2月20日(日)SHIDAXカルチャーホールにて、CoCoLo♡RiPPLeのデビューライブが開催。
本番前に行われた、ゲネプロの様子を撮り下ろし写真と共にレポートする。
SDGsを発信するアイドルユニットの誕生
CoCoLo♡RiPPLeは、アイドルが持つ情報発信力を活かして、「SDGs」を波及(ripple)させ、持続可能な社会を目指すアイドルグループ。昨年11月3日に、応募総数約300名以上の中から選ばれた7人で結成した。ライブ直前には、メンバーのインタビュー動画を放映。一人ひとりが、アイドル活動やSDGsへの思いや意気込みを語っていた。
VTRが終了すると、白を基調とした衣装に身を包んだメンバーが登場。衣装にはところどころに草や花などが描かれており、豊かな自然をモチーフにしていることがうかがえる。
1曲目に披露したのは、デビュー曲となる「HOME PARTY」。エモーショナルで、レトロ感のあるオシャレな楽曲。細かい手の振り付けが印象的で、初ライブとは思えない完成度の高さに驚かされる。
MCでは、デビュー曲について「オーディションのときからずっと練習してきた曲なので、揃っていたら嬉しいです」と筒井陽美がコメント。また、今日に至るまで積み重ねてきたレッスンについて、清水ゆなが「先生方が優しく面白く教えてくださるので、楽しく練習できています」と笑顔で語った。
SDGsをメンバーそれぞれがわかりやすくプレゼン
企画コーナーでは「SDGs17の目標」の中で、メンバーそれぞれが最も伝えたいことを2分間でプレゼンする「SDGsプレゼン大会」を実施。
トップバッターは七森ひな。彼女は1の「貧困をなくそう」をプレゼン。自分で作った箱と人形を用いて、「壁の向こう側にいる人に分け与える」ことの大切さを説いた。
また、葉山ゆずは15の「陸の豊かさも守ろう」をプレゼン。「緊張している」と話していたが、スケッチブックを使い自然環境問題について堂々と解説。日頃から実践できることとして、ユニットの公式グッズであるエコバッグのアピールも行った。
ラストは最年少の佐倉春来。14「海の豊かさを守ろう」をプレゼンし、プラスチックが海にもたらす悪影響について説明。「今日をきっかけに、プラスチックを使わなくていい生活について考えてほしい」と訴えかけた。
公式YouTubeチャンネルで行う企画をファンから募集
2曲目に披露したのは、2月14日のバレンタインデーにリリースされた「プラスチックの恋。」。メロディアスな楽曲で、儚げなパフォーマンスが美しい。先ほどのプレゼン大会で緊張がほぐれたのか、1曲目よりも生き生きと歌い踊るメンバーたち。歌唱力の高さにも驚かされた。
この楽曲はYouTubeチャンネル「ココ♡リプBeep」にMVがアップされており、撮影時に海辺でゴミ拾いをしてきたという。特に多かったのが、曲のテーマにもなっている“プラスチック”。清水ゆなは「私たちが努力をすれば、少しずつ変わっていくかもしれない」と、海の保全に対する意気込みをのぞかせた。
その後、ふたつめの企画コーナー「ココ♡リプBeep 緊急企画会議」を実施。ユニットの公式YouTubeチャンネル「ココ♡リプBeep」でやってほしい企画案をSNSで募集。それらを発表し、最終的には「アップサイクル勉強会」という企画に決定した。メンバーは「身近なアップサイクルを色々学びたい」と話した。
今日のために新曲を用意。“いじめ”をテーマにしたメッセージ性の強い楽曲
ラストは、今日のために用意した新曲「BREAK THROUGH(ブレイクスルー)」を熱唱。目の前で起きていた“いじめ”を見て見ぬふりしてしまった自分を戒める、メッセージ性の強い楽曲。激しいダンスと目まぐるしく変わるフォーメーションに、目が釘付けになる。曲調に合った力強い歌声や、険しい表情が印象的だった。
そして、素晴らしいステージにアンコールが巻き起こり、本日披露した3曲をメドレー形式で披露することに。アンコールをもらえたことが嬉しかったようで、満面の笑みで歌い踊るメンバーたち。最後に、結成1年後となる11月上旬に、500人規模の「CoCoLo♡RiPPLe生誕ライブ」を開催すると告知。会場は大きな拍手に包まれた。
立派な会場で、華々しいデビューを飾ったCoCoLo♡RiPPLe。SDGsの訴求も、アイドルとしての活動も、今後さらに大きな注目を集めそうだ。
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テキスト:渡辺ありさ
撮影:ケン木村