2024年01月19日 白金高輪SELENE b2にて、あまりりす5周年記念ライブ〜不思議の国のあまりりす〜が開催された。
グループにとって過去最大キャパであり、結城るるかの卒業公演ともなるライブとなった。
あまりりす5周年記念ライブ 〜不思議の国のあまりりす〜
冷え込みが強まった東京都心の1月中旬。しかし白金高輪SELENE b2のフロアは、開演前から寒さを吹き飛ばすような熱気に包まれていた。
この日はあまりりすの5周年記念となるワンマンライブ。グループにとって過去最大キャパの会場というのももちろんだが、リーダー結城るるかの卒業公演ともなるライブで、ファンにとってもメンバーにとっても特別な意味を持つ。
ちょうど1年前、渋谷近未来会館での4周年記念ワンマンで、「5周年は白金高輪SELENE b2で!」と発表されており、待ちに待った日なのだが、一抹の寂しさも含み、複雑な心境が入り混じる。
開幕から大きなコールがフロアから沸く
SEに乗って4名のメンバーが、お馴染みのタータンチェック衣装に身を包んで登場。この日のために、メンバーがスカートの後ろに着ける白と黒のリボンを手作りしてきたという。
1曲目はハイテンポな打ち込みビートに乗せて『群青シンセシス』。いきなり大きなコールがフロアから沸き起こり、ウォーミングアップには十分すぎるテンション。
そのまま振り真似しやすい楽曲『もしも君が笑うなら』ではキュートでコミカルな一面を披露した。
続く『Sweet Baby Love』はイントロが流れた瞬間から大歓声が起こる人気曲。ファンの一糸乱れないコールも盛り上がりをブーストする!
間髪入れず繰り出したお祭りソング『君色Shining Days』ではメンバーがタオルをぶんぶん振り回し、最後はそのタオルを客席へと投げ入れた。
新曲『未来チューニング』
ここで1回目のMCタイム。メンバー4人が自己紹介し、フロアが後ろまでいっぱいに埋まるほどたくさん来場してくれたことへの感謝を述べると、すぐに次のブロックへ。
『私だけのスペシャルレシピ』のサビでは、ファンから“愛してるMIX”が沸き起こる中、決めポーズでフィニッシュ。変拍子が楽しい『どんとすとっぷ☆無双モード』、ヘヴィロック風アレンジがカッコいい『未完成アイドロジック』、重いビートが腹の底に響く『Be myself 〜ワガママ許してよ〜』と、たたみかけるようなセットリストが続き、すでにクライマックスのような熱気がフロアを支配する。
ここで、次に披露する『未来チューニング』がこの4人で最後に披露する新曲となることを告げ、藍瀬ろちの歌い出しでスタート。ちょっぴり泣きフレーズの入った、あまりりすとしては珍しいエモ系の曲調だ。
さらにバンドサウンドの効いた直球ロックナンバー『大丈夫!Not too late』を続けたところで、雰囲気を変えるようにミッドテンポの『忘却モラトリアム』を挿入。MVも制作した思い出深い楽曲だが、このメンバーでのラストを噛みしめるようにパフォーマンス。ギターサウンドが炸裂するロックチューン『AROUND THE UNDER WORLD』で余韻を残しながらフィニッシュすると、いよいよ5周年ワンマンも佳境に差しかかる。
終わりたくない
MCでは、口々に「ライブが終盤になってしまうのが悲しい」「もう一度はじめからやり直したい」「もう、あと2曲しかない。終わりたくない……」と名残惜しさを隠せないメンバー。
その思いとは裏腹に、ライブは進んでいく。ステージは後戻りできない。
華真みくが「ちょうど私が加入して1周年となるんですが、次は、その当時に発表した思い出ある曲です」と『光の照らす先へ』を紹介。ドラマチックでスケールの大きな曲展開に負けてない表現力を見せた。本編最後は和風テイストの歌詞や世界観、アレンジがユニークな『月下のアマリリス』で締めると、「以上、あまりりすでした〜!」と挨拶してステージを去った。
アンコール
巻き起こる熱いアンコールの声に応えて、再登壇する4人。まずは最新曲であり、あまりりすの転機となりそうな『未来チューニング』を再度パフォーマンス。卒業を迎える、結城るるかの落ちサビ以降は、ついに感極まって、涙を堪えきれなくなったメンバーの姿に心を揺さぶられるファンも多かった。
ここで各メンバーから挨拶がされる。
華真みく
「今日は足を運んでくれてありがとうございます。るるかさんが卒業するのは寂しくて、本当はやめないでほしいです…。私は1年前に加入して、このSELENEが元々好きなステージで憧れの舞台だったので夢のようです。まるで10分くらいしか経ってないような気持ちで、あっという間に終わってしまいました」
閏乃らむ
「初めてのSELENEワンマンで、すごく不安だったし、るるかさんの卒業も今日まで実感が湧かなかったんです。でも、この景色をるるかさんがいるうちに一緒に見られて良かった。ここまでついてきてくれてありがとう!」
藍瀬ろち
「5周年ワンマンに来てくれてありがとうございます。今日はみなさんにとって最高の一日になっていますか? ちょうど1年前に新体制になって、このSELENEワンマンが発表になって、この1年、新メンバーも頑張ってくれて絆が深まり、すごく成長できたと思います。るるかとはずっと長く一緒だったからすごく寂しいけれど、これからも成長していきたい。メンバーをずっと支えてくれた、自慢のリーダーです!」
結城るるか
「本日はお越しいただきありがとうございます。憧れのSELENEのステージに立てていることが夢のようです。ここまでやって来られたのも、ファンのみんなと、新旧すべてのメンバーのおかげです。プロデューサーにも迷惑や心配をかけてきましたが、本当に感謝しています。
これからは残る3人のメンバーとファンのみなさんで、“楽しい”ステージとフロアを作り上げていって欲しいです。“楽しいは最高の武器です!”最高の景色を見せてくれてありがとうございました」
しんみりとした空気が流れる中、いよいよオーラスとなる1曲『CHOCOLATE DIVE』を曲フリ。
落ちサビの、るるかパートでは、別れを惜しむようにピンクのサイリウムが一面に広がっていく。
最後にファン有志から、花束とメッセージカードのプレゼントが結城るるかに手渡され、さらにこの日の動員が263名を記録したと報告を受け、フィナーレの感動を後押し。エンディングでは5年のあゆみを振り返るような記録ムービーも投影され、あまりりすのファンにとってもメンバーにとっても忘れることのできない一日となった。
セットリスト
- SE Bloom A2 Dancing
- 群青シンセシス
- もしも君が笑うなら
- Sweet Baby Love
- 君色Shining Days
- 私だけのスペシャルレシピ
- どんとすとっぷ☆無双モード
- 未完成アイドロジック
- Be myself 〜ワガママ許してよ〜
- 未来チューニング
- 大丈夫!Not too late
- 忘却モラトリアム
- AROUND THE UNDER WORLD
- 光の照らす先へ
- 月下のアマリリス
- 未来チューニング
- CHOCOLATE DIVE
――MC――
――MC――
――MC――
――アンコール――
――MC――
ライブ画像ギャラリー
テキスト:川西わたる
撮影:ケン木村