2022年11月6日(日) 秋葉原P.A.R.M.Sにて開催された、CoCoLo♡RiPPLe(ココロリップル) 1周年単独ライブをレポート。
圧倒的な成長を見せた1周年ワンマン
今年2月に大々的なデビューライブを行った、SDGsに関する情報を明るく、楽しく、かわいく、発信するCoCoLo♡RiPPLe。応募総数、およそ300名の中から選ばれた精鋭たちで結成した新時代のアイドルユニット。デビューライブでは初々しい姿を見せていたメンバーたちだが、この数ヶ月間はさまざまな対バンライブに出演し、アイドルとしての実力を磨いていたようだ。そんな努力の甲斐もあってか、この日、会場には多くのファンが訪れていた。
1曲目に披露したのは、デビュー曲『HomeParty』。デビューライブ時よりも良い意味で肩の力が抜け、パフォーマンス力が格段に上がっているのを感じる。可憐な歌とダンスを見せた後は、2曲目「BreakThrough」を熱唱。先ほどとは打って変わって、険しい表情でパフォーマンスするメンバーたち。間奏には盛大なクラップが響き渡り、会場のボルテージが高まっていく。
MCを挟み、3曲目は『プラスチックの恋。』少し喋って緊張がほぐれたのか、ところどころでリラックスした笑みが垣間見えた。4曲目は、EDM調でありながらも幻想的でオシャレな楽曲『風が強く吹いている』。この曲では、ココリプの歌唱担当・星宮天音の歌唱力の高さが際立っていた。
2回目のMCでは、印象に残ったライブについて語ることに。葉山ゆずは「SDGs体験祭り。初めてSDGsアイドルとしてSDGsに関連するライブに出演させてもらえて嬉しかったです」と話し、他のメンバーも大きく頷いていた。続く5曲目は『愛はきっと負けない』。スタンディングOKのライブだと曲振り時に告げられ、徐々に立ち上がるファン。会場の盛り上がりは加速していく。曲終わりでモニターに映像が。1年間の活動の軌跡を追ったもので、夏頃に行われたのであろう強化合宿の様子も映し出されていた。アイドルとSDGsの活動に向き合うメンバーたちの姿に、心が温かくなる。
それぞれが考えた特別ステージや新衣装のお披露目も
そして、ここからは特別ステージがスタート。1曲目では清水ゆなと星宮が制服姿で登場し、AKB48の『友達でいられるなら』を披露。
ふたりの思い出をモニターで流しながらの、エモーショナルなパフォーマンスを見せた。曲終わりに清水は「私たちはジェンダー平等に関心があり、誰しもが性別に関係なく好きな服を着られるようになってほしいし、好きな人と恋愛ができるような世の中になってほしいと思っています」と、SDGsの目標のひとつである「ジェンダー平等」への切なる願いを語った。
次は狐耳の巫女さん姿で七森ひなと佐倉春来が現れ、ゆるい寸劇で会場の笑いを誘った。その後「現世ト幽世」をBGMにダンスパフォーマンス。モニターにはこの日のために撮り下ろした映像が流れ、キュートなふたりの姿に癒されるナンバーとなった。3番目は、ゴシック衣装の筒井陽美とクマのコスプレをした葉山が登場。「くまのふりぽんちゃん」という小人を捕まえようとする「こびとづかん」をモチーフにした謎コーナーが始まる。ラストはメンバー全員で「こびとビート」を踊り、シュールな空気感の中特別コーナーは終了した。
ライブもいよいよ後半戦に。ここで、メンバーたちが衣装チェンジ。メンバーカラーを基調としており、小花柄と透け感がキュートな新衣装で「未来に彩りを」と「playlist」を続けて披露。動くたびにふわふわと揺れる裾に目を奪われる。MCでは、新衣装をもらえたことに対して喜びをあらわにするメンバーたち。今回の衣装も、水を使わないプリントでデザインされており、SDGsに配慮されているという。そんな魅力あふれる新衣装で、2つの新曲を初披露することに。ココリプ初のユニット曲で、振り付けはどちらもダンスが得意な筒井が担当した。
ユニット曲の1曲目『着ぐるみ』では、佐倉、葉山、筒井が登場。クールなダンスミュージックと、セクシーかつカッコいいパフォーマンスに魅せられ、3人のレベルの高さに圧倒された。
ユニット曲の2曲目『手をつなごう』は、七森、星宮、清水、そして2つのユニットを兼任する佐倉の4人で披露。「着ぐるみ」とは全く違う、穏やかなバラード曲だ。4人の魅力が存分に生かされており、筒井の振り付けの技巧に驚かされた。
新体制で挑む2年目。筒井「生まれ変わる、再生する私たちを見てほしい」
