2022年11月2日(水) 白金高輪SELENE b2にて開催された、純情のアフィリア・優希クロエ卒業ライブ。
この日は久々に声出しが許された単独ライブ。純情のアフィリアの優希クロエとしてのラストライブを見届けようと、平日にもかかわらず多くのファンが会場に詰めかけた。
優希クロエ卒業ライブ
2017年に11期として加入した、優希クロエ。純情のアフィリア以外でも活躍の場を広げ、5年以上もの間ユニットを牽引してきた。アフィリアの“顔”とも言える存在だった彼女だが、今年9月に卒業を発表。そしてこの日、純情のアフィリアの優希クロエとしてのラストライブを見届けようと、平日にもかかわらず多くのファンが会場に詰めかけた。
声出しOKのライブで一層盛り上がる会場
この日は久々に声出しが許された単独ライブ。オーバーチュアから、ファンの歓声が場内に響き渡る。メンバーはアフィリアの制服姿で登場し、リーダー・渚カオリの「クロエ、そしてこの8人でのラストステージ。皆さん目に焼き付けてください!」という煽りとともに1曲目がスタート。
疾走感あふれるメロディが特徴的な『この世界に魔法なんてないよ』を歌い上げ、そのまま2曲目『それだけが、生きる意味なんだ』に突入。こぶしを突き上げる振り付けがカッコいい、ライブの定番曲だ。ファンの熱いコールがライブをさらに盛り上げる。
さらに、8人の群舞が印象に残る『ヴィーナスと蒼き七つの海』、アフィリアの人気曲「はじめてのSEASON」を続けて披露。序盤から4曲連続で全力のパフォーマンスを見せ、会場を沸かせた。
MCでは、優希と同期にあたる雨森セラが「アンナ、一曲目から泣きすぎじゃない?」と、同じく11期の桜田アンナをからかう場面も。一曲目が彼女たちのデビューシングルだったこともあり、様々な想いが込み上げたようだ。また、今日の意気込みを聞かれた優希は「みんなの声が聞こえるライブで、すごく幸せです。この幸せを噛み締めながら、先輩達にも良い思い出を残したいです」とコメント。
そして、「この曲をずっとやりたかった」という振りとともに『Dear センパイ 自己紹介ソング』を披露。この8人で自己紹介ソングを歌うのは、今日が最初で最後だという。6曲目はコミカルな振り付けがキュートな『マジカル☆エクスプレス☆ジャーニー』、7曲目は切なくも前向きな歌詞が胸に染みる『いつか見た虹のその下で』を歌い上げた。8曲目の『RE:QUEST』では、雨森、桜田、優希の同期3人が落ちサビを担当。涙を浮かべる彼女たちの姿に心が揺さぶられた。
優希、純白のドレスで美しくパフォーマンス
2回目のMCは青チームが担当することに。アフィリアは振り付けのポジションで赤チームと青チームに4:4で分かれており、本日の主役である優希は青チーム。
他のメンバーが優希との思い出を話す流れになり、寺坂ユミは「遠征先のホテルの部屋が結構一緒なことが多いんですけど、クロエちゃんの美意識の高さには感心します。遠征って気が抜けちゃうけど、クロエちゃんはいつも美しさに真剣」と話し、東城アミナは「お互いに人見知りだったから、こんなに仲良くなれると思わなかったです。今度焼肉行こうね!」とファンの前で仲の良さを見せつけた。
そして、トリ(オチ?)の葉山カナは「クロエちゃんとはペアの振り付けが多くて、手を繋いだり、振り向いて顔を見合ったり。それがすごく好きでした」と笑顔でコメント。
そんな和やかな雰囲気の中、Tシャツに着替えた雨森と桜田が登場し、同期3人で『Triangle Wave』を披露することに。個性の異なる3人が見せる、妖艶なパフォーマンス。カッコよくも美しい歌とダンスでファンを魅了した。続く10曲目は青チームのユニット曲『My Life is Beautiful』。ビッグバンド風の華やかな曲で、ステッキを使ったダンスが印象的だ。
11曲目では赤チームと交代し、こちらもユニット曲『ここにいるよ』を熱唱。
各々の歌唱力の高さが際立つメロディアスな楽曲で、落ちサビの聴きごたえが抜群だ。
