【ライブレポ】グループ史上初の5人編成で挑んだ、あまりりす6周年ワンマンライブ

ちょうど1年前の2024年1月19日、白金高輪SELENE b2での5周年ワンマンライブでオリジナルメンバーの結城るるかが卒業し、昨年1月後半からあまりりすは初のオリジナルメンバー不在となる編成での活動に入った。しかし、5月には元あっしゅない~うじゅらの井吹ねう、元ほーむたいがーの甘音ちるを新メンバーに迎え、更なる魅力を増した5人編成の新生あまりりすが初の周年ワンマンライブに挑戦することとなった。

また、秋葉原でデビューし、秋葉原をホームタウンに活動しながらも秋葉原で周年ワンマンライブを開催したことがなかったことから、今回は秋葉原で周年ワンマンを開催したいという意向があって会場が秋葉原P.A.R.M.Sに決定したという。

関連記事

2024年01月19日 白金高輪SELENE b2にて、あまりりす5周年記念ライブ〜不思議の国のあまりりす〜が開催された。グループにとって過去最大キャパであり、結城るるかの卒業公演ともなるライブとなった。あまりりす5周年記念[…]

あまりりす

あまりりす 6周年ワンマンライブ ~それでもあまりりすは廻っている~

今回の6周年ワンマンライブは4周年ワンマンでの華真みくのお披露目、5周年ワンマンでの結城るるか卒業といった重要なトピックは存在せず、今の5人の現在進行形を見せる周年ワンマンライブという趣向での開催となった。当日は東京では今年初の雨に見舞われたものの、会場は熱気であふれ、定刻の18時50分を過ぎても入場が終わらず、20分押しの19時10分にライブがスタートした。

あまりりす

サプライズで新SEがお披露目!

フロアの照明が落ち、歓声が大きくなるのと同時に爆音で聴き覚えのないSEが流れ始めた。フロアでは軽いどよめきと戸惑いが起きている。どうやらサプライズで新SEのお披露目という形でワンマンライブがスタートしたようだ。
SEに続く1曲は『私だけのスペシャルレシピ』。あまりりすのパーティチューンとして人気の曲でフロアのコールと相まって一気にギアがトップに。畳みかけるようにチップチューンサウンドを取り入れた『もしも君が笑うなら』、16ビートのお祭り曲『君色Shining Days』、ヘヴィロックの『未完成アイドロジック』と続く。

あまりりす

最初のMCは定番の挨拶と自己紹介。その後、閏乃らむが「6周年ワンマン始まりましたー!」と景気付けをすると、井吹ねうが「秋葉原パームス盛り上がってるか-!」と続く。しかし、フロアのレスポンスに対して天音ちるは「……足りない」と言い、続けて「秋葉原パームス盛り上がってますか-!」と絶叫。フロアからも更に大きい声援で返していく。
その後のフリートークではSEが新しくなったこと、そして新SEではメンバーコールをしてほしいということが伝えられた。

MC後は『夏色のキャンバス』でライブが再開。昨年11月末の主催イベントで公開されたワンマンに向けた新曲3連発の第一弾曲にあたる。強烈に耳に残るメロディが印象的な清々しい良質なポップチューンで、コールもメンバーコールが中心なところも往年のアイドルソング的なノリを感じさせる。続く『サクラサク』は2000年代にアキバ系バンドとして活躍したLittle Nonによる人気曲のあまりりすアレンジ版。アキバ系バンドの曲が、時を経てアキバ系アイドルがカバーしてパフォーマンスしているシーンを見ていると「こうしてアキバカルチャーが繋がれていってるんだな」といったシンパシーを感じられてエモい気持ちになった。

続いてキュートな『Sweet Baby Love』を挟んで披露されたのは前日にお披露目されたばかりの『電脳ジャパネスク』。あまりりす史上最速で迫るスピードナンバーのこの曲は、ユニークな歌詞と純和風で情緒的な間奏パートも印象的なエレクトロ曲。また、ハードなダンスと振付にも目を奪われるという情報量の多さも魅力の曲だ。続く『大丈夫!Not too late』後半では藍瀬ろちの「まわれー!」の絶叫を受けて巨大なサークルが起こり、フロアの盛り上がりの最高潮に。

