2022年7月24日(日)神田明神ホールにて行われた「TOKYO青春映画祭LIVE 2022夏」をレポート。
音楽×映画×Liveの新感覚イベント
「TOKYO青春映画祭」とは、「青春」をテーマとした映画の制作・上映を行うプロジェクト。つんく♂がエグゼクティブプロデューサーとなり、自身のサロン内で「中2に見えるヒロイン」が出演する「中2映画」を制作するところから本企画はスタートした。
今回の「TOKYO青春映画祭LIVE 2022夏」は、そのライブ編。「音楽×映画×Live」という趣旨のもと、さまざまな企画ステージが行われた。
TOKYO青春映画祭LIVE 2022夏
まず登場したのは、ものまね芸人のFUJIKIN。
得意のモノマネを交えた前説で笑いを誘いつつ、モーニング娘。の「LOVEマシーン」を弾き語りで熱唱。
会場が十分に温まった状態で、ライブ本編は幕を開けた。
トップバッターは「中2映画アイドル部」
トップバッターは、本プロジェクトから立ち上がったアイドルユニット「中2映画アイドル部」。
披露したのは、映画「懐胎新書」の主題歌『TOKYO DRAMATIC〜単純ってピュアだよ!〜』映画のシーンをバックに、フレッシュなパフォーマンスを見せた。
MCでは、なぜか全員が好きなおにぎりの具を言う流れに。そして「私たちは持ち曲がこの一曲なので、もう一度聴いてもらえますか?」と素直なトークで会場を和ませ、MC後はまたすぐに『TOKYO DRAMATIC〜単純ってピュアだよ!〜』を歌った。
続いて、福島ひなたが薄緑色のワンピース姿で颯爽と現れる。
一曲目はmiletの『inside you』、二曲目は阿部真央の『側にいて』を、どちらもしっとり歌い上げた。ステージ上でライブの様子を見つめていた中2映画アイドル部も、包み込むような福島の優しい歌声に聴き惚れていた。
最後は、『♡桃色片想い♡』のカヴァーバージョンをジャジーに歌い上げ、会場を沸かせた。
圧倒的歌唱力がぶつかり合うライブステージ
映画「怪獣少女」のワンシーンとともに登場したのは、相磯菜々。なんと、彼女はリアル中学2年生。
一曲目は映画主題歌の『駅カフェ』、二曲目はシンプルなメロディで歌唱力の高さが際立つ、平井堅の「切手のないおくりもの」を披露した。
MCでは、「オーディションを受けて、色んな人たちに出会えて、こうして大きい舞台に出られたことを嬉しく思います」と喜びを語り、ラストは、中島みゆきの名曲『糸』を熱唱。
転調後の盛り上がりには、思わず息をのむ。大人顔負けの、真っ直ぐな歌声を広いステージに響かせた。
ソロステージ3人目は、桜田ミレイ。
真っ赤なドレスで堂々とステージに立ち、歌った一曲目は『Never Enough』。ミュージカル映画『The Greatest Showman』の劇中歌で、とても難易度の高い曲だが、日本人離れした声量と圧倒的な表現力で高らかに歌い上げる。
二曲目、三曲目は打って変わって、アップテンポな『奇跡の香りダンス』、『ハートのドキドキ抱きしめて』を元気に歌い踊った。
15歳とは思えないほどの高いパフォーマンス力を持つ彼女だが、MCでは「めっちゃ楽しかったです!」と、年相応のあどけない笑顔で語る。キュートなギャップで、会場のファンを魅了した。
福島ひなた、相磯菜々、桜田ミレイ、濱中里凪のコラボステージ
その後、前半に出演した3名と、中2映画アイドル部の濱中里凪で『ハレルヤ』を披露。
福島、相磯、桜田の歌唱力はもちろんのこと、濱中の美しい歌声にも度肝を抜かれる。トップレベルの実力を持つ10代4名が織りなす、至高のコラボレーションだった。
針尾ありさが『ほら やっぱりね』を熱唱
そして、ライブは後半戦に突入。
映画「ときめきの栞」の映像が流れた後に、白いワンピース姿の針尾ありさが登場。
『純情 Casting』と『星間飛行』を続けて歌い、元人気アイドルらしい可愛さに、少しだけ大人っぽさも垣間見えるステージングだった。
三曲目は、伸びやかな高音が心地よい『放課後オーバーフロウ』。
ラストは、つんく♂作詞・原田夏樹作曲の『ほら やっぱりね』をエモーショナルに熱唱。ソロシンガーとして成長を遂げた針尾の姿をファンに見せつけた。
映画「奥の湖」の映像を挟み、爽やかなショートヘアが印象的な加瀬百が現れる。透明感あふれる歌声で『ロケットに乗れるかな』を披露。
青春の懐かしさを感じさせるような一曲だった。
トリはゆっふぃー「ラーメンを食べながら聴いてほしい」
トリを務めたのは、ゆっふぃーこと寺嶋由芙。
ソロアイドル界のトップランナーだ。煌びやかな紫色をベースに、白のレースが可愛いドレス姿で登場。
『素直になれたらいいな』『初恋のシルエット』をキュートに歌い上げ、会場を沸かせる。MCでは、「一曲目は、映画『言ってくれよ』の主題歌です。ぜひ、ラーメンを食べながら、映画のことを思い出しながら、聴いてくれたら嬉しいです」と、ラーメン屋を舞台にした映画について触れつつ、曲への思いを語った。
三曲目も、爽やかな王道アイドルソング「わたしになる」を披露し、ラストはユニークな歌詞と振り付けが特徴的な『いい女をよろしく』を全力で歌い踊った。
最後は、本日の出演者が全員ステージに登壇。中2映画アイドル部は、この日3回目となる『TOKYO DRAMATIC〜単純ってピュアだよ!〜』を歌い、出演者も手拍子や振りコピをして楽曲を盛り上げた。
終盤ではFUJIKINの呼びかけで客席に降りてきた出演者たち。アットホームで楽しい雰囲気の中、「TOKYO青春映画祭LIVE 2022夏」は幕を閉じた。
セットリスト
中2映画アイドル部
TOKYO DRAMATIC〜単純ってピュアだよ!〜
TOKYO DRAMATIC〜単純ってピュアだよ!〜
福島ひなた
inside you
側にいて
♡桃色片想い♡
相磯菜々
駅カフェ
切手のないおくりもの
糸
桜田ミレイ
Never Enough
奇跡の香りダンス
ハートのドキドキ抱きしめて
福島ひなた、相磯菜々、桜田ミレイ、濱中里凪コラボ
ハレルヤ
針尾ありさ
純情 Casting
星間飛行
放課後オーバーフロウ
ほら やっぱりね
加瀬 百
ロケットに乗れるかな
寺嶋由芙
素直になれたらいいな
初恋のシルエット
わたしにな
いい女をよろし
全員
TOKYO DRAMATIC〜単純ってピュアだよ!〜
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