2023年7月17日(月・祝)原宿ベルエポックホールにて開催された「TOKYO青春映画祭2023」表彰式イベントの様子をレポート。
「TOKYO青春映画祭2023」表彰式
「TOKYO青春映画祭」は、アイドルプロデューサーとして名を馳せるつんく♂が自身のサロン内でスタートした企画。
「中2」が主人公の「中2映画」の制作を発表し、「中2に見えるヒロイン」を募集。実際に数々の映画を世に送り出し、映画祭は今年で3回目の開催となる。
今回の表彰式では、審査員長のつんく♂はもちろんのこと、人気グラビアアイドルの篠崎愛、俳優の加藤諒、放送作家の倉本美津留ら豪華ゲストが登壇した。
奏兎める楽曲コンテスト
まず初めに「TOKYO青春映画祭」のコラボ企画として実施された、VTuber「奏兎める」の音声合成ソフト「CeVIO AIソングボイス」を使用した楽曲コンテストの結果を発表した。
グランプリには、km33の『¡En Serio!』が決定。
受賞理由について、審査員長のつんく♂は「リズムとメロと歌詞の、自然と不自然のミクスチャー具合が最高に今らしく感じました。ただ、これを奏兎めるが歌いこなせるのか? でも、楽しみな楽曲です」とコメントし、会場からは大きな拍手が送られた。
【奏兎める楽曲コンテスト公式HP】
https://kanamellmcon.com/#page-2
受賞結果
★グランプリ「つんく♂賞」
作品名:¡En Serio! 作者:km33
https://www.nicovideo.jp/watch/sm42478929
★準グランプリ「篠崎愛賞」
作品名:Tale 作者:スギタシュウト
https://youtu.be/k0zvSYQI1SU
★「Mell.P賞」
作品名:めるてぃ♡きっす 作者:天使電影
https://youtu.be/OkivFEfdj8k
★「奏兎める賞」
作品名:花言葉と初恋の歌 作者:Pigeon
https://youtu.be/Rf9sNRZkpng
グランプリは「いまさらキスシーン」
そして、今回のメインイベントである「TOKYO青春映画祭2023」各賞の発表がスタート。
今回の映画祭では、テレビ業界関係者や芸能プロダクション、広告代理店や出版社など、各業界関係者20名による厳正な審査を実施。栄えあるグランプリには、BOW監督がメガホンをとった「いまさらキスシーン」が選出された。
BOWは、東京オリンピックの開会式パフォーマーに抜擢されて話題となった5人組ダンスグループ「東京ゲゲゲイ」の元メンバーである。
BOWは今回の受賞について「実は私、高校二年生のときにモーニング娘。のオーディションを受けまして。そのときなぜかモーニング娘。にはなれなかったんですね。その後、本作のテーマ曲も書いてくださった『東京ゲゲゲイ』のリーダーであるMIKEYさんと出会い、『東京ゲゲゲイ』というアイドルグループ……私はアイドルグループだと思ってるんですけど(笑)、そこに所属して、子供が生まれて卒業して。でも今回このTOKYO青春映画祭で『監督やってみない?』というお話をいただけたので、つんく♂さんに会えるならと思ってやってみました」と、つんく♂への並々ならぬ思いを語った。
また、本作に出演した中野マリアは「まさかこんな素晴らしい賞をいただけるとは思ってもみなかったです。いまさらキスシーンに出演できて、いろんなキャストの皆さんと共演させていただけて本当に幸せです。ありがとうございます」と、喜びをコメント。
個人で最優秀アイドル賞も受賞した原田真緒は「まだ手が震えています。本当にたくさんの人に支えられて出来上がった映画だなと思いました」と、目に涙をにじませながら語った。
準グランプリは「グー然じゃないピース」
準グランプリには、石川幸典監督の「グー然じゃないピース」が決定。
石川監督は「賞を取るというのは運もあるので、必ずしも狙って取れるものではないのですが、楽しんで映画づくりをしてきたことがこうして実って嬉しいです。出演してくれた2人も、楽しんでお芝居を続けてくれたらと思います」、最優秀ヒロイン賞も受賞した西玲名は「2人で力を合わせて全力で演技をして、監督ともたくさん話し合いながら作り上げた作品なので、とても嬉しいです」とコメント。
最優秀助演賞も受賞した松里音杏は「このように素敵な作品で素敵な賞をいただけてとても嬉しいです。スタッフさんや監督、出演者の皆さんと協力してたくさんの方に支えられて得られた賞だと思います。本当にありがとうございます」と胸の内を語った。
近日中にU-NEXTにて配信決定
今回の表彰式について、篠崎が「すごく楽しかったです。こんな素敵な映画祭に参加させていただけて嬉しいです。また機会があれば……」と話すと、つんく♂から「出たいでしょ?」とコメントが。
篠崎が「私でも出られますかね? 出られるなら出たいですけど」と伝えると、「いまさらキスシーン」に俳優として出演していた加藤が「僕でも出られるんで大丈夫だと思いますよ」と突っ込みを入れ、会場の笑いを誘った。
「TOKYO青春映画祭」の上映作品は、近日中にU-NEXTにて配信されるという。受賞作品はもちろんのこと、さまざまな形の“青春”が詰まった映画が盛りだくさん。夏休みの間に一気見するのも良いかもしれない。
テキスト、撮影:渡辺ありさ
受賞作品
【作品賞】
▼グランプリ
いまさらキスシーン
▼準グランプリ
グー然じゃないピース
▼審査員特別賞
学校の中のシマウマたち
▼音楽賞
神楽、舞う瞬間
▼最優秀青春賞
わたし、あなた
【個人賞】
▼最優秀監督賞
BOW(いまさらキスシーン)
▼最優秀シナリオ賞
加藤大道(生きる)
相馬雄太(ぼくときみの小さな勇気)
▼最優秀女優賞
西玲名(グー然じゃないピース)
▼最優秀男優賞
長春駕(ぼくときみの小さな勇気)
▼最優秀助演賞
松里音杏(グー然じゃないピース)
▼アイドル賞
原田真緒(いまさらキスシーン)