『はじめのシネマ』の内田監督にインタビュー「人のために何かできる人が増えるといいな」

2024年03月31日(日)ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場にて、『はじめのシネマ』が上映された。

『はじめのシネマ』とは、映画に関わる夢を持つ若者たちに、初めての機会を提供することを目的としたイベントで、内田英介監督による短編映画4本が放映となる。

今回は、内田英介監督へ『はじめのシネマ』をやる意義や、それぞれの作品、出演女優さんについて、根ほり葉ほり聞いた。

サラリーマンから映画監督に

推:はじめまして。『はじめのシネマ』に関してのインタビューを受けて下さり、ありがとうございます。よろしくお願いします。

内田監督:よろしくお願いします。

推:インタビューに先駆けて、内田英介監督のことを調べさせていただいたのですが、元々はサラリーマンをされていて、そこから映画監督になられたのという事で。
サラリーマン時代は映像系の会社やメディアなどの会社だったのでしょうか?

内田監督:いや、全く関係ない会社で普通のサラリーマンをしていました。
その時に「自分の人生なのにな」と、感じていたのが監督になった最初かと思います。

内田英介内田英介監督

推:そこから、一歩を映像系へ踏み出した理由は何だったのでしょうか?

内田監督:やっぱり、世の中には理不尽なことが多いなと、感じた事ですね。
当時はSNSもあまりなく、理不尽な事があった時に自分から世の中に訴えられる場所が無かったのです。
若かった事もあり、「おかしいことは、おかしい」って言いたいという気持ちをだけを抱えていました。

推:具体的には、どの様な理不尽があったのでしょうか?

内田監督:「会社潰れそうなのにさ、何してんの?」 や 「使えない新人だ」 みたいな事でしたね。
でも、誰にでも “初めて” はあるじゃないですか!

この“初めて”が今回の企画にも繋がっているのですが。
“初めて” は、誰でもあるので、そこをサポートしたいと思っての『はじめのシネマ』です。

若い頃って、周りに迷惑をかけることの方が多いわりに、金だけくれみたいなことを平気で言っちゃったり。
そんな時期の人たちに、なにか応援したいな。という事から始まりました。

雨でも晴れる
雨でも晴れる

推:そうですよね。オレちゃんとやってんのに、なんで給料安いんだ? みたいな。

内田監督:全然役に立ってない事を、やっぱり若いから分からないというのは、誰しもありますね。
人に迷惑かけて一人前になっていく。
それまでは、育ててもらってるのにも関わらず「偉そうにしてたな」みたいな(笑)

推:自分も最初の上司にめちゃくちゃ怒られましたけど、今その立場になったら怒ってる気持ちはすごく分かるので。

内田監督:ただ、誰でも ”初め” があるなと。
そんな時に、ちょうど映像が一番発展していくタイミングだったんです。

いきぞこない
いきぞこない

推:発展とはどういう意味ですか?

内田監督:写真や動画がフィルムからデジタルになって。
さらに、パソコンで編集できるようになって。という時代が始まる時でした。

その時に、TV局に出入りしていて、放送局の機材は何億もする物が必要でした。
けど、パソコン1台でいけるかも、AdobeのPremierって使えるらしい。

カメラも、ちゃんと光を当てたら普通のドラマで使ってるぐらいのカメラマンが手に入る。
という事が分かり「これで、できるのでは?」「チャレンジしてみよう」となりました。

推:最初のチャレンジで作成したものは、どのような作品だったのでしょうか?