MCで6人が集合した後に歌ったのは「バラバラアンバランス」。元気で賑やかな楽曲を、楽しそうに歌い踊るメンバーたち。
すると、曲の終盤で突然クマの着ぐるみが登場。メンバーとともにキレキレのパフォーマンスを見せ、ラストはクラッカーバズーカを鳴らして去っていった。クマに会えたことを無邪気に喜んでいたメンバーたちだったが、あっという間に次でラストの曲。
ここで、一人ずつ今日の感想を語ることに。
佐倉は「デビューライブ以来の単独ライブで、すごく久々だったので本当に楽しかったです」、清水は「ココリプを結成してから一年が経って、一年前は3曲くらいしかなかったのに、今はもう12曲もあることに感動しています」、七森は「一年前はこんなに多くの方が来てくれるなんて想像もしてなかったけど、今日は本当にたくさんの方に集まっていただきありがとうございました」、星宮は「デビューライブのときはすごく緊張してて、足がずっと浮いてるのかな? と思ってたけど、今はちゃんと地について、皆さんのお顔を見られているので、自分も成長したなと思えて嬉しいです」、葉山は「こんなにたくさんの方の前で、ユニット曲とか、自分たちが考えたステージとか、色々なことができて本当に幸せでした」とコメント。
そして、本日あまり声の調子が良くなかったという筒井は「始まる前はめちゃくちゃ緊張してて。いつもの声と違うじゃんって思った方がほとんどだと思うんですけど、ちゃんと元気なので安心してください。全力でパフォーマンスをしていても、この声でご心配をおかけしてしまっていたら申し訳ないなと思うんですけど、皆さんと目が合うこの距離感で、この人数でライブを観ていただけるのをすごく嬉しく思います」と、ポジティブに語った。
また、11月より7人から6人体制となったココリプ。「7人の頃よりパワーダウンしているんじゃないかと思われないよう、6人で頑張ります。リボーンということで、生まれ変わる、再生する私たちを見届けていただければ嬉しいです」と新体制への思いを告げた。ラストはユニットの表題曲「CoCoLoRiPPLe」を披露。大きなクラップに包まれ、広い会場がひとつになった瞬間だった。
今後について、佐倉「SDGsという難しい課題を広めていきたい」
アンコールのMCでは、新曲『誰だってスーパースター』について語るメンバーたち。
ジャケットはココリプで最も絵が上手な七森が製作したそうで、作詞にはメンバーも参加しているという。新曲は、SDGsにおける目標「4.質の高い教育をみんなに」をテーマにしており、ポップで可愛い楽曲だ。ラップパートもあり、見ている側を飽きさせない工夫が随所に散りばめられていた。
最後に、佐倉は「一年間応援してくださってありがとうございました。新体制となって色々大変なこともあるかもしれませんが、皆さんのお力を借りて、SDGsという難しい課題をどんどん広めていけたらいいなと思っております。そして、アイドルとしてももっとパワーアップしていけるように頑張ります。これからもよろしくお願いします」とファンへの感謝と今後の意気込みを語り、ライブを締めくくった。
持続可能な社会を実現するため、歌に、ダンスに、広報活動にと、さまざまな方面で努力する彼女たち。メンバーの強い思いが世の中に波及していくよう、今後も彼女たちの活動を精一杯応援しよう。
セットリスト
HomeParty
BreakThrough(ブレイクスルー)
――MC
PlasticLove(プラスチックの恋。)
KazegaTsuyokufuiteiru(風が強く吹いている)
――MC
AihaKittoMakenai(愛はきっと負けない)
現世ト幽世
こびとビート
MirainiIrodoriwo(未来に彩りを)
playlist
――MC
Kigurumi(着ぐるみ)
TewoTsunagou(手をつなごう)
――MC
BarabaraUnbarance(バラバラ・アンバランス)
――MC
CoCoLoRiPPLe(ココロリップル)
――MC
BarabaraUnbarance(バラバラ・アンバランス)
DaredatteSuperStar(誰だってスーパースター)
――MC
ライブ画像ギャラリー
テキスト:渡辺ありさ
カメラ:ケン木村
2月20日(日)SHIDAXカルチャーホールにて、CoCoLo♡RiPPLeのデビューライブが開催。本番前に行われた、ゲネプロの様子を撮り下ろし写真と共にレポートする。SDGsを発信するアイドルユニットの誕生CoCo[…]