですね。たぶんもっとあると思います。裏方もしてみたいし、時間さえあればいろんなことをやりたいです。
他にも、私ずっと人体について興味があって、この業界を目指してなかったら科捜研に行きたかったんです。
女優として、そういう役は必ずやりたいなって思っていますね。「アンナチュラル」で石原さとみさんが法医学者の役を演じられてたじゃないですか。私もやりたいですね。
推:いろいろやりたいことを話していただいたなかで、ひとつ願いが叶うとしたらどうしますか?
バーンと売れるのは嫌だなと思っていて、もちろん売れたら最高なんですけど……そのまま下がっていく未来が見えちゃうっていうのと、やっぱりそれだけ人気が上がってもずっとテレビや映画に出続ける人ってなかなかいないじゃないですか。
だから私は平凡に、常に作品に出ていたい。神木隆之介さんみたいに、毎年映画やドラマに出てっていうのがいいなーって思います。
理想は毎シーズンのドラマに出ること。そうなったら、だいぶ忙しいですけどね。
主演じゃなくてサブキャストでいいので、この人よく見るなっていう役者になりたいです。
推:たしかにこの人よく見るなっていう俳優さんいますよね。そういう存在になったら、事務所も大変ですね。
暇な時間が嫌いなので、たくさんお仕事したい。毎日撮影に行く方が楽しいし、経験にもなるし、演技力も上がりますから。戸田さんの作品に出たいっていうのもありますね!
推:最後に、宣伝したいことはありますか?
あと、出演させていただいた映画「色の街」も公開になり、Amazonプライムビデオでの配信も始まりました。それと、今年中に出演させていただいた映画が一本公開される予定です。撮影はすでに終わっていて、現在公開待機中です。
撮影:ケン木村