内田監督:当時、福岡の親不孝通りで若者を支援している地元の名士・白木氏が、「親不孝通りから世界に!」という話から、「海外でロケをしてマフィア映画を撮ろうじゃないか」となりました。

 

『はじめのシネマ』のコンセプトとは

推:では今回の『はじめのシネマ』は、初めて社会へ出ていっぱい迷惑かけて。という時期の人たちに何かお手伝いできたらな。という点がコンセプトのひとつであるという認識で良いしょうか。

内田監督:そうですね。
一番人に迷惑かける頃、一番できない頃。 芸能とかだったら育てる事が最近はあまり無くて、ある程度売れたら使ってもらえるという事が多いなと。

でも、正直な事を言うと「ビジネスにならないんですよ(笑)」
ただ、こういう事をやっていかないと新しい子たちが居なくなってきて。政治的なルートしか残らなくなってくる世の中に寂しさを感じてきました。

トイレの中のゲーム女子
トイレの中のゲーム女子

推:ビジネス主義でマネタイズのみを見て進んでいる一面もありますね。

内田監督:みんなが「自由だ!」って言っている割には、「ココを通らないと絶対無理だよ」「この賞って、ここの人たちは取れないよね」みたいなことが多すぎて。

推:XX賞は、その会社に広告を出している金額順。なんて事もあったりしますからね……

内田監督:なので、こっちで何かできれば、もうちょっと自由な世の中で、楽しくなる。
もうちょっと「人のために何かできる人が増えるといいな」って思っています。

呪鈍
呪鈍

 

上映作品について

推:今回上映する4作品は、主演が女性のタレントさんで、かつ初めて演技をする作品。
という事なんですけれども、女性のタレントさんを応援する上で、サポート等の仕方とか、コンセプトを設けてたりはされているんでしょうか?

内田監督:自分は小学館sabra netでグラビアをやっていたり、TNX(つんく♂が代表取締役を務めるエンターテイメントビジネス企業)の方と一緒に仕事をしたりしています。
その中で「演技をやりたい!」っていう子たちを、できるだけピックアップしています。

「雨でも晴れる」という作品で主演をした、アイドルをしている光石桔梗さんは、つんく♂さんがやられているオーディションで落ちちゃったんですよね。
僕も東京青春映画祭の作品を作りたかったのですが、ダメだったので、だったら自分で撮ろうと思い、その時に「オーディションで落ちた子で映画を撮ろう」と、光石桔梗さんで撮りました。

サポートというか「同じ境遇を打破したいよね」という気持ちがあります。

雨でも晴れる
雨でも晴れる

内田監督:『はじめのシネマ』で初めて劇場上映する「いきぞこない」は、レースクイーンなどをされているグラビアの近藤みやびさんが主演をします。
グラビアの次のステップとして「お芝居やってみたいんだったら、やりましょう!」と話し、小学館のクラウドファンディングのFanDo!と絡めてやってみました。

結果270万円ぐらい集まったので、200万円ぐらいでなんとか作れば本人たちにも、ちゃんと報酬を出せるだろうと。

正直、200万円で映画を作る事はないのですが、やらないと何も起こらないので。

いきぞこない
いきぞこない

推:何かしらのきっかけになる可能性も高いですしね。「女性」という点には意図はあるのでしょうか?

内田監督:女性ばっかりという点は、自分の仕事が周りに女性が多いからですかね。

推:では、結果的にたまたま女性が4人。 意図的に女性というコンセプトのものではなくて、結果的に女性たちだったと。

内田監督:そうですね。女性をメインとしている事務所さんとしか、付き合いがないっていうことなんでしょうね(笑)

推:ということは、今回オーディションは特にされてなくて、「この人と一緒にやりたいな」という軸からのオファーですか?

内田監督:そうですね。僕の場合は、あんまりオーディションスタイルっていうのはあんまり好きじゃないんですよね。
どちらかっていうと、「その人の思いとか」「その人の気持ち」に乗っかりたいなっていうのがあるんです。

大勢の中から選ぶってよりは、「どうしてもやりたい人と一緒にやりたい」です!

雨でも晴れる
雨でも晴れる

推:作品・役ありきで当てはめる人を選ぶのではなく、「この人で作品を撮りたい」となると作品自体もその人のために作った作品になりますか?

