ソロ活動もしている森田理紗子にインタビュー「バンドの時とソロの時で全然違うって言われます」

森田理紗子

きみとバンドのメンバーである森田理紗子は、バンド活動とは別にソロ活動も行っている。
前回は、「きみとバンド」のメンバーとしてインタビューをしたが、今回は「ソロアーティスト森田理紗子」としてインタビューをさせてもらった。

最初はカバー曲を歌ってライブ

推:前回はきみとバンドとしてのインタビューありがとうございます。今回はソロ活動に関してお願いします。
まず最初に始めたきっかけを教えてください。

森田理紗子
森田理紗子
ソロに拘ったというよりかは、友達もいなかったですし、1人でするしかなかったんです。元々は1人でする勇気が最初はなかったので、ユニットとか友達誘ったりとか、いろいろした結果誰ともできなかったので、ソロで歌おうっていうことになりました。

最初はマイクを持って、カバー曲を歌ってライブをしていたんですけど、それだけしててもカッコがつかないなって思って、ピアノの弾き語りでライブに出始めて、後にギターを持ってライブをするようになりました。

推:すごい行動力!事務所とか入ってたとかじゃなくて、1人でライブに出たり活動を始めたんですか?

森田理紗子
森田理紗子
最初はオーディションを受けて、よくある事務所に準所属という形でレッスンに通うってことをしていました。ライブとかその後は、ツテを使って何とか出演させてもらってました。

森田理紗子

推:勇気がすごいですね! ピアノは元から習ってたんですか?

森田理紗子
森田理紗子
そうですね。全然本格的にはやってなくて、結構サボりサボりでなんですけど、一応小学校1年生から中学校1年生ぐらいまでは習っていました。

推:最近ハマってることはありますか?

森田理紗子
森田理紗子
ハマってることは、バーみたいなお店のカウンターで1人で飲むことですね。
とある事で、1人で飲んだことがあって、それから結構楽しいなと思っています。まだそんなに、いっぱい行ってるわけじゃないんですけど(笑)
今後ハマりたいな、なんか大人だな〜と思って。そんな自分が楽しいみたいな。

推:最初に1人で飲みに行ったのは何かあったのですか?

森田理紗子
森田理紗子
ワンマンライブをした後、すごい疲れて大荷物で家に帰ったら、家の鍵がないことに気づいて…
鍵屋さんがすぐは来なかったので、家の近くの行ってみたかったけど行ったことがなかったお店に勇気を出して行ってみたんです。それがすごい楽しくて。良いきっかけでした(笑)

推:結構1人でご飯とか、どこでも行けるタイプですか?

森田理紗子
森田理紗子
はい。ご飯は1人だったら大体家とか、遠征先でもコンビニとかが多いんですけど全然どこでも1人で行けます。

推:森田さん的に、一番ハードルが高かったところとかありますか?

森田理紗子
森田理紗子
最初はファミレスとか「これって1人で入っていいのかな?」とか思ったりしてたんですけど、そこを超えたら全然いけます! 「おひとりさまダメ」って書いてないかは確認したりはするんですけど、結構何でもどこでも行けちゃいます。

森田理紗子

 

泣いて帰ったライブも

推:そもそも音楽活動をするきっかけは何だったんですか?

森田理紗子
森田理紗子
歌を歌いたいと思ったきっかけは、友達が歌を褒めてくれたことです。
それまではただただ好きで、自覚とかはなくて、歌が好きで口ずさんでたら「意外と歌上手いんだね!」って言われて。それで「歌うまいんだ!」って思っちゃって、すぐ「歌手になりたい!」と。
なので、友達のその一言がきっかけですかね。

推:それっていつ頃ですか?

森田理紗子
森田理紗子
中学校2年生とかそのぐらいだったかと思います。

推:そこからオーディションを受けたり?

森田理紗子
森田理紗子
オーディションを受けたのは高校1年生ぐらいのときですね。
なりたいなりたいと言って何もしてなかったので……

推:でもそれで今活動してるから夢が叶ってますね!

森田理紗子
森田理紗子
そうですね。小さく夢は叶ってますね。

森田理紗子

推:今までの(ソロ)活動で特に思い出に残ってることはありますか?

森田理紗子
森田理紗子
泣いて帰ったライブとかは結構覚えてて、今はちょっと飛ばしても立て直すことができるぐらいには場数は踏んできたんですけど、丸っと飛ばしちゃったりとか、譜面は絶対に見たくなかったので無理やり全部覚えていくんですけど、緊張のあまり曲の1番で間違えすぎて嫌になって1番で終わっちゃうとか……ジャーンありがとう。短かっ!みたいな(笑)

大阪で大きいところでライブに出たときに、すごい悔しい思いをして帰りの新幹線の前にトイレで泣いたのはすごい覚えてますね。

推:ソロの人って度胸があるなって思っていました。

森田理紗子
森田理紗子
未だに毎回緊張します。
全然緊張しなくて人生で1回もしたことないみたいな人もいるんですけど大体はみんな緊張してると思います。

森田理紗子

推:特別な思い出はありますか?

森田理紗子
森田理紗子
私結構全国行ってたことがあって全然お客さんいないんですけど、新潟にライブしに行ったことがあって、そのときもアーティストが5人ぐらい出るライブで本当お客さん3人ぐらいしかいなくて、それは悲しいことだったんですけども(笑)

だから、赤字も赤字で新幹線とかも乗れなくて、売り上げでホテル泊まればいいかな〜と思ったら売り上げも立たず、バスも取れてないしどうしよう?って悩みました。

森田理紗子
森田理紗子
そんな時に、新潟のライブハウスの方が「うちよく高校生とかも泊めてるから」と、一晩泊めてくれたことがあって、いつかいっぱいお客さん連れて「ありがとうございました」ってお礼を言いに行きたいと思っています。ひとつの夢ですね。

推:きみとバンドとソロ活動を両立してわかったそれぞれの良いところは?

