男装メンバーと女性メンバーで構成される、異色のアイドルグループ「酔生夢死」。唯一の男装メンバー・神崎徠時に、アイドルになったきっかけやこれからの目標、先日開催された1stワンマンライブについて聞いてみた。
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プロフィール名前:神崎徠時(かんざきらいと)職業:アイドル生年月日:1997/12/7身長:164cm所属グループ:酔生夢死担当カラー:ヤニカスパープルSNSアカウントTwitter:@Li_[…]
メンバーからスカウトされてアイドルに
推:まずは自己紹介からお願いします。
酔生夢死の神崎徠時(かんざき らいと)です。趣味は、最近だとアニメをみることにハマってます。今は「僕のヒーローアカデミア」を毎日見てますね。特技は、歌とダンスかな。
キャッチコピーは、自己紹介でいつもやってるんですけど、ちょっと特殊で、「君だけのヒモになりたい、ヤニカスパープル、神崎徠時です」。
推:特技で歌とダンスを挙げてらっしゃいましたが、もともと習ってたりされてたんですか?
歌の方は3歳の時から習っていて、ダンスは高校の部活でしかやってないんですけど、アイドルになる前からやってはいましたね。
推:酔生夢死で活動する前は、なにか人前に出るような活動はされてたんですか?
もともとこのグループに入る前から、男装で活動はしてました。でも事務所に所属してたわけじゃなく、個人的にSNSでアカウント作って活動していて。その後ファンの方が増えてきたので、ライブハウス借りてライブする、みたいな活動をしてました。
推:個人でライブハウス借りてっていうのはなかなか規模が大きいですね! アイドルになろうと思ったきっかけはなんだったんですか?
歌を習ってた幼少期から、アイドルになりたいっていうのはあったんですけど、なんか現実的な夢じゃないと思って諦めてて。
アイドルになる前は男装カフェで働いてたんですけど、そのお店用のアカウントに、このグループを作ったもともとのメンバーの子から「こういうアイドルグループを作りたくて、男装さんを入れたいのでぜひ入ってください」ってスカウトのDMが来たんです。
推:ちなみに男装を始めたのは、男装カフェで働いたのがきっかけですか?
推:そうなんですね。そもそも男装を始めたきっかけはなんだったんですか?
もともとはジャニーズが好きで、ライブにもよく行ってたんですけど、ジャニーズのライブ会場って男装したオタクがたくさんいるんですよ。そういう人たちを見かけて、自分もやってみたいなって思ったのがきっかけですね。
おしゃれして来てくれるファンに応えたい
推:実際にアイドルとして活動してみて、気づいたことなどなにかありましたか?
今までの個人活動も男装でやってきたので、あんまり男性のファンの人と関わることがなくて。今ももちろん自分に男性のファンがつくことってないんですけど、女子メンバーがいる分、酔生夢死を見に来た男性の方って少なからずいるんですよね。そういう人たちが物販で俺にも会いに来てくれて、それで話す機会が増えて、今まであんまり男性と話すってこともなかったのですごく新鮮でした。
あとは、アイドルっていう職業の表しか見えてなかった分、裏も見えてきて。例えばそれぞれのアイドルさんの楽屋での過ごし方とかも、グループによって違って、こういう過ごし方をしてるグループはこういうライブをするんだなって学ぶことが多いですね。
推:やっぱり裏側と表側はリンクしてるんですね。ちなみに神崎さんのファンって、ほぼほぼ女性ですか?
推:個人活動の時からのファンとかもいらっしゃるんですか?
それがちょっと難しくて、これまで個人的にやってた活動が、事務所に入ることによって自由にイベントが開催できなかったり、それこそ女の子のファンが多い分、女の子たちとグループを組んで、いつも女の子と一緒に活動してるっていうのが理解できない子もいて。
なので個人的に活動してた時のファンの子は今はあんまりいなくて、今ライブに来てくれてる子たちは酔生夢死に入ってから好きになってくれた子がほとんどですね。
推:そのあたりは結構難しいんですね。神崎さんがファンと接するうえで、大切にしてることや気をつけていることはなにかありますか?