あまりりす

昨年オリジナルメンバーが卒業──
それでもあまりりすは廻り続けている

MC明けで一気に5曲をパフォーマンスし、再びMCへ。ここではワンマンのサブタイトルになっている『それでもあまりりすは廻っている』の由来が語られた。昨年の5周年ワンマンでオリジナルメンバーの結城るるかが卒業し、あまりりすからオリジナルメンバーがいなくなったものの「それでもあまりりすは活動しているよ」という気持ちを込めて付けられたそうだ。

あまりりす

そんな5人による新しいあまりりすが始まったことを象徴する新曲が『To The New Departure』だという。藍瀬ろちから「5人の新たな出発の曲です」と曲紹介され、『To The New Departure』がスタート。
ドラムのフィルインから始まり、ピュアなピアノのフレーズが重なっていくエイトビートが映えるロックナンバーで、フロアでは新曲の内容を吸収しようと聞き入っているファンも多く見られ、メンバーも見せることを意識したパフォーマンスをしている印象だ。

新曲の後はライブ定番のロック曲『光の照らす先へ』、『CHOCOLATE DIVE』と畳みかけ、グループを象徴する和ロックナンバー『月下のアマリリス』へと続いて、ライブ後半戦を彩った。

あまりりす

ここでまたMCコーナーへ。「新曲良かったでしょ?」と閏乃らむが問いかけるとフロアからは「良かった!」「最高!」という声があがり、華真みくも「私も結構好きな曲」と感想を伝えた。更に閏乃らむから「ここからはマジで終盤なんですけど。残り3曲だよ」というとフロアからは「えーーー!!」「今来たばっかり!」と定番の返し。そこに華真みくが「今来たのが悪い!」とノリ突っ込みで応戦する。

藍瀬ろちが「次の曲はとっておきの曲!」と振ると、華真みくは「みんながワガママ言うから!」とファンにはわかるネタばらし発言が飛び出し、あまりりす最強の盛り上がり曲『Be myself ~ワガママ許してよ~』がスタート。「レスください!」コールに始まり、落ちサビではリフトが上がりまくり、後奏ではサークルでのコールとフロアは真夏並みの熱気に。

続いてサビメロで聴かせるハモりが美しい『忘却モラトリアム』へ。ラストは5人全員で「大好き!」コール。そしてラストナバーに選ばれたのはちょうど1年前にお披露目された『未来チューニング』。壮大な曲調と相まって大団円的な雰囲気が会場全体を包み、感動的な余韻を残してパフォーマンスが終了した。

ライブのオープニング的雰囲気をアンコールで!

「以上、あまりりすでした!」と挨拶してあっさりとステージから去っていくあまりりすの5人。当然、フロアではアンコールが起き、それに応えて再びメンバーがステージに登場。アンコール1曲目は『群青シンセシス』。普段ならオープニングで披露されることが多いこの曲をアンコール1曲目に持ってきたことで、ライブ冒頭のようなテンションでアンコールをスタートさせようという意図が感じられる。

続いて藍瀬ろちから「ジャンプは我慢してねー!」の注意を挟んで(会場の秋葉原P.A.R.M.Sはジャンプ禁止)『どんとすとっぷ☆無双モード』が開始。フロアではジャンプの代わりのフリコピ大会とサークルで盛り上がり、もみくちゃのまま曲が終了。

曲が終わると「アンコールありがとうございます!」の挨拶に始まり、メンバー全員から今日のライブの感想とお礼が伝えられ(後述)、ラストに新曲の『To The New Departure』を再度披露し、アンコールが終了した。メンバーがステージから去るとスクリーンが降りて「光の照らす先へ」のライブMVを使用したエンドロール映像が流れ、ワンマンライブのエンディングタイムとなった。フロアでは余韻を楽しむように映像を見つめるファンの姿が印象的だった。

あまりりす最強の5人による新たな旅が始まった

よく言われることだが1年続けばすごいと言われる地下アイドル界において6年を超える活動をし続け、しかもその間には現体制終了や活動休止(※2020年前半のコロナ禍の時のみ約一か月活動休止期間が存在)を1度もしないまま走り続けているあまりりす。今ではライブアイドル界を代表するグループのひとつに成長し、シーンにおいて大きな存在感を放っている。

そして、7年目に入ったあまりりす──藍瀬ろち、閏乃らむ、華真みく、井吹ねう、甘音ちるの5人による新生あまりりすの今年の活躍が今から楽しみで仕方がない。新曲のタイトル「To The New Departure」=「新たな出発へ」が、その期待を確かなものにしてくれるだろう。

