伝説のオーディションTV番組「ASAYAN」世代にはたまらない、あみ〜ゴとゴマキ、夢のコラボ。
2人のデビューからおよそ20年の時を経て実現した、奇跡のような一日限りのコラボライブ。ぜひ来年も再演してくれることに期待したい。
鈴木亜美 後藤真希 X’mas Live & Talk 2022
2022年12月25日(日)、記念すべきクリスマスライブの会場は、渋谷・セルリアンタワー東急ホテル。昼の1部、夜の2部とも、地下2階のボールルームに並んだ円卓は、この日を待ち侘びたファンでぎっしり。コンサート会場とは違い、着席で落ち着いて観覧できるロケーションだ。テーブルの上には、この日だけの特典として、スペシャルフォトブック、2人がデザインしたクッキー、クリスマス仕様のオリジナルペンライトがそっと置かれている。
オープニングアクトは、青野紗穂によるクリスマスソング歌唱。続いて、YouTuberユニット「4696パンダ100%」による前説があり、いよいよ主役の2人が後方の扉から現れ、観客の各テーブルを回ってくれるという、初っ端から嬉しいサプライズ演出。
ステージへ登壇すると「メリークリスマス!」の発声につづき、いよいよ1曲目は、後藤のYouTubeチャンネルでも公開されていた、MAXの冬曲『一緒に…』を掛け合いで歌い上げる。クリスマスのムードにぴったりの隠れた名曲で、ファンは感動を隠せない。
『一緒に…』が終わると、後藤が降壇して鈴木亜美のソロパートがスタート。エイベックス移籍後初のシングル『Delightful』(2005年)、『all night long』(1998年)と、ダンサー2名を左右に従えて、立て続けにアッパーチューンで押しまくる。この日のために用意したシャンパンゴールドのドレスは大胆に背中の開いたデザインで、後ろから見るとパンツスタイルになっている、非常に凝ったディテール。
MCでは、あらためてここに集まってくれたこと、応援してくれることへの感謝の気持ちを伝え、懐かしのデビュー曲『love the island』につづき、大ヒットナンバー『white key』を披露。冬っぽいイメージがこの時期にふさわしい。
そしてラストは、鈴木亜美の代名詞『BE TOGETHER』を中田ヤスタカverで熱唱。フリに合わせて観客のペンライトが左右に大きく揺れる眺めは壮観。コロナ禍で声が出せないものの、ファンはきっとマスク越しにサビのフレーズを一緒に口ずさんでいたはず。
続いては後藤真希のソロパート。衣装は、どことなく『LOVEマシーン』をオマージュしたようなフード付きロングコートを纏い、ボトムは黒いショートパンツにロングブーツで脚線美を披露。ヘアアレンジも高めのポニーテールで、「モー娘。」在籍時と変わらぬ美しさ。
アゲ系のナンバーをチョイスしてきた鈴木亜美に対して、こちらはキーボード奏者を迎えて、しっとりしたミディアム系の選曲で始まったのが対照的。まずは2001年発表の『愛のバカやろう』をピアノ伴奏のみのアレンジで、しっとりとハイトーンのパートを歌い上げ、『TEAR DROPS』では美しいビブラートを聴かせてくれた。
ここであらためて「メリークリスマス」とMCで伝え、客席の端のほうにまで顔を向けて挨拶。場内は温かいムードに包まれた。
続いては、ちょうど地上波のMステライブで披露したばかりの『ズルい女』(シャ乱Q)で、一気に客席を盛り上げる。サビでは手を大きく左右に振るアクションで煽り、ファンもそれに応えるようにペンライトを揺らす。エイベックス創業20周年記念の楽曲『GOLDEN LUV』の間奏では「元気ですか〜?」とファンを鼓舞、そのままラストはアップテンポの『ガラスのパンプス』(2006年)で締めくくった。
ここでブレイクタイムとなる。
「1番、遠くから来たというファンはドコからなのか?」というトークが始まり、ファンたちが次々に手を挙げる。