その後、優希は真っ白なドレス姿で登場。あまりの美しさに、会場がどよめく。メンバーも「綺麗」「お姫様みたい」と絶賛し、桜田の「キモいこと言うけど……今日、一番輝いているね」というコメントが会場の笑いを誘った。
全員が衣装チェンジをしたところで、12曲目はドレス姿の優希をセンターに『Like? or Love?』を披露。クールなダンスミュージックのあとは、王道アイドルソングの『魔法のチョコレート伝説』『Go My Love』を二曲続けて可愛く歌い上げた。15曲目は、去年のツアーテーマ曲『Sing a World ~キミがくれた魔法』。一度聴いたら頭から離れない、アフィリアの魅力あふれる楽曲だ。
そして、ラスト16曲目『奇跡と魔法のクロニクル』では、優希の落ちサビに会場から大きな声援が贈られた。
アンコールで思いの丈を語る「みんなの応援に背中を押してもらえた」
盛大な拍手でメンバーを見送ったあとは、アンコールの大合唱が会場を包み込む。
ステージにパッと明かりがつき、駆け込んでくるメンバーたち。優希は晴れやかな表情で「この曲で、みんなに感謝を伝えたいと思います」と、アンコール1曲目に『エシカル~ありがとうを伝えたい~』を歌った。
間奏中、優希は「メンバーのみんな、スタッフさん、大好きな先輩に出会えたこと、ここで過ごした時間は、私にとってとても大切な宝物です。8人でのこのステージが、みんなの心にずっと残りますように。忘れないでね。いっぱいいっぱい、ありがとう」と語り、涙で声を震わせた。
そして、アンコールラストは『飛行実習〜Learn To Fly〜』。夏目ベールの「これが本当の本当に最後の曲です!」という煽りに、最後の力を振り絞って応えようとするファンたち。会場は熱狂の渦に巻き込まれ、大盛況のうちに卒業ライブは幕を閉じた。
最後に、メンバーカラーの黒を基調とした花束と、アルバム、そして、卒業証書を渡される優希。
コメントを求められると、大きな瞳に涙を浮かべながら「5年4ヶ月くらい経ったんですけど、皆さんに出会えたことや、このメンバーで色んなことを乗り越えてきた日々は、私の人生の中ですごく良い思い出だし、成長させていただけたと思っています。これからひとりで活動していくということで、寂しい気持ちもあります。でも、もともと自分に自信のなかった私が、みんなの応援に背中を押してもらえたおかげで一歩進もうと思えました。それを無駄にしないように、これからはさらに自分に厳しく、純情のアフィリアの元メンバーとして恥ずかしくないように頑張っていきたいと思います。これからも純情のアフィリアは続いていくので、皆さん、応援をよろしくお願いします。」と語り、深々と頭を下げた。
最後の瞬間まで可憐で、美しく、そしてアフィリアへの愛があふれる、優希クロエらしい卒業ライブとなった。
セットリスト
この世界に魔法なんてないよ
それだけが、生きる意味なんだ
ヴィーナスと蒼き七つの海
はじめてのSEASON
――MC――
Dear センパイ 自己紹介ソング
マジカル☆エクスプレス☆ジャーニー
いつか見た虹のその下で
RE:QUEST
――MC――
Triangle Wave
My Life is Beautiful
ここにいるよ
――MC――
Like? or Love?
魔法のチョコレート伝説
Go My Love
Sing a World ~キミがくれた魔法
奇跡と魔法のクロニクル
――MC――
◆アンコール
エシカル~ありがとうを伝えたい~
飛行実習〜Learn To Fly〜
――MC――
テキスト:渡辺ありさ
カメラ:ケン木村
8人組アイドルグループ・純情のアフィリアの新曲「この盾に、隠れます。」が、2023年1月放送開始のTVアニメ『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。2』のオープニングテーマに起用された。純情のアフィリア「この盾に、隠れます[…]
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