内田監督:そうですね。そっちの方が強いですよね。

推:では、今回の4作品、全てがその人のために作られたと。

内田監督:特に「雨でも晴れる」「いきぞこない」は、その要素がかなり強い作品ですよね。

ただ、「呪鈍」は、正直に言うと、5分間くらいの作品で「この演出だと、本当にみんな驚くんだろうか?」「こういうのが通じるのかな?」という、実験映像だったんですよね。
演者さんを募集した時に、一番初めに手を挙げていただいた事務所の方から「前田晴香という新人がいるのでぜひ!」という所から、話を考え始めました。

そうしたら、他の事務所さんも来て「この子もいるんですけど、もしよかったら」と。 「あれ?なんかどんどん増えてきたぞ」と思って話を作り変えてる間に、なんかどんどん訳のわかんない話になっちゃったっていう(笑)

推:ミニマムで作ろうとしたら、話が大きくなったという?

内田監督:初めは予算的な規模で言うと、2~30万円で、5分ぐらいの尺でパッと作っちゃう予定でした。
でも結局、その5倍くらい、かかっちゃった。みたいなことにはなっちゃいまして(笑)
何人が絡むと、もうちょっと説明要るかなとかと、内容を厚くしていくうちに。

呪鈍
呪鈍

推:では、「トイレの中のゲーム女子」は、作品と演者どっちが先でしたか?

内田監督:「トイレの中のゲーム女子」は、中2映画プロジェクトの中で初めて作らせてもらい、「その人のためにというよりは、演者に合わせて、どんな事ができるのか?」という作品です。

推:どの様な点を合わせたのですか?

内田監督:出演する中学生や高校生の若い子に合わせて作っています。
あまり難しい事をいいすぎると、世代も違うし理解できない可能性がある。たぶん、画が浮かんでないんですよ。

「XXという意味合いで、こういうことを言ってるんだけどわかる?」って言った時に、「ん?」みたいになるんです。

推:自分たちの半分以下しか生きていないので、なかなか難しいかもですね。

内田監督:だから、中高生に大人の常識で「今までこういうの見たことあるでしょ?」っていうのも、理解できないものは理解できない。
どれだけ単純にするか?ストレートで行くよ。と、学校の先生みたいなってきたなみたいな。

でも、ちょっと難しいものを作った方が、映画っぽいなという事もあるんです。
その塩梅が難しいところですが、演者さんたちに合わせて全部作ったつもりです。

トイレの中のゲーム女子
トイレの中のゲーム女子

推:4作品の中で演者が元でなく、監督の企画が元なのは「呪鈍」だけという事ですね。

内田監督:はい。「こういうのやってみたい」と無理やり突っ込みながら、話を作ったのは「呪鈍」だけですね。
「繋がらないな」とかいうところを、かなり無理に繋げちゃってるんで、ちょっと見え方が違うのかなと思います。

 

主演全員が演技が初めて

推:主演の全員が演技初めてということだったんですけど、監督の想定以上の演技はありましたか?

内田監督:「これ最高!」というシーンは全員あるのですけど、ちょっと僕が欲張りなので、もっと欲しいっていう部分はありました。
でも、予算を考えつつ、これ以上は引っ張れないな。という時もありました。

推:日数とかもありますし、拘束時間とかもいろいろあるので、難しいですよね。

内田監督:でも、そういう意味で言うと、事前に皆さんを集めての読み合わせなどは、舞台レベルでやっている気がするんですよね。

動きをつけて、細かく説明をして、現場で理解が始まる事がないように、どの作品もやっています。

推:撮影現場はもう最後の仕上げで撮影するだけで、そこまでの下準備はそれまでにもう終わらせておく。みたいなスタイルで撮られていらっしゃると?

内田監督:気持ちの流れだけは先に作って。あとは現場に行って、現場で「ココちょっと違うね」っていうとこが出てきたりしたら、修正するイメージですね。

いきぞこない
いきぞこない

推:現場の雰囲気で、えいやっドンっ!というタイプというよりも、しっかり共有して伝えたい事などを表現してもらうような、作品作りの向かい方なのですね。

内田監督:そうですね。僕は、嘘をつくのが得意だから、見抜ける嘘が嫌いなんです。

例えば、どう見ても不細工なのに、めちゃめちゃモテてるっていう設定で、その理由が無いのが嫌なんですよ。
モテるための話術が凄いとか、すごくお金持ちだったりと理由が無いと、どうしても噓っぽく感じてしまって。
そういう「見抜ける嘘をつかない」は重視しています。

推:実際に製作する際に、大変だった事はありますか?