 

『光の照らす先へ』MV

メンバー コメント

井吹ねう
井吹ねう
「今日は世間的には仕事始めの日ながら、あまりりすのワンマンライブに来て頂いてありがとうございました。熱々なライブができて2025年の良いスタートが切れました。楽しいライブができるのはいつも応援してくれるファンのみんなのおかげです。今日初めて来た方も、次のライブに来てくれた時に楽しいと思ってもらえる場所を作れるように、あまりりすで待っています。6周年ということで今後もあまりりすの良いところを引き継いでいってあまりりすの新しい顔を見せていきたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いします。」

 

甘音ちる
甘音ちる
「あまりりすは昨年の5周年の時にも大きい会場でワンマンをやっていて、凄いなぁと思って一般人しながら見ていました。その後にあまりりすに誘われたんですけど、もうアイドルはやらないつもりだったから最初は断っていました。でもあまりりすなら楽しくアイドルできるかもって思えてきたので入ることに決めました。あと、あまりりすのピンク担当はとても大きい存在だと思っていたから、それを自分ができるかっていう不安もあったんですけど、みんなが優しかったから今は楽しくあまりりすで活動できています。これから5人で頑張っていっくので6周年のあまりりすもよろしくお願いします!」

 

華真みく
華真みく
「私は周年ライブに出演するのは3回目で、2年前の1月19日にデビューしているので、もう少しで2周年になります。でも後輩メンバーが入ってきているのに後輩面していたり……実際に最年少なんですけど(笑)。でもみんな大人ぽいとか言ってくれたりするので嬉しいですね。……あ、なんかワンマンの感想じゃないみたいですね。今日は喉の調子が悪くてそこが悔しかったです。話が脱線してしみましたが、愛してます!ありがとうございました!」

 

閏乃らむ
閏乃らむ
「今日は6周年ワンマンに足を運んで頂いてありがとうございます。下っ端で入ってきたのに、MCとか担当するようになっていたり大人になったなって(笑)。今回の6周年ワンマンも不安で怖かったし、仕事始めの日に重なってしまってみんなにも大変な思いをさせてしまったんですけど、これだけの人が集まってくれたにも嬉しいし自信もなりました。詳しい話はこの後の物販でお話しましょう(笑)6周年ワンマンありがとうございました!」

 

藍瀬ろち
藍瀬ろち
「本日は6周年ワンマンお集り頂き、ありがとうございました。ワンマン前までメバーが体調不良になって全員揃わなかったり、イオナさんが寝坊してリハに来なかったり(笑)色々あったんだけど、無事こうしうてみんなが集まってくれて、メンバーも5人揃って出演できて嬉しいです。1年前の5周年ワンマンの後、みくとらむの3人で始まって、ねうとちるが入って5人になってできることも増えて、あまりりすにとっても新しい1年だったなって思います。私は2周年ワンマンから出ているので長くいるんですけど、いまだにみんなが12歳で扱ってくれて(笑)居心地が良くてみんなのおかげで頑張れています。今後もこの5人でもっと新しいことに挑戦できる1年にしたいと思ってます。本日は本当にありがとうございました!」

 

セットリスト

あまりりす

  1. Love A3 Sparkle(※新SE)
  2. 私だけのスペシャルレシピ
  3. もしも君が笑うなら
  4. 君色Shining Days
  5. 未完成アイドロジック
  6. 夏色のキャンバス
  7. サクラサク
  8. Sweet Baby Love
  9. 電脳ジャパネスク
  10. 大丈夫!Not too late
  11. To The New Departure(※新曲)
  12. 光の照らす先へ
  13. CHOCOLATE DIVE
  14. 月下のアマリリス
  15. Be myself ~ワガママ許してよ~
  16. 忘却モラトリアム
  17. 未来チューニング
  18. ――アンコール――

  19. 群青シンセシス
  20. どんとすとっぷ☆無双モード
  21. To The New Departure(※新曲)

あまりりす

 

ライブ画像ギャラリー

 

関連記事

2024年01月19日 白金高輪SELENE b2にて、あまりりす5周年記念ライブ〜不思議の国のあまりりす〜が開催された。グループにとって過去最大キャパであり、結城るるかの卒業公演ともなるライブとなった。あまりりす5周年記念[…]

あまりりす
推しごと公式Twitter