女の子のファンたちは、毎回毎回のライブで同じ服を着てこないようにするとか、どんな髪型が好き?って質問してくれて、それに寄せて髪の毛染めてくれたり、エクステつけてみたり、メイクを変えてみたりネイルしてみたり、おしゃれして来てくれてるので、前回来た時と今日来た時とで、見た目の変化にはなるべく気づいてあげられるようにしてますね。
なのでよく見るようにしていて、今日髪型違うねとか、メイク違うねとか、声をかけてます。
推:それはファン側からすると嬉しいですね! ファンの方の髪型とか服装とか、覚えておくのは得意な方なんですか?
記憶力はほんとになくて、それこそ名前とか誕生日を覚えておくのは苦手なんですけど、見たものはわりと覚えられますね。
有言実行のワンマンライブ
推:これまでの活動のなかで、特に思い出に残っていることはなんですか?
一番最近でいうとこないだのワンマンライブなんですけど、ワンマンライブの思い出ってデビューライブがあったからこそ、さらに思い入れが強くなるのかなって思ってて。
デビューライブとワンマンライブって、見た目でいうとお客さんの人数だったり、ペンライトの数だったりっていうのはあんまり変わらないんですけど、やっぱりワンマンはほんとに酔生夢死を見るためだけに来てくれた人たちで埋まった会場だっていうのが一番違って。
デビューライブの時は緊張がすごくてあんまり記憶にないっていうか、そんなにちゃんとファンの方たちを見るっていうのができなくて、自分で精一杯だったんですけど、半年経ってワンマンやってみて、ちゃんと落ち着いてみんなの顔を見てライブができたかなって思います。自分の心も余裕をもってできたし、ファンの方とのコミュニケーションもとれた、いいライブだったなと思います。
推:デビューライブの時にも推しごとで取材させていただいて、その際にこれからの目標で「ワンマンを年内に開催したい」ってコメントされてましたよね。
そうですね、目標達成できました。ワンマンできるよって言われた時は、「よっしゃ!」みたいな感じだったんですけど、ライブが近づくにつれて、それこそメンバーの人数も3人だし、自分たちだけでそういう場を設けてもらったのに、ちゃんとお客さんが呼べないってことが起きたらどうしようとか、いつもよりライブの尺が長い分、そんなに体力持つのかっていう心配もあって、不安の方が大きかったですね。
推:ワンマンは持ち時間も曲数も、普段のライブとは全く違いますもんね。
なのでプレッシャーがすごかったです。もちろん普段から中途半端なライブなんてしないんですけど、でもやっぱりいつも通りのライブじゃ、100%じゃダメなんだっていうのがすごくあって。なのでワンマン前の一週間ですごく追い込みましたね。
推:ワンマン当日はいかがでしたか?
全然緊張しなくて。一週間前の追い込みのレッスンがなかったらたぶん緊張してたと思うんですけど、緊張よりも自信があって、絶対いいライブにできるって思ってました。
自分はもうそれをぶつけるのみで、それにファンのみんなが答えてくれるかっていう感じだったので、すごく落ち着いてましたね。
推:直前の追い込みが効いたんですね!
かなり効いてましたね。ワンマン当日は身体中にサロンパス20枚貼って出たんですよ、筋肉痛すごすぎて(笑)
推:筋肉痛との戦いがあったとは(笑)体力面では不安もあったとのことでしたが、本番はどうでしたか?
デビューライブは20分間で4曲やったんですけど、すごくキツくて。全然声も出なくて、体力のなさを思い知って、この半年間は体力向上っていうのが個人的な目標だったんですけど、ワンマンでは45分間のライブ終わったあともすごく元気でした(笑)
推:体力に関しては、デビューライブの際のコメントで「筋力を上げること」も目標に挙げられてましたが……
そうですね、デビューライブの時に筋力つけたいって言ったのは、ダンスを踊った時に筋力がないとピタッと止まれなくてふらふらしちゃうのが、見栄え的によくないなって思ったからで。今回のワンマンで披露した新曲があったんですけど、それがちゃんと踊り切れてるっていうのが、たぶん筋力が上がったっていう証拠なのかなと思いますね。
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アー写をよく見ると……?