アイドルユニットはどのようにしてできあがっていくのか? その裏側が気になるアイドルファンは多いだろう。
推しごとでは、まだユニット名すら決まっていないアイドルユニットに立ち上げから密着しサポートする。いまは“ただの女の子”である彼女たちが、アイドルとしてステージに立ち、成長していく軌跡を追う。
第2回目となる今回は、デビュー曲をメンバーに初お披露目。
作曲したプロデューサーからコンセプトが語られた後に、楽曲を聴いたメンバーたちの反応は? その感想を聞いてみた。
アイドルユニットはどのようにしてできあがっていくのか? その裏側が気になるアイドルファンは多いだろう。推しごとでは、まだユニット名すら決まっていないアイドルユニットに立ち上げから密着しサポートする。いまは“ただの女の子”である彼女た[…]
デビュー曲をメンバーに初お披露目
前回は、メンバーの顔合わせがされ、ひとりひとりのプロフィール写真撮影や、自己紹介インタビューがされた。
(雪園ゆみのがメンバーとして決定はしているが、最終選考が当日に間に合わなかっため、この日は不在となっている。)
一通り終えると、緊張がほぐれたのかメンバー同士で談笑する姿も。
(左から)姫野リオ、市ヶ谷凪紗、泡沫うゆ、西村萌、雪園ゆみの
しかし、「今からデビュー曲を皆さんに聴いてもらいたいと思います」というプロデューサーの言葉で、再びソワソワし出すメンバーたち。デビュー曲の初お披露目は、本日の一大イベントだ。「ドキドキしてきた…」と呟いた市ヶ谷凪紗に、周囲のメンバーも深く頷く。
コンセプトは「わかりやすさを重視」
プロデューサーが「今回の曲はわかりやすさを重視しました。ある意味で“ありがち”な曲です。でも、アイドルなので、奇をてらったことはしなくても良いと個人的に思っています。その中に、みんながどんな思いを込めて歌いたいかを、ぜひ聞かせてください」と曲について伝えた上で、タイトルも、歌詞もまだついていない、まっさらな曲を再生する。
曲に合わせて体を動かしたり、目を閉じてじっくり聴き入る姿があった
流れてきたのは、王道なメロディにロックテイストも盛り込まれた、疾走感あふれる楽曲。これから彼女達が背負っていく“正統派アイドルユニット”の肩書きに相応しいデビュー曲だ。
メンバーが曲に込めたい思い
デビュー曲を聴いたメンバーは、それぞれ「すごくカッコいい! ライブで演者もお客さんも盛り上がれそう」「キャッチ―で、1回聴いたらすぐに覚えられそう」と楽しげに感想を話し合う。さながら、女子高の休み時間のような雰囲気だ。そこで、どんな思いを込めて歌いたいかを尋ねると、メンバー達は一転、真剣な表情で自分の意思を語り始めた。
姫野リオ「夢とか希望とか、明るい未来を描けるような、ポジティブな楽曲にしていきたいです。私はおしゃべりが好きなので、曲中の“煽り”も積極的にやっていきたいです」
西村萌「グループとしての目標を掲げて、それに向かってみんなで走っていくぞ~という想いを込めて歌いたいです」
市ヶ谷凪紗「“自分たちの決意表明”みたいな歌詞が合うのかなと思いました。“みんなに出会えて嬉しい”という気持ちを、歌にのせて伝えたいです」
泡沫うゆ「リオちゃんが言っていたように、“希望”とかポジティブなワードがぴったりだなと思います。ここがスタート地点で、みんなで明るい未来を作っていこうね、という感じ。素敵な一歩が踏み出せる曲になるんじゃないかなと思いました」
そして、それぞれの思いを聞いたプロデューサーは「今の話をまとめると、恋愛ソングではないということかな。自分達の背中を押しつつ、お客さんの励みにもなる楽曲にしていきたいという感じですかね。みんなからもらった意見を、これから歌詞作りに取り入れていきたいと思います」と、メンバーの思いを真摯に受け止めた上で、歌詞制作への意気込みものぞかせた。
次回は、先輩ユニットのライブをメンバーが見学する!
テキスト:渡辺ありさ
撮影:ケン木村