森田理紗子
森田理紗子
バンドをする前は結構、歌詞は間違えたらいけないし、ギターも間違えたらいけないし、頑なにやってたというか、間違えないように間違えないようにって。ライブを楽しいと思ったことが正直あんまりなかったんですけど、きみとバンドに入って、最初はカチカチでプロデューサーに最初後ろからどつかれて「そんなんじゃ駄目だよ!」って言って、「もっと前でて!ボーカルなんだから!」って。
森田理紗子
森田理紗子
私は自分のテリトリーから動いたらいけないって思ったので、まっすぐ見てやったら「もっと目合わしたりとか動いたりとかしないと!」って言われて、それから勇気を出してメンバーの顔とか見たら笑ってくれて、なんて楽しいんだろう!と思って、やっぱ音楽ってこんだけ楽しくていいんだなっていうのはすごい思いましたね。

森田理紗子

 

『歌で引っ張っていきたいな』っていう気持ちがあった

推:1年ぐらい前のZepp Hanedaと昨年12月のメルパルクホールのライブを見させていただいてて、表情がすごく柔らかくなったと感じたのですが、ステージに立つときの気持ちとか何か変わったりしましたか?

森田理紗子
森田理紗子
全然違いますね。Zeppは加入半年で立った大きすぎる舞台で、もちろんメルパルクもすごい大きいんですけど。楽しかったけど、結構記憶が飛び飛びなぐらい、もうよくわからないというか、途中加入でまだ半年だったので、私がボーカルだ!っていう自信も付ききってなかったですし。
森田理紗子
森田理紗子
メルパルクは、ボーカルとして初見さんもたくさんいらっしゃったのでまた来てもらえるようなライブに絶対するぞ!っていう。より自分事になったというか、私が属するバンドっていう意識がちゃんとついて『歌で引っ張っていきたいな』っていう気持ちがちゃんとあったのがメルパルクかなと思います。

推:アイコンタクトを取ったり、ライブ楽しい!ってなってからソロ活動も変わりましたか?

森田理紗子
森田理紗子
そうですね。『バンドはみんなでやるもの』『ソロは自分でやるもの』っていうのを強く思うようになって、自分1人ってことはそれまでは、手が止まったら終わりだし私がしっかりしなきゃ!っていう怖さが大きかったのが、1人なんだから何でもできるな!っていうように思うようになって、より自由にちょっと遊んでみたりとか。
森田理紗子
森田理紗子
弾いてるときに、拍手とかしてもらったらボーカルの人が「ありがとう」って言うじゃないですか。
それも言えないぐらいカチコチで、言ったら歌詞飛んじゃうって思ってたのも、拍手してもらったら「拍手ありがとう」って言えるようになりました。その後歌詞は間違えたんですけど(笑)それも間違えちゃったって笑えるようにもなってすごい楽しくなりました。

森田理紗子

推:きみとバンドの時とソロの時の違いはどこですか?

森田理紗子
森田理紗子
バンドはドラムがいてベースがいて、リズム隊の土台っていうのがあってそれからはみ出したら、1人1人が突出しちゃってるとなかなかいいライブはできないのかなと思うので、周りを見つつ、周りが助けてくれつつ、ステージ上そのものとお客さんみんなで作るのがバンドなのかなと思っています。

ソロはある程度自分で世界観を作って、たとえちょっと客席がざわざわしてても、それを引っ張っていくぐらいの雰囲気を作れる楽しさ。自分がグダグダだったらグダグダだし、やっぱりその重さは違うのかなと思います。
お客さんからもバンドの時とソロの時で全然違うって言われます。

森田理紗子

 

ソロ活動のときでしか楽しめないこと

推:ソロ活動ってどのくらいのペースでやっているのですか?

森田理紗子
森田理紗子
月1、2回ぐらいはなるべくやるようにしています。

推:きみとバンドで活動をしたことによって、ソロ活動で気をつけるようになったことは?

森田理紗子
森田理紗子
元々自由にやってたのがバンドをしたことによって、しっかりドラムを聞くようになってリズムをより気にするようになったのかなとは思います。

森田理紗子

推:ファンの方がソロ活動のときでしか楽しめないことってありますか?

森田理紗子
森田理紗子
曲は全部私が書いています!
歌い方とか全然声の出し方とか、周りに楽器がいないから自分の声とギターだけなので、表現の仕方は全然変えてます。
曲を自分で作ってるので、気持ちの入り方とかも違うと思うので、そういうところが楽しいところかなと思います。

推:ソロ活動でやってみたいことや夢はありますか?

森田理紗子
森田理紗子
地元が福井県なんですけど、福井のイベントとかにももっと出たいですし、ゆくゆくは福井の大きいところでライブができたらいいなと思っています。
Zeppって言っちゃうとちょっと怖いんですけど、大きいところでやってみたいなと思います。
きみとバンドに入る前に、Zeppなんて口が裂けても言えなかったところにバンドで立たせてもらったので、ソロでも立ってみたいなとは思います。

推:最後に宣伝告知したいことはありますか?

森田理紗子
森田理紗子
3月24日に福井の芦原温泉駅のAFLAREっていうところでイベントに出るのと、3月25日にハピコレ!!っていうイベントが赤坂navey floorであるのが直近です。

推:ありがとうございました。

森田理紗子

 

撮影:矢沢隆則

 

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