肌の調子も環境や、体調などで変わりゆくもの。被写体の方とのスケジュールが決まっていても、当日になってニキビなどができてしまうということはよくあります。
「とても素敵な写真が撮れたのに、webやSNSにそのままアップしてもよいのだろうか…」ということを考えることもあるかと思います。
今回はニキビ等を消していく工程を紹介していきます。
簡単な工程なので、ニキビやそばかす、ホクロのみの消去だけなら1分もかかりません♪
テキスト:ぎゃむこ
撮影:ケン木村
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ニキビやそばかす、ホクロを消す方法
今回はわかりやすくホクロを消すことで再現していきます。
ホクロはチャームポイントでもあるので、全ての場合において消すことを推奨している訳ではありません。
今回はこちらの写真でレタッチを行っていきます。
モデルさんのポージング、目線も素敵ですね。
ホクロをニキビだと仮定して作業を行っていきます。
『背景のコピー(複製)』を1回行う
まずは背景の複製をします。右クリックで『レイヤーの複製』を選択。
今回は部分的なレタッチですので名称を変更する必要はありませんが、他のレタッチ作業もする場合は「ニキビ除去」等と分かりやすい名称をつけておきましょう。
ニキビやそばかす・ホクロを消す場合、この作業は必須ではありませんが、ビフォー・アフターの確認や他の作業との切り分けに便利なので、レイヤーを複製することをおススメします。
『コピースタンプツール』を選択
『コピースタンプツール』で気になる箇所を消去していきます。
「消去」と言っても、コピースタンプツールはソースからコンテンツをコピーして新しい領域にスタンプ(ペイント)をするものです。
今回の場合は、「消したい部分に肌色をスタンプして塗りつぶす」という感覚です。
コピースタンプツールを選択したら上部のバーにある、ブラシのサイズを自分が扱いやすいサイズに設定します。
今回の場合、サイズは修正箇所と同等くらいが理想的ですが、修正内容によって扱い方も変わっていきます。
自然になるように、今回は硬さを「0%」で設定
コピー元を選択 → 貼り付け
サイズを決定した後、Altキー(Macの場合はOptionキー)を押しながら塗りたい肌色の部分(コピー領域)をクリックします。
この際、クリックするのは消したい部分に隣接しているところにしましょう。
肌は全てが均一の色ではありません。「近い色は近い箇所」という事を念頭に入れておきましょう。
Altキー(またはOptionキー)を放して、コピーした肌色の部分から塗りたい部分にマウスを持っていきクリック、消したい箇所を消していきます。
「Altキーを押しながらクリックして放す→クリックして塗る」を繰り返し、徐々に消していったら…完成です!!
完成
赤い〇で囲っている部分が『コピースタンプツール』で修正した箇所です。
並べて比較してみましょう。
印象も大分変わりましたね。
今回は前回の記事で行った工程より単純な作業のため、初めての方でも簡単に早く出来ます。
ただし、色味の違う場所を選択してしまうと不自然に薄い〇が残ってしまうので、色味の近い場所に領域を選択することを心がけましょう。
チャームポイントとして、残したパターン
モデルさんのホクロを、あえてひとつ残したバージョンも作成してみました。
ニキビや痣などは消してしまった方がいいと私個人は思いますが、ホクロやそばかすなどはその人のチャームポイントになります。
あえて消す必要はないですが、こうやって目立たせたい部分だけ残すというやり方もあります。
結論
ニキビを消すのには『コピースタンプツール』は必須!
混合ブラシツールでも薄くすることはできますが、肌質をそのまま残したい方は「コピースタンプツール」で消していった方がよりそのままの肌感をキープできます。
ただし「コピースタンプツール」を使ったレタッチは、その人のチャームポイントを消してしまうこともあるため、ニキビや傷以外のものは被写体であるモデルさんに相談して、消していく部分・残していく部分を決めていきましょう!
ポートレート撮影はモデルさんとのコミュニケーションも大切です♪
趣味でやっていたコスプレのレタッチ作業をバイト先でやっていたところ、アクセサリー会社への誘いを受け、本格的にレタッチの勉強を開始。
アクセサリー会社でのレタッチ経験を経て、現在は女性に特化した写真レタッチ業務に携わっている。
何をやっても不器用なため、「どれだけ不器用な人間でも出来る方法」を何事に対しても模索している。
せっかく良い写真が撮れたのに光で白飛びしてしまった…髪の毛が風や動きで少しはねてしまっている…「これがなければ満足がいく写真になれるのに!」とSNS等への掲載を諦めたお写真ってありませんか?・加工や修正といったモノに少し抵抗[…]