そのファンを見た後藤が、まだ答えていないのにファンの地元を言い当てる。ファン個人個人との関係を大切にしてきたから成せることである。
この質問で最も遠くから来ていた人は、なんとニューヨークからであった。
その他、サイン色紙やチェキの当たる抽選会コーナー、それぞれの来年の単独ライブ開催の発表、お客さんをバックに記念撮影が行われた。
そして最後はお楽しみの、あみ〜ゴ&ゴマキのスペシャルコラボ。
まずは、後藤真希が加入直後に発売され、大ヒットした『LOVEマシーン』。観客は声を出せないのが恨めしいところだが、その代わりに全員でフリコピすれば一体感は生まれる。
惜しまれながらのラストは、やっぱり『BE TOGETHER』。言わずもがな、鈴木亜美の名刺がわりのアップチューン。ここで会場のボルテージは最高潮に達し、左右に揺れるグリーンと赤のペンライトが、特別のクリスマスを華やかに彩ってくれた。
2人のデビューから20年以上の時を経て実現した、奇跡のような一日限りのコラボライブ。ぜひ来年も再演してくれることに期待したい。
セットリスト
OPENING ACT青野紗穂によるクリスマスソング
【鈴木亜美・後藤真希デュエットパート】
M1 一緒に…(MAXカバー)
【鈴木亜美パート】
M1 Delightful
M2 all night long
―MC―
M3 love the island
M4 white key
M5 BE TOGETHER(中田ヤスタカver)
―MC―
【後藤真希パート】
M1 愛のバカやろう
M2 TEAR DROPS
―MC―
M3 ズルい女(シャ乱Qカバー)
M4 GOLDEN LUV
M5 ガラスのパンプス
―トークショー―
【鈴木亜美・後藤真希デュエットパート】
M1 LOVEマシーン(モーニング娘。)
M2 BE TOGETHER
鈴木亜美&後藤真希コラボライブが開催できた理由
鈴木亜美は、2016年の結婚後は音楽活動から遠のいていたが、2021年に久々のオリジナル楽曲を発表、2022年は11年ぶりの単独ライブを開催するなど、徐々にアーチストとして本格的に再稼働をする中でのライブ。
なんと8月に第3子を出産したばかりというタイミングだが、どんなパフォーマンスを見せるのかに期待が高まる。
一方の後藤真希も2015年の結婚・出産後は活動が少なくなっていたものの、2020年には自身のYouTubeチャンネル開設、翌年に有観客ライブ開催やベストセラーとなった写真集「ramus」の発売、そして2022年は待望のライブツアーを約15年ぶりに実施と、精力的な活動が加速している。
当時を知るアイドルファンなら、ASAYAN内で、あみ〜ゴとモー娘。は「公認ライバル」のような設定だったために、二人が親交を深めていることに驚きを隠せないかもしれないが、後藤真希はASAYANの歌唱オーディションで「BE TOGETHER」を歌っていたり、鈴木亜美もそれを見ながら、「この子すごい! 絶対合格するだろうな」と予感していたように、そもそも決して仲が悪いわけではなかった。
2人がavexへ移籍し、いつしか同じマネージメントチームになったことから急接近。お互いのYouTubeチャンネルでもジョイントしつつ、今回のクリスマスライブ&トークイベント企画が実現に至った。
お互いに歳を重ね、結婚・出産という人生の転換期を経ての音楽活動復帰。年齢差はあっても、自分と重なる境遇もあり、意気投合したのであろう。
ライブ情報
【鈴木亜美ライブ情報】
2023年7月1日 東京(池袋)harevutai
7月1日は鈴木亜美が、1998年7月1日に「love the island」でデビューデビュー日である。
記念となる日に、鈴木亜美のライブを楽しむことができる。
【後藤真希ライブ情報】
2023年5月21日 大手町三井ホール
テキスト:川西わたる
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