内田監督:やっぱり見抜ける嘘をつかないようにするために、動きをどうするか?っていうところは、すごく苦労しますよね。
やりすぎるとコントになるし、言いすぎるとC級になっちゃうし。

他には技術的な事なのですが、映画やドラマの撮影はカメラの向き決めたら、そのカメラの向きのシーンをまとめて撮ります。
1カット目、4カット目、7カット目などと。シーンが飛び飛びの撮影になります。
その時に、演者さんが慣れていないので、コップを持っている手が逆になったり、同じセリフでも表現が変わってしまっていたりと、経験が無いのでチグハグになってしまう事がありました。

でもその辺は、学習できるので。

トイレの中のゲーム女子
トイレの中のゲーム女子

推:それこそまさに、今回のコンセプトの”初めて”を応援する事に通じていますね!

内田監督:誰でも初めがあるんですけど、でも初めの中でも流儀は必要だなって思ってんすよ。
「ラッキー」じゃダメなんです! 「とことんやりたい!」という気持ちが必要です。

推:ごく一部を除いて、やる気が無いと生き残りないですもんね。

内田監督:3年以上続けられる人は、やる気があって、いい人なのかなって思いますよね。
スタッフに嫌われる人間だと、ピークが訪れた2年後にはいなくなってる感じはありますね。

やっぱり、自分からやりたいと思わないと人に感謝できないので、キツイときに誰からも助けてもらえなくて辞めちゃうんですよね。

 

今後の展望

推:今回4作品を劇場で公開しますが、今後の展望はあるのでしょうか?

内田監督:現状は女性だけでやってるんで、閉塞感がでて来ちゃうだろうなと思ってますよね。
広がりもファンの人たちの中だけかなと。

ガラパゴス的で面白いっちゃ面白いんですけど、今後は任侠を入れたりして、Vシネの俳優×アイドルとか、新しい広がりが見える事をしたいです。
お互いが得意分野を持ってるようなタレントさん、俳優さんが一緒に出れる作品にしたいなと。

推:交わらない世界の人が共演するのは、客層も広がりそうで、面白そうですね。

内田監督:あとは長編にするのか?短編にするのか?っていうところで言うと、やっぱり長編にしないと配給会社から相手にされないんですよね(笑)

推:作品が上映された時に、反響や感想などがあるかと思うのですが、チェックされますか?

内田監督:あんまり気にしないようにしています。僕が納得してれば良いというところがありますので。

ただ、「自分が狙った意図通りに、みんな感じてくれたかな?」って思うところは、一番興味ありますね。
結果、ミスリードを誘っていたのにバレていた。とか、意味が分からなかった。 という反応は痛いです。
お客さんに伝わるかどうかは、数を撮らないと分からないです。
なので、そういう反応が見てみたいですね。

雨でも晴れる
雨でも晴れる

推:その反応はSNSで調べたりするのですか?それともアンケートを取ったりするのですか?

内田監督:直接、観た人に聞くことの方が多いですね。
例えば、上映後に主演のファンの人が周りにいたとしたら、そこに入って意図が伝わったのかを聞きます。

推:直接聞けるのでしたら、それが一番はやいですね。

内田監督:SNSでは、見たいのは嫌な方の意見ですね。
具体的にどの点がつまらなかったのか?何が面白くなかったのか?を聞いてみたいです。

推:例えば、「声が聞きとりづらくて」などという事ですか?

内田監督:「全体的にこういう物語は好きじゃない」とか、そういうので全然OKなんです。
今どういう物語をみんな欲しいのか?流行っているのか?を知ることができますし。

最近ですと、宮藤官九郎さんの「不適切にもほどがある」は、そう感じてる人たちが多いっていうところを先取りして、うまく作ってる感じがします。

僕も最近何か感じる時があって、「こういう世の中になったらいいのにな」とか「こういうのはやめた方がいいよな」っていうものを作っていって、未来の指標にできるような、作品になればいいなと思いますよね。

呪鈍
呪鈍

 

ボクに返さなくて良い。内田さんは次の世代に返して

推:今回の4作品の中で、未来への指標という要素が特に強い作品はありますか?

内田監督:そういう意味では「トイレの中のゲーム女子」です。友達できない子が友達作る というお話なんです。
自分が得意なものがあっても、外に出て人と話さないといけない。ゲームの中だけの付き合いは本当の友達じゃなくて、リアルにあって何かをやったことある人が友達なんじゃないかな。と思って作った作品です。

「この扉から出る事=内に籠っているものから出る瞬間、ここがあなたのターニングポイントなんだよ。すごく重要なんだよ」と、時代が変わっても人と人が実際に会うことが大切だと伝えたかったのですが、伝わったかどうか……

推:中高生に、その意味をちゃんと伝える事は難しそうですね……
将来、「あの時に監督が言ってたのは、これだったんだ」みたいに、伝わっていくといいですね。

内田監督:それが『はじめのシネマ』かなと。

振り返ってみると、「あの時に言われたな」と、言葉が礎になれば良いと思います。
向こう10年ぐらいは「うるさいオジサンだな」って思われていいので、自分たちがそうなったときに、「内田さんこんなこと言ってた」と思い出してもらえたら、本当に良かったなと思えるでしょうね。

いきぞこない
いきぞこない

推:僕も今頃になって、最初の上司にすごく怒られた理由が分かりました。

内田監督:僕は、はじめに地元の映画を製作する時に応援していただいた白木氏が 「ボクに返さなくて良い。内田さんは次の世代に返して」と言ってくれたのを、守っています。

「次の世代の人たちに対して夢を与える人間になってほしい」と言ってやってくれた人だから、
僕も続けらるまでやってみようと思います。

『はじめのシネマ』の全員がそうなるとは思ってないのですけど、ある程度成功したら、夢を追いかけてる人のために、お金使うぐらいの余裕が生まれると一番いいですね。

推:今後の業界の未来にも繋がってきますし、発展の礎になったらいいですよね。

内田監督:それがもうトータルして、『はじめのシネマ』なんです。
映画も趣旨も、イベントの企画も、そこに繋がっています。

推:思いを繋いでいくためにも、このイベント・作品を多くの人に観て欲しいと思います。
人を集めるために、何か意識したりすることってありますか?

内田監督:今回は本当たくさんのファンの方に応援していただいているタレントさんだったので、
1週間ぐらいで完売しました。
正直言うと、箱のキャパを間違えたなぁと思いました(笑)

次回以降は、”はじめ”を応援してくれるような人が集まるカテゴリーは残したいと思っています。
例えば、初めての人と超ベテラン、めちゃめちゃ女性とめちゃめちゃ男性、みたいに落差のあるコラボをしていった先に面白いものが出来るんじゃないかと。

トイレの中のゲーム女子
トイレの中のゲーム女子

推:ただ、ビジネス的にも、ある程度の安定は欲しいですよね。

内田監督:上映に人が大勢来るからお金になる。とかいう方向ではないと思っています。
例えば、クランクアップの時にファンの人たち4人だけが参加でき、花束を渡したりする権利を売るとか特別な体験ができるとかですかね。

最近ではサブスクなどの影響で、制作物に対してお金を払う文化から、制作物ができるまでのコミュニケーションに対してお金を払っても良いと変わってきていると思います。
そこの点の開発を見るために、今回いろんな施策をやっています。

推:誰かの心の「楽しい」「嬉しい」とか「幸せ」といった感情を刺激する何かに対してお金を払う。という方が、気持ちよくお金を払える時代かなと思っています。

内田監督:今後は、映画は成果物ですけど、作るまでにどんだけビジネスになるか?
もしかしたら、完成した作品は無料で流しても良いのかなって思っています。

やっぱりこれも、ひとつのコミュニケーションですよね。
今まで作られてきた中であまり見せられなかったものを、自分が投石することによって起こる事を見たいですね。
自分のはじめも応援したいですね!

雨でも晴れる
雨でも